チョッパーが、ワポルの部下2人と戦っている間に、ワポル自身は姿を消していた。
ワポルは、懐かしきわが城の中にいた。だが、暫く留守をしているうちに城の中は雪と氷に覆われ、みるも無残な姿になっていて、ワポルは怒りに身を震わせた。
そこに出くわしたのが、ナミだった。ナミは、ドクトリーヌのいない間にこの城を抜け出して、一刻も早くアラバスタへ向わねばと考えていたが、事もあろうにワポルに掴まってしまった。
だが、ワポルを追ってきたルフィが、蹴りの一撃で吹っ飛ばした。
だが、ワポルもしつこい。城内の武器庫の中の武器を全部食べて、恐怖の人間兵器になる!と高らかに宣言した・・が、武器庫の鍵は先ほどナミを捕まえた時にナミにスられてしまっていた。
ワポルは、武器庫がダメだとわかると、次は最上階に設置されてある、ドラム国最終兵器『ロイヤルドラムクラウン7連散弾ブリキング大砲』で麦わらを吹き飛ばそうとした。
だが、何回撃っても、虚しくパスッと音がするだけで大砲は動かない。ふと気付くと、大砲の中で「雪鳥スノウバード」が巣を作っていたため故障してしまっていたのだ。
ワポルはスノウバードを「おれはドラム王国の王様なんだぞォ!!」と食いそうになったが、ルフィがそれを止めた。
「もう終わりだ!!!関係ねェんだ、王様だろうと神様だろうと、誰が偉くたって偉くなくたって、関係ねェんだ!!!おれは海賊だからな!!!!」
その頃、城の外では、しばし呆然と立ち尽くしていたチョッパーがやっと口を開いた。
「ドクトリーヌ・・・・・あいつ・・おれのこと仲間だって・・・」
ドクトリーヌは何も答えなかったが、その眼差しはまるで母親のように優しかった。
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