わいるどぴっぐの猪突猛進

いつも疑問に思うことを書いていきます。

発展途上国から出るか、発展途上国を変えようとするのか

2018-10-01 09:33:45 | 仕事
こんにちは。
ぴっぐです。

プロジェクト改善案を社長に出して、社長に引き継いでもらうことが決意の決め手でした。
ただそこに至る経緯も円満とは言えず、いろいろありました。
そしていま虚無感を覚えています。

私がいた会社には、私と同じようにロースクール卒で、正社員としての経験がなく、同じような年齢の方がいました。Aさんとします。Aさんは休職してから、その後は寡黙に過ごしていました。

そんなAさんがこんな趣旨のメールをくれました。
××社での実績を棚卸しし、他社でも通用する経験・スキルを取捨選択・整理して次のステップとなる「やりたい仕事」の会社へスライドさせて、高く売り込むということです。

次のステップへ、高く売り込める実績がないうちは、無駄に敵を作らず、現職を辞めないということでもあります。

私の場合は、××の間に、仕事を選ばず引き受けましたので、雑用全般から社内システムを用いた業績管理やM&A等の特命案件まで幅広く手掛けましたけれど、そのなかでも商事法務や適時開示全般の経験・スキルは普遍性のある評価を各所で受けました。雛型で対応できないため、契約書をゼロから起案したことも何度もありますし、並行して、会計系資格を取得し、××へ昇格もしていたので、事実を淡々と書くだけで、エージェントが「魅力的で、説得力がある」という職務経歴書が出来上がりました。

まぁ、気の進まない酒も付き合いましたし、やりたくない仕事で残業もたくさんしました。悔しい思いもたくさんしましたし、「騙された」と感じながら、歯を食いしばって仕事していた時期もありますよ。

精神面は、かなり鍛えられました。

ともあれ、おかげさまで、最終日は記念品を送って頂いて、拍手を受けつつ、円満退職することもできました。

個人的には、悪いことばかりでもなかったかと。

××社 は「従業員を教え育て大事にする会社」ではないので、受け身では給料泥棒の謗りを免れませんが、自らで自らを成長させるという意志ある者には、仕事の方から寄ってくる会社だったかと。

私自身は、この社風のおかげで、普通の会社であれば、10年かかるところを半分以下の期間でマスターできたと感じてます。

彼は発言通り、転職市場で評価をされる「実績」があるまでは大人しくする、つまり「サラリーマンとして市場で価値をあげるという、合理的選択」を選んだわけです。
私も実は気づいていました。

彼のやり方と同じことは以下にあります。
入社1年目の教科書

入社1、2年は「良き社畜」として騙され続けよ」 で、最後に1回だけ裏切ればいい

ここで言っているのは、
①会社から見て言うことを聞いてくれることには、それだけで価値がある
②言うことを聞いていれば、個人として信頼を得やすくなる
③個人として信頼を得やすくなれば、仕事がすすめやすくなる
④仕事がすすめやすくなれば、実績を作りやすくなる
ということです。

だから不平は一切言わず、相手が信頼してきたのを上手く利用して、最後に辞めればいいということです。

私も気づいてましたが、「組織をよくする」ことでも同様の評価は得られると思っていた。
私のスタイルは、①組織として重要な課題に②根本的解決を目指し③組織を変えること、に思います。

しかしこの「組織をよくする」の基準は私が思っているものとは違った。
記事の通り、①良いかどうかは経営者基準が決める②金に直結すること、だったんじゃないかと思います。

経営者が仮に短期的視野ならそれに合わせるし、長期的視野ならそれに合わせること。
常に他人に良い顔を見せて気に入られること。

生きやすさという意味ではそうなのかなともおもいます。
しかし、現経営以外の視点で見た際に、肯定されるものかどうかは問題にしてません。
簡単に言えば、国は滅びても、現政権のために尽くせば、評価されるということに近いかもしれません。

発展途上国から先進国にいくために頑張るか。
発展途上国を変えようとするか。
この差に思います。
発展途上国と発展途上の会社

後者は政権打倒する要素になり、現権力者にも嫌われるということでしょうか。
虚無感がすごいんですが、虚無感の正体を突き詰めたいと思います。