書きようがなくてギクシャクしてる「ひとこと感想」その1。
先日、久しぶりに映画館で『存在のない子供たち』を観て、この映画のことを思い出した。(どちらもレバノン映画で、この映画を去年観たときにレバノンという国のことを少し調べたのが、物語の切実さを理解するのに多少は役に立った気がしたので)
この『判決、ふたつの希望』では、「謝らない」男二人の些細な?トラブルが、国中に注目されるような法廷劇にまで発展する。
最初はコドモの喧嘩じみた(と見えるくらいの)やりとりだったのに、大問題になってしまう裏側には、「レバノン内戦」「イスラエル対パレスチナ」その間に起きたキリスト教徒・パレスチナ難民相互の虐殺事件と報復の数々、その結果としての根深い「難民」への差別…等々が存在するという… こうして書いていても、ぼ~っと生きてる私などには、実感の持ちようのない状況・歴史のある場所。それが現在のレバノンなのだと。
それでも、レッテル抜きの「個人」と「個人」の間には、相互理解の可能性がある筈… そんな作り手の思いを感じさせるラスト・シーンは、ほんのちょっとだけ明るい気持ちにさせてくれたけれど、あのパレスチナ難民の男性の家族は、その後どうなったんだろな… (判決を正確に思い出せない自分にも呆れるけど、赤ちゃんのことだけ、良かった良かったと思って忘れちゃった~(^^;)
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