オランダの絵本作家ディック・ブルーナ氏が描く
「ミッフィーちゃん」が誕生して今年で55年。
それを記念して「ゴーゴー・ミッフィー展」が
5月10日まで銀座松屋にて開催中です。
会場にはミッフィーの絵本原画や、55周年を祝
うバースデー・カードなどが展示されています。
また、絵本や文房具、食器や衣類など可愛いオ
リジナル・グッズもたくさん販売中で見逃せません!
「ミッフィーちゃん」が誕生して今年で55年。
それを記念して「ゴーゴー・ミッフィー展」が
5月10日まで銀座松屋にて開催中です。
会場にはミッフィーの絵本原画や、55周年を祝
うバースデー・カードなどが展示されています。
また、絵本や文房具、食器や衣類など可愛いオ
リジナル・グッズもたくさん販売中で見逃せません!
若葉のころ 作者大隅 充
15
ちょうどその時。アルバイトのホール係の稲田さ
んが事務室に入って来て、佐伯さんに早引きする
ように言われて降りて来たと言って更衣室へ入っ
て行く。
「そうなの。電車もバスもこのままだと止まるかも
しれないよ。早く帰ろう」と彼女に声をかけた私は、
ホールのレジ締めと戸締りをするために4階の展望
食堂へ上がって行く。
私は、照明が落とされて薄暗いホールの壁一面の
ガラス窓のすべてにブラインドを下ろして、展望食
の入り口に閉店いたしましたというプレートを下げ
て鍵をする。扉の施錠を確かめて廊下の突き当たり
のエレベーターに戻り、下りのボタンを押す。
烈しい雨風の吹きつける音で展望階が廊下ごと揺れ
ている。
私は、エレベターに乗る時もう一度廊下の窓から
真下の岬の海を見た。怖ろしく牙を剥いた波が高々
と白い飛沫を上げて岬の防波堤を痛めつけているの
が檻の中で吠え立てる若獅子のようで二の腕に鳥肌
がたつ。
すぐにエレベーターが来て、一階に着いた時乗っ
て来た支配人とすれ違った。
「ああ。すみれさん。佐伯さんたちがいたんで言う
の忘れていた。今朝早く女の人が君を訪ねて来たよ」
「わたしを?」
私は、エレベーターの開いたドアを片手で押さえ
て支配人の話をもっと聞こうと耳を傾ける。
「まだ8時前だったので9時になったらすみれさん
は来るけどって言ったらもう一度来ますと傘さして
出て行った。」
「髪が長くて、私ぐらいの年でした?」
私はトモミぐらいしか思いつかなかった。
「いや、若い子。奇麗な都会的な女の子」
「若い・・・」
「俺、そのまま天候のことで本部事務所にこもった
きりですみれさんにそのこと言うの忘れてて・・・
ちょっと変な子だった。」
「・・・何か言っていました。」
「それが・・ちょっと言いにくいけど・・」
ガタンとエレベーターのドアが閉まりかけたので支
配人と二人してドアをこじ開けて慌てて押さえる。
「何ですか・・言ってください。」
「それが・・怒ってた。」
「怒ってた?」
「・・・ふざけないで!いい年して見っとも無いこ
としないで!って・・・」
支配人は芝居っ気たっぷりに言う。
私は、その再現された言葉が信じられなかった。
今の今まで誰からもそんな汚い言葉をあびせられた
ことがない。しかも支配人のその伝聞がかなりその
時のその女の激昂した感情を丁寧に物まねしていた
ので余計その暴言が生々しく私の心臓を直撃する。
「いやいや。俺が言ってるんじゃないよ。その若い
子が言ったの。そう伝えてくださいって・・・それ
も物凄い剣幕だった・・」
「誰かしら・・・思い当たらないわ。」
「すみれさんの名前を知っていた。その子。正直ナ
イフでも隠し持っているんじゃないかと思うくらい
の迫力だった。」
「いやー、誰だろう・・・そんな恨まれるようなこ
と・・・心当たりないわ・・」
「そうだよね。すみれさんぐらいマジメな人いない
ものね。」
まったく見当がつかない。
「名前は・・・名前名乗ってませんでした?」
「それがかなり興奮していて・・お名前を教えてく
ださいと言ってもなかなか言わないで・・今わたし
が言った通り伝えてくださいと言って泣き出して出
て行こうとしたんだ・・」
「結局名乗らず・・・?」
「うーん・・それが・・ちょっとあまりにも失礼だ
と思って追い駆けて名前だけでもと言ったら、小さ
な声で『ワタケ』って言った。」
「ワタケー!」
嵐の吹き荒れる音がすっと消えた。
一階のロビーホールも室内照明の色が赤々と広がっ
ているように感じる。それは嵐の外が夕闇の暗さに
なってこのマリエントを取り囲んでいたために室内
の明るさが際立っているからだった。私は、エレベ
ーターの扉から手を離して外を見て再び支配人に目
を向ける。
支配人は、私の変化を探ろうとエレベーターから
降りて私の肩に手をおく。
「やっぱり知ってる人?」
「・・・いえ、誰かわからないです。」
「そうう。人違いかな・・同姓同名ってあるから。」
「すいません。変なことで・・・私、帰ります」と
車のキーをバッグから出すと歩き出してふと止まる。
「又来るって言ったんですか。」
「いや、この嵐じゃ今日はもう来ないだろう」と支
配人は、エレベーターに乗り込んだ。
15
ちょうどその時。アルバイトのホール係の稲田さ
んが事務室に入って来て、佐伯さんに早引きする
ように言われて降りて来たと言って更衣室へ入っ
て行く。
「そうなの。電車もバスもこのままだと止まるかも
しれないよ。早く帰ろう」と彼女に声をかけた私は、
ホールのレジ締めと戸締りをするために4階の展望
食堂へ上がって行く。
私は、照明が落とされて薄暗いホールの壁一面の
ガラス窓のすべてにブラインドを下ろして、展望食
の入り口に閉店いたしましたというプレートを下げ
て鍵をする。扉の施錠を確かめて廊下の突き当たり
のエレベーターに戻り、下りのボタンを押す。
烈しい雨風の吹きつける音で展望階が廊下ごと揺れ
ている。
私は、エレベターに乗る時もう一度廊下の窓から
真下の岬の海を見た。怖ろしく牙を剥いた波が高々
と白い飛沫を上げて岬の防波堤を痛めつけているの
が檻の中で吠え立てる若獅子のようで二の腕に鳥肌
がたつ。
すぐにエレベーターが来て、一階に着いた時乗っ
て来た支配人とすれ違った。
「ああ。すみれさん。佐伯さんたちがいたんで言う
の忘れていた。今朝早く女の人が君を訪ねて来たよ」
「わたしを?」
私は、エレベーターの開いたドアを片手で押さえ
て支配人の話をもっと聞こうと耳を傾ける。
「まだ8時前だったので9時になったらすみれさん
は来るけどって言ったらもう一度来ますと傘さして
出て行った。」
「髪が長くて、私ぐらいの年でした?」
私はトモミぐらいしか思いつかなかった。
「いや、若い子。奇麗な都会的な女の子」
「若い・・・」
「俺、そのまま天候のことで本部事務所にこもった
きりですみれさんにそのこと言うの忘れてて・・・
ちょっと変な子だった。」
「・・・何か言っていました。」
「それが・・ちょっと言いにくいけど・・」
ガタンとエレベーターのドアが閉まりかけたので支
配人と二人してドアをこじ開けて慌てて押さえる。
「何ですか・・言ってください。」
「それが・・怒ってた。」
「怒ってた?」
「・・・ふざけないで!いい年して見っとも無いこ
としないで!って・・・」
支配人は芝居っ気たっぷりに言う。
私は、その再現された言葉が信じられなかった。
今の今まで誰からもそんな汚い言葉をあびせられた
ことがない。しかも支配人のその伝聞がかなりその
時のその女の激昂した感情を丁寧に物まねしていた
ので余計その暴言が生々しく私の心臓を直撃する。
「いやいや。俺が言ってるんじゃないよ。その若い
子が言ったの。そう伝えてくださいって・・・それ
も物凄い剣幕だった・・」
「誰かしら・・・思い当たらないわ。」
「すみれさんの名前を知っていた。その子。正直ナ
イフでも隠し持っているんじゃないかと思うくらい
の迫力だった。」
「いやー、誰だろう・・・そんな恨まれるようなこ
と・・・心当たりないわ・・」
「そうだよね。すみれさんぐらいマジメな人いない
ものね。」
まったく見当がつかない。
「名前は・・・名前名乗ってませんでした?」
「それがかなり興奮していて・・お名前を教えてく
ださいと言ってもなかなか言わないで・・今わたし
が言った通り伝えてくださいと言って泣き出して出
て行こうとしたんだ・・」
「結局名乗らず・・・?」
「うーん・・それが・・ちょっとあまりにも失礼だ
と思って追い駆けて名前だけでもと言ったら、小さ
な声で『ワタケ』って言った。」
「ワタケー!」
嵐の吹き荒れる音がすっと消えた。
一階のロビーホールも室内照明の色が赤々と広がっ
ているように感じる。それは嵐の外が夕闇の暗さに
なってこのマリエントを取り囲んでいたために室内
の明るさが際立っているからだった。私は、エレベ
ーターの扉から手を離して外を見て再び支配人に目
を向ける。
支配人は、私の変化を探ろうとエレベーターから
降りて私の肩に手をおく。
「やっぱり知ってる人?」
「・・・いえ、誰かわからないです。」
「そうう。人違いかな・・同姓同名ってあるから。」
「すいません。変なことで・・・私、帰ります」と
車のキーをバッグから出すと歩き出してふと止まる。
「又来るって言ったんですか。」
「いや、この嵐じゃ今日はもう来ないだろう」と支
配人は、エレベーターに乗り込んだ。
中学の英語教師として働きながら、生涯趣味で版画を彫り
続けた川上澄生(1895~1972)。
明治期の文明開化への憧憬、少年時代への郷愁、南蛮趣味
への傾倒など、どこかノスタルジックな画題を素朴な描線
と鮮やかな色彩の版画に仕上げています。
棟方志功に絶賛された「初夏の風」をはじめとして、今回
の展覧会では約460点の作品が展示されています。
川上澄生展は5月9日まで世田谷美術館にて開催中です。
続けた川上澄生(1895~1972)。
明治期の文明開化への憧憬、少年時代への郷愁、南蛮趣味
への傾倒など、どこかノスタルジックな画題を素朴な描線
と鮮やかな色彩の版画に仕上げています。
棟方志功に絶賛された「初夏の風」をはじめとして、今回
の展覧会では約460点の作品が展示されています。
川上澄生展は5月9日まで世田谷美術館にて開催中です。
江の電の混み様はすごかったけど
長谷で大仏さんにあったら、ホッとしたよ。
五月晴れの空に大きな顔。
一緒に行ったサムちゃんのPTAのYちゃんは
小学校の遠足以来だって。
さすが連休ものすごい人の波をポコポコ歩いて
由比ケ浜へ。
サムちゃんは、波に足がさらわれそうになったよ。
ぼく、助けてやりたかったけど
ぼくも逃げるのに精一杯で出来なかったよ。
ごめんっ。
でも
鎌倉は、まだまだ裏路地とか、ひっそりCafeとかあって
ワンダーランド。
そして鞄に入っていたらわんちゃんOKの店が結構ある
ってことがわかったよ。
また行こう!
長谷で大仏さんにあったら、ホッとしたよ。
五月晴れの空に大きな顔。
一緒に行ったサムちゃんのPTAのYちゃんは
小学校の遠足以来だって。
さすが連休ものすごい人の波をポコポコ歩いて
由比ケ浜へ。
サムちゃんは、波に足がさらわれそうになったよ。
ぼく、助けてやりたかったけど
ぼくも逃げるのに精一杯で出来なかったよ。
ごめんっ。
でも
鎌倉は、まだまだ裏路地とか、ひっそりCafeとかあって
ワンダーランド。
そして鞄に入っていたらわんちゃんOKの店が結構ある
ってことがわかったよ。
また行こう!
今日は久々に食玩のご紹介です。
今、ペプシNEXのペットボトルにはフランスの人気
食器メーカー、ル・クルーゼのミニチュアお鍋スト
ラップが付いてます。全部で12種類。
また、LIPTONリモーネのペットボトルには辻口シ
ェフで有名なパティスリー、モンサンクレールの
ミニチュアお菓子ストラップが付いています。
全部で8種類。
どちらの食玩もデザインは可愛いですが、ちょっと
サイズが大きめです。
最後に、ちょっと前のことになりますが、アサヒ十
六茶のペットボトルには民族衣装のキューピーちゃ
んストラップが付いていました。「世界のおはよう」
というシリーズで、各国の民族衣装を着たキューピ
ーにその国の言語で「おはよう」を意味する言葉が
添えられていました。
全部で16種類。
こちらはサイズ小さめで可愛いかったです。
今、ペプシNEXのペットボトルにはフランスの人気
食器メーカー、ル・クルーゼのミニチュアお鍋スト
ラップが付いてます。全部で12種類。
また、LIPTONリモーネのペットボトルには辻口シ
ェフで有名なパティスリー、モンサンクレールの
ミニチュアお菓子ストラップが付いています。
全部で8種類。
どちらの食玩もデザインは可愛いですが、ちょっと
サイズが大きめです。
最後に、ちょっと前のことになりますが、アサヒ十
六茶のペットボトルには民族衣装のキューピーちゃ
んストラップが付いていました。「世界のおはよう」
というシリーズで、各国の民族衣装を着たキューピ
ーにその国の言語で「おはよう」を意味する言葉が
添えられていました。
全部で16種類。
こちらはサイズ小さめで可愛いかったです。
上はパッチワーク・キルトをチクチク縫うクマさん。
キルトの図案が本当に可愛くて、作者お気に入りの
一枚です☆
下はボタンと切手とファブリック(布仕様)のステ
ッカーを継ぎ接ぎのように貼り合わせました♪
キルトの図案が本当に可愛くて、作者お気に入りの
一枚です☆
下はボタンと切手とファブリック(布仕様)のステ
ッカーを継ぎ接ぎのように貼り合わせました♪
めんちゃん! おじさん!
ええ? ああ、わんわん小人隊。
めんちゃんおじさん。何か忘れてない?
おじさんじゃないよ。まだお兄ちゃんだよ。
じゃ。めんちゃん兄ちゃん。まだ今年が始まった
ばかりだと思ってない?
そう。今年はいろいろやるぞって思ってるよ。
もう5月だよ。
ええ。そうか。5月1日か。
でしょ。もうすぐ半分になるんだよ。
いやー。早いなあ。時間の過ぎるのって・・・
だからめんちゃん。お兄ちゃんからおじさんは、
あっという間。おじいちゃんもね。
ええ? ああ、わんわん小人隊。
めんちゃんおじさん。何か忘れてない?
おじさんじゃないよ。まだお兄ちゃんだよ。
じゃ。めんちゃん兄ちゃん。まだ今年が始まった
ばかりだと思ってない?
そう。今年はいろいろやるぞって思ってるよ。
もう5月だよ。
ええ。そうか。5月1日か。
でしょ。もうすぐ半分になるんだよ。
いやー。早いなあ。時間の過ぎるのって・・・
だからめんちゃん。お兄ちゃんからおじさんは、
あっという間。おじいちゃんもね。