『杉原千畝 スギハラチウネ』(監督:チェリング・グラック)
メモには、「なんだか久々に真面目な映画を観た気がした」とだけ。
監督さんが外国の人で、キャストにも外国のいい俳優さんたちが揃っていると思ったこと。また、そういうことと多分関係があるのだろう、第二次大戦時のヨーロッパで、諜報戦の真っ只中にいた杉原千畝という外交官の成した仕事に対して、冷静な距離感が感じられて、それがこの映画の一番いいところのような気がした記憶がある。杉原以外の人々のエピソードも多彩で、あの「パスポート」は彼一人の「偉業」ではないことが丁寧に描かれていて、神経が行き届いているとも感じた。(本人の写真もエンディングに出てきたけれど、その「動じなさ」を感じさせる目には、軽いショックを受けた。今の日本人にはあまり見かけない「目」のような気がしたのかも)
『陽光桜 - YOKO THE CHERRY BLOSSOM - 』(監督・原作・脚本:高橋玄)
予想していたのとは全然違う作品だった。(こういう「反戦」映画もあるんだ・・・と)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/e0259e5a794ef1c6eed824410f52cd66
『恋人たち』(監督・脚本:橋口亮輔)
映画のラスト、飾られた黄色いチューリップと小船の上に広がる青空が、とてもとても美しく見えた。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/bc682ae2806716f53eced6a607a00ab9
『ちはやふる -上の句-』『ちはやふる -下の句-』(監督・脚本:小泉徳宏 原作:末次由紀)
季節も体調も良かった時期(5月)に観たらしく、いかにも楽しそうな感想が日記ブログに残っていて、いつもこうだといいのにな~と思っていたら・・・メモには正直?に「やっぱりバスで往復するのは、化学物質過敏にはキツイ。時間がなかったから仕方ないけど」などと。でもでも、面白かったからいいよね!(→自分)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/47530096.html
『『FOUJITA』(監督・脚本:小栗康平 2015 日本=フランス)
初回で「途中ウトウト」になってしまったのがや残念で、再度観にいったけれど、映画全体の印象は、初回の日記ブログの感想と変わらなかった(ソモソモそんなに寝てなかったのが判って・・・なんか妙にガッカリ~(^^;)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/47627985.html
『激情版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』(原作:武田綾乃 監督:石原立也 脚本:花田十輝 アニメーション製作:京都アニメーション)
休日の夜に家族全員で観にいくなら、「音楽映画」(アニメも可)もいいかも・・・なんて思った1本。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/47715087.html
『64-ロクヨンー前編/後編』(監督:瀬々敬久 原作:横山秀夫)
キャストが豪華で、映画としてもそれなりに面白かったのだけれど、前編と後編を続けて見終わったとき、最初に思ったのは「本で読んだらもっと面白いだろうな~」ということ(^^;。
最近、前後編に分けた2部構成の日本映画が増えてきた気がするけれど、2本の間で「時間」(長さ)と「内容」(分量)が釣り合うようにバランスを取るのは、結構難しいんじゃないか・・・と、この映画でも改めて思った。(前編は時間的にゆったりで、広報室と記者クラブの丁々発止などは、私には物珍しく面白いと思ったけれど、後編は駆け足というか、筋を追うだけで精一杯な感じ)
登場人物もエピソードももっと整理して(捨てるべきは捨てて)、1本ですべてを見せるようにした方が、もっといい映画になったんじゃないかと残念だった。(若い友人は「入場料を2回分取るためだろ?」などとアッサリ言うけれど、そういうのってなんか悲しい。制作費が巨額になるほど、こういうことって当たり前になっていくんだろうか・・・)
☆『シン・ゴジラ』(監督・特技監督:樋口真嗣 準監督・特技統括:尾上克郎 脚本・編集・総監督:庵野秀明)
ハリウッド製の「ゴジラ」映画の予告編を見かけるたびに、「ゴジラの第一作を受け継ぐような作品、今の日本映画では作れないのかなあ」なんて、漠然と思った。(ハリウッド製も1回くらい観てみたかったけれど、体調その他でなかなか行けなくて・・・) この映画はそんな願いを叶えてくれた作品で、作ってくれた方たちにはお礼が言いたいデス。「どうもありがとう!!」
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/06be99e8526244c29cf475ce974c4958
『君の名は。』(監督・脚本・原作:新海誠 キャラクター・デザイン:田中将賀 作画監督:安藤雅司 音楽:RADWIMPS
『転校生』(1982)とか、ラジオ以来の「君の名は」とか、「入れ替わり」や「すれ違い」、避けようが無い?「天災」とそこからの「救済」・・・ずいぶん盛り沢山な内容を含んだ物語で、私は正直、ちゃんと消化できなかったのかも(^^;。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/c2e2c8e8e3b68474f4756180cadeb6a0
『団地』(監督・脚本:阪本順治)
これと「レッド・タートル」をハシゴして観たというあたりが、この頃私もあんまり普通じゃなかったのかも・・・(^^;
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/48499671.html
『映画 聲の形』(監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 原作:大今良時 音楽:牛尾 憲輔 京都アニメーション製作)
色々考えさせられて、そのせいでまたまた感想が書けなかった映画の1本。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/6fbc06b5b7453e028d02554324661c85
『何者』(監督・脚本:三浦大輔 原作:朝井リョウ)
原作・脚本・演出・キャストのすべてが上手く噛み合ったのかな・・・と。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/c80a0437ef02553879025b319fc49e03
☆『この世界の片隅に』(監督・脚本:片淵須直 原作:こうの史代)
このアニメーションがヒットしたことが、とてもとても嬉しい。(「映画史に残る」のは判っていても、たくさんの人に観てもらえなかったら、やっぱり悔しいしサビシイから・・・って、一観客に過ぎない私が言うのも変なんだけど)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/7bd7de00d508a1df06c561c02971dec9
13本
自主外国ー19本 自主日本ー4本 自主23
劇場外国ー29本 劇場日本ー13本 劇場42 全65本
【2016年 ささやかなマイ・ベストテン】
1年間にスクリーンで観た映画は65本(外国:48 日本:17)。自主上映の日本映画をあまり観てないこともあって、いつも以上に外国映画の比率が大きくなっています。
一応、「今の気分で」選んだベスト10本は以下の通りで、「ひとこと感想」の映画のタイトルのアタマに「☆」がつけてあります。
あくまで「自分にとって何か特別な意味があった作品」という意味で選んでいるので、例年、順位は(つける気持ちになれないので)つけていませんが、今年は「ベスト1は?」と聞かれたら、『この世界の片隅に』を挙げると思います。
『この世界の片隅に』
『孤独のススメ』
『ウンベルト・D』
『フィッツカラルド』
『シン・ゴジラ』
『ヒマラヤ杉に降る雪』
『ルーム』
『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『ファインディング・ドリー』
他にも候補としては、『さよなら、人類』『独裁者と小さな孫』『パレードへようこそ』『ブリッジオブ・スパイ』『ハドソン川の奇跡』『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』『ズートピア』 日本映画では『映画 聲の形』『何者』などを考えました。(ベスト・キャラクターは『孤独のススメ』のヒゲ男・テオです(^^))
これでようやく、私の2016年が終わります。
おつきあい下さった皆さま、本当にありがとうございました(^^)。
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