わいるどぴっぐの猪突猛進

いつも疑問に思うことを書いていきます。

配慮ってなに?

2016-01-17 14:48:33 | 仕事
こんにちは、ぴっぐです。
会社がはじまってから、おとなしくしています。
具体的には、一言も発しないことです。そうすると周りが勘違いしてか、そのうち勝手に説明し始めます。そんなちょろっと説明を、専門用語満載で説明されても当然に理解はできないので、別に作業は何も進んでおらず机に座っているだけなんです。
だけど何も言葉を発しないと、周囲は「周囲の想定するまじめに取り組んでいる」と勘違いするんじゃないかな。時間制限、他人に聞かなければいけない仕事以外、こうやって黙ることにします。
ストレスとしては-10が-5になったくらいです。問題解決しておらず、誰も本質的には得してないと思うのですが、それを周囲が望んでいるのならそうしましょう。
これを「ぴっぐの兵法」と名付けることにします。

「香水等事件」を通して、50代会社役員さんからこんなコメントがありました。
・「自分の言動は一貫した正当性があるので、それを理解または賛同して行動を変えない自分以外の「周り」に誤りまたは認識不足がある」というものすごく強固な意志
・Pの課題は圧倒的に相手への配慮、いやもっと言うと「愛とリスペクト」が欠けている
とあります。

具体的には、
いずれにしても彼女が気に入って使っていたものであり、その気持ちは彼女の自由です。一方でPが気持ち悪く感じるのもPの自由です。では、どうやって彼女に伝えるとその後の問題を極小にしてお互い気持ちよく共有の場所で過ごせるか、という視点が重要
このような例ですね。

また、別の友人はこんな意見をくれました。
本質的には、「寛容」なんだと思います。
「香水ぐらいいいか」というのも寛容ですし、「これくらいにしておこう」というのも一種の寛容ですね。
日本人は、自己主張が弱いと言われていますが、その本質は、同調性からくる寛容さの欠如ではないかと思っています。
あとは「何がしたいのか」というところにつきるのかなと。
「香水をつけること」や「つけさせないこと」が目的ならいいのですが、
おそらく、何かの一手段に過ぎないと思うんですね。
それならば、いっそ思いっきり譲ってしまってもいいのかなと思うんです。
それは、論理性とか正当性とかではなく、目的や効果から考えたら、それぐらいいいか、というやつですね。
小泉さんの赤字国債の答弁を思い出します(笑)
何かをやろうとするには、能力なんてたかが知れているので、やはり末節にとらわれていると、コスト配分が上手くないと思うんです。

何となく同じことを言っているので、これを元にコメントしたいと思います。
50代役員さんは「愛とリスペクト」と言っていることを、友人さんは寛容という言葉で言っています。ここでの問題は2つあって、以下に集約されます。
・目的は何か
・愛とリスペクト(=寛容)とは何か です。

1つずつまいりましょう。

1、 目的は何か
 本件でいえば、香水等の使用をやめさせることですね。
そして私の中では、香水にしろハンドクリームにしろ、その匂いを不快と思う人がいれば、その不快と思う人の存在を認識して、使用中止するのが「配慮」だと思っていたんですね。
補足すると、私は今の部署は日本的な集団な気が当初からしていたので、その日本的な価値観であるグループメンタリティー(自分がどう思うかでなく、周囲がどう思うかで意思決定する)からすると、不快という人が周囲にいれば、周囲に気遣うのが配慮だと思っていたんですね。だから使用者が不快感を出すなんてことは想定もしておらず、言えばすんなり解決すると思っていました。
 せっかくなのでこれを法的処理しようとすれば、おそらく以下のようになります。
まず不法行為による差止請求(民法709条)でしょう。公害問題と同じ処理です。
まず①私の損害②行為の特定③行為と損害の因果関係④行為の違法性、ですね。
 ・損害
私にとっては不快さですけども、不快というのだけでは損害とは必ずしも言えないわけですね。アレルギー反応出た、湿疹した等の生理学的な反応がないと、まずは損害と言えないんじゃないかと思います。
 ・行為の特定
  今回は香水等の提供があったので相手の協力がいわばあった訳ですが、本当はその特定から自分でしないといけませんね。
 ・行為と損害の因果関係
  特定した商品でアレルギー等が出るか検査ですね。
 ・違法性
  その行為が一般的社会通念上許されるかどうかですね。まあこれは時代によって変 わるので、今は何とも言えないと思います。仮に花粉症の人が部屋にいて、4月に窓を開ける行為は違法と言えるのかと考えるとわかりやすいですね。花粉症の程度よるのかなあ。マンションで隣の人がベランダでたばこを吸って、洗濯物が匂いがつくので止めてほしいというのも同じと思います。
 
こう考えると、法的処理でも私の行動は間違ってますね。でも以下に書くように法的処理を選択しなかったので、それは良しとします。

2、愛とリスペクト(=寛容)とは何か 
 従来の私ならば、「すいません、ちょっといいですか?○○さんのつけている××が私苦手なんです。」と本人に直接言ってたと思います。でも先に書いたように日本的な部署だと思った私は、直接対話を避けて、わざわざ課長経由にしたわけです。
個人的には、「よくやったな私。素晴らしい配慮だ」と思っています。
 マスク云々については、自分でできる対策、医師から推薦された対策ということで使用しました。上手くいかなかった後で、課長経由でなく私から直接言おうと思っていたのを踏みとどまり、これも「よくやったな私。素晴らしい配慮だ」と思っていました。
 といってもこれは、モノの捉え方でして、50代役員さんからすれば私の行為は配慮にかけるものであり、私からすればすでに2回もした配慮ということに過ぎないと思います。
 となると結局、問題は配慮の「定義」は何かということだと思うのです。
配慮の定義自体は、「心をくばること。心づかい。」(goo国語辞典)にあります。
私は本人、部署を荒立てないと「心をくばり」課長経由にした。課長から否定的な見解を受けたあとで、問題を大きくしないように「心をくばって」マスクを自分でしているのです。
あれれ、こうすると私の行為も配慮あるものになってしまいます。

50代役員さんの考えは自分が「心をくばる」時にも、くばり方があって、自分でくばろうと思いついたものではいけないということだと思います。
具体的には、以下の部分ですね。
その女性にとってなにか思い入れのある化粧品だったかもしれません。大好きだった元彼が好きな香りでその彼は事故で亡くなってしまったのかもしれません。大好きな姉が初任給で初めてプレゼントしてくれたものだったのかもしれません。たまたま入った百貨店でバーゲンセールをしていて安いから購入しただけのものかもしれません。
「相手の有している価値観や状況に合わせた」気の配り方、という定義なんだと思います。

じゃあ、この香水等にこんなことがあったらどうしましょう。
もし、私がその匂いをする人に過去にいじめられた経験があれば?
もし、私がその匂いをする人に過去にフラれた経験があれば?

あれれ、香水等使っている人の「配慮」が私に対して足りないことになりませんか?

そりゃそうですね。
だって他人は私の人生なんて知らないのだから。

私は配慮というのは、各々で出来る範囲が違うのだと考えています。
それは年齢、性別、社会経験によって、各々のイメージできる能力に差があること。さらにそのイメージができたとしても、その配慮をするのに努力がいるかもしれない。
だからこそ、自分のできるとこまでをして、そこから先は言葉にして話あって妥協点を探す。
この妥協点を探すという態度も「配慮」の一要素だと思うのです。

法律風に言えば、まず心を配るのは日本では重要視されるので、他人に請求できる請求権に近いかもしれません。
しかし各々の配慮は大きなばらつきがあるので、それで不十分な時もある。
そこで話し合って妥協点を探すのが、もう1つの配慮と思います。

友人さんの寛容ともつながるのですが、今回問題になったのは、匂いに疑問を持つことを表明したのが私1人だったからですね。
(目の前に座っている「バカ、アホ」発言の方も、香水等の匂いがしてくると、パタパタと仰いでいます。言葉にしないだけで本当は2人なのかな!?)

配慮はそもそも何のためにするのか?と言えば、それは周囲と上手くやるためですよね。しかし私は周囲の一部ではあるけども、匂いに疑問を持つのは私1人でしかなかったために、「配慮の対象となる周囲」の定義に入らなかったんでしょう。
でもそれでいいんですかね?
配慮をすべき対象ってのは多数決で決まるんでしょうか。

友人さんのいった寛容、日本人のグループメンタリティーの素晴らしいところって、多数派に合わせることでなくて、「少数であろうが異質なものも受け入れる」ってことだと思うのです。

もしかすると私が気づいてないだけで論理矛盾しているのかもしれないですけど、(だからその時は教えてほしいです)私がずっと感じている普通の人々の配慮っていうのは「多数派の顔を伺う」でしかない気がするんですね。

またコメント、どしどし待ってます。

ただ、今回の私の反省点としては、私が「不快です」と言えば、それで相手も納得すると思っていたという想像力不足ですね。じゃあなぜ想像力が足りないのかというのは、次回に書きたいと思います。それは私が医師から指摘された「発達障害」に関係するかもしれません。匂いに敏感なのも、もしかすると・・・。

格差大国アメリカを追う日本のゆくえ

2016-01-09 19:26:39 | 書評
中原圭介(朝日新聞出版)
http://www.amazon.co.jp/%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%92%E8%BF%BD%E3%81%86%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%88-%E4%B8%AD%E5%8E%9F%E5%9C%AD%E4%BB%8B/dp/4023314005

先日の「会社でおきていること、したいこと」シリーズは、私にしては珍しく2件も書き込みありました。ありがとうございます。コメントはないですが反響もあるので、それを後日まとめたいと思います。

今日は書籍をまとめます。
そもそもなんでいつも書籍まとめているかというと、読んだことをまとめる練習です。こういう作業を通すことで、短く表現する練習をしています。
自閉症スペクトラムの人は文章が助長になりがちなんだそうです。そこで短くする練習を意図的にする必要があるとカウンセラーに指摘されました。

もし数行でまとめろと言われると、
・2014年10-12月のGDPは年率換算2.6%成長、個人消費年率4.3%プラス、2015年失業率2月の失業率5.5%とリーマンショック後の10%から大幅な改善。
・有名大学学費は年間58000-59000ドル。(1ドル=117円とすると、678万-690万円)
・上位5%に富の60%が集中(FRBイエレン議長、2014年10月)
・結果、普通の庶民の生活はむしろ苦しくなっている ということです。

アメリカ商総務省の国勢調査局によると、1970年-2010年の40年間で下位40%の所得は7%程度の伸長。それに対して上位5%は56%の伸長で、上位の人間が所得を伸ばす。

政府による低所得者向け食事支援事業SNAPを、今は7人に1人が受給。
政府の定める貧困ラインは、2014年の単身者は世帯収入11670ドル以下、4人家族で28350ドル以下。つまり7人に1人がこの生活をしているということです。

じゃあ富裕層はどうして富裕かというと、不労所得です。
マンション買って、そのマンションを富裕層に貸す。また株式を買って、その差額で儲ける。
会社の役員は株主に着目するので、株主が着目する株価と利益剰余金に特化して着目。その結果として従業員の賃金は低下、しかし株主の評価は得るとう株主原理主義になる。
それを受けて賃金の下がった一般人達は、ウォルマートなどの格安ショップや1ドルショップにばかり人々が集中という流れです。
中原さんは歴史の例をあげて、富裕層と貧困層に分かれて中間層がいなくなると国家が崩壊する(王朝が変わる)としています。

その対策として、インフレ政策の廃止を上げます。

私はインフレ政策云々ということの是非を判断できるだけの知識はないので、そこはスルーします。
しかし日本の法律の殆どはアメリカ後追いなので、アメリカの今を把握することは、日本の将来の把握につながると思っています。
となると、アメリカ型の株主原理主義に会社はなっていくだろうことは、今の会社でもまさにあてはまり勉強になりました。役員の降格、役職の廃止によっては販管費の削減。
社内教育、仕事の組織化を廃止することで、人材育成、組織育成という部分の経費削減ですね。

ビジネスをするならばウォルマートのような分野へ進出でしょうが、そこはコモディティ化しており価格競争にしかなりませんね。そうなると人々が望むのは安定した暮らしだと思うので、安定した暮らしにかかわる商品を生み出すことを考えていきたいと思います。


会社で今後したいこと

2016-01-03 23:15:27 | 仕事
さてさて、ここまで会社で起きていることを書いてきました。
ここまでは愚痴ですね。

これを受けて私が思うことは、
失敗したっていいじゃない、ということです。

今までは司法試験含め、1年に1回しかチャンスがないので、いかに不合格にならないかばかり考えてきました。それって裏を返すと、失敗しないようにすることです。

でも失敗しないようにすればするほど、どんどん硬直していくんですよね。
努力をしなくていいという意味ではないですけども、失敗することも前提に組み込んでトライアルした経験値を得る必要があると思うのです。つまりですね、

・経験を得ることそのものによるプラス
・新しいことへトライアルするプラス
・失敗による周囲にかけるマイナス
・失敗による本人のマイナス
この利益考量だと思うのです。

従来の日本では周囲にかけるマイナスが重視されてきましたが、突き詰めて考えるとそれってそんなにマイナスなのかなと。今回の私に置き換えれば、時間内に私が終わらないのは織り込み済。だからいかようにも対処はできる。
また、失敗しないことを前提に物事をくんでしまうと、新しいことへのトライアルができなくなってしまう。

失敗しても社会。
そんなものを作りたいと思っています。
いつものことですが、鈴木さんの文章をここでも引用です。
http://womantype.jp/mag/archives/4414
--------------------------------------------------------------------------------
私が感じる日本と海外の一番の違いは、「失敗してもいい」という前提があるかないかなんです。海外では、たとえ失敗しても、それは次の成功につながるものとして前向きに評価されますが、日本では「失敗は絶対に許されない」という表現をよく使いますよね。自分が失敗したら、社会や世間に多大な迷惑をかけてしまうと思って萎縮しているように見えます。
--------------------------------------------------------------------------------

今の会社は、挨拶がありません。
おはようございます、と言っても返事はかえってこないことがままあります。
返事が返ってきても、PCから目が離れることはないでしょう。
会議の時間が変更されても、私に限らず、連絡が来ていないことがあります。
隣や目の前の人からメールが来て、その意味を確認すると怒られます。
どうやら彼らは自分と違う考え、方法の人が面倒だと感じているようです。

そういうところですから、話をするのは仲の良い人達だけになります。
おばさんはおばさんと、おじさんはおじさんと。そうやって自分の狭い関係者だけ仲良くして、その関係者と接する昼休み以外は厳しい顔をしてツンとしている人達が沢山います。仲の悪い人には仕事での対応もできておらず、誰かが間に入らないと仕事の伝達でさえできない。

あれ、何か似ていると思いませんか?
そうですね、白人は白人と。黒人は黒人と。ムスリムはムスリムと。そうやって自分と似た者同士での小さなコミュニティを作り、そのコミュニティに属さない人間は排他するか、敵とみなすんですね。なぜなら、よくわからない存在だからです。
そうやってよくわからない存在は排他する。そんなことを適格に表している詩があります。
“We pass each other on the streets
And if we do speak it's meaningless robotic communication”
“Good deeds are only done when there's a profit margin”

私が本当の貧しさを知らないゆえに、正義などというものにこだわり今まで見せてきたような疑問を持つのかもしれません。でも、私を捨てた時から、私は私でなくなってしまうと思います。

失敗してもいいじゃない。
これが今年のスローガンです。

それでクビになるようなら、それも本望です。
私は私ですから。失敗してもいいじゃない。

Why I Think This World Should End
http://genius.com/Prince-ea-why-i-think-this-world-should-end-lyrics

会社でおきていること(その5)

2016-01-03 22:57:32 | 仕事
前回までのところで、配転後数か月して問題が出てきたことを書きました。
そして部長、課長を巻き込んで解決を図ろうとしたけども、それもうまくいかないわけです。根本的には仕事を教える、組織で対応するという考えがなく、人員をポンと配置して「あとやって」みたいなことで会社が成立しているからだと思います。
 さてここから1つの大きな山場を迎えます。
社長に呼び出されることになります。部長と私で社長の元に行くことになりました。
元々、私は就職先もなく、親類に紹介をお願いしました。その時に紹介されたのが今の社長で、2時間ほど面談して採用が決まりました。そういう意味でコネと呼ばれるものだと思います。といっても社長から声をかけられることもある訳じゃないですし、特段何か有利に扱われていると思うことはありませんでした。むしろ風あたりが強いと思っています。風あたりが強いのが、この会社の標準なのかもしれませんけどね。
<社長事件>
 【社長の言い分】
・2時間みっちり怒られました。
・付加価値の高いアウトプットの対価として、給与がある。
・だから仕事を教えるなどということは、労働者のアウトプットでもなんでもないので基本的にはしない。
・ただしそれだと対応できないこともあるので、1度だけ教える。
・この会社はレベルの高い人間をおいている(おきたい)ので、理解できないことに対して罵倒するのも当然である。
・そうやって周りに聞いて仕事を覚えようとする姿勢は、周囲のアウトプットする時間を使っているのであり、迷惑極まりない行為である。
・会社のコミュニケーション不足なのは認める。
・しかしながら、コミュニケーションをとれないことが、会社の利益にどうつながるのか。
・会議の議事録作成していないとして、それがどう問題なのか。
・今の定例業務もとりあえずやらせいるものでなく、この資料を読めるようになれば段々会社のことが分かってくるからやらせている。

【私の反論】
・記録を取る必要のない会議なら、する必要ないのでないか。
・コミュニケーションをとれないことにより、社員の殺伐間がましている。

・付加価値の対価として給与があることは理解している。
・しかし短期間で、独学で、アウトプットできるところまで自分でやらなければならない
・私はそんなに能力が高くない。だから辞めようと思う。
【社長の再反論】
激怒 激怒 激怒 激怒
・どうして高い期待をかけていることが分からないんだ!!!!!!!!!
・義理人情はどうなるんだ!!!!!!!!!
・会社に何も貢献しないで1年間給与をもらって去る気か!!!!!!!!!!

私はがっくり来ました。
仕事は法律と違って必ずしも体系や体系書もない。そういうところで、どうやってアウトプットできるだけのインプットを独学でやらなければいけないのかわからない。
そこで周囲の人に聞けば、迷惑だからやめろと。

じゃあ、辞めますというと、今度は義理人情という別のルールが出てきた。

社長の考えは欧米的ですね。
それは構いません。しかし最後に義理人情という日本的なところが出てきた。
あとで書きますが、これに対して、人事も二枚舌の行動をしているようです。
日本的なところと欧米的なところが、会社に都合の良いように混在しているんですね。

1人であがってこいという社長と、そこまで短期間にあがれないと思う私。
(あがろうとすればムリが出て、おそらく再度うつ病になる)
となると結局、期待に届かないのは自明です。あとはその努力の過程を相手がどう評価するかに過ぎないと思います。
だから、「なるようにしかならない」と思うのです。
無力感に近いです。

<人事事件>
・配転とは労働法上、「長期的雇用慣行をとる日本企業において、①多数の職場・仕事を経験させることによって幅広い技能・熟練を形成していくこととともに、②技術や市場が多様に変化していくなかでも雇用を維持できるように柔軟性を確保」することにあります。(労働法(水町雄一郎、有斐閣、第3版p.152))
・もっとも今までの中で歴史の中では、企業も敢えて適性のない部署に配転して自主退職を迫ったりすることもありました。
そのせめぎあいの歴史があるといってもいいと思います。

さて現在の状況が良くない私としては、産業医に目を付けました。
産業医とは、社員が一定数以上いる会社に設置が義務つけられている医師ですね。
産業医について
http://doctor-trust.co.jp/law/law2.html

産業医には以下の規定があります。
労働安全衛生法
1条
この法律は、労働基準法 (昭和二十二年法律第四十九号)と相まって、労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする。

13 条
3.産業医は、労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対し、労働者
の健康管理等について必要な勧告をすることができる。
4.事業者は、前項の勧告を受けたときは、これを尊重しなければならない。

本件の配置転換は、産業医の勧告権(労働安全衛生法13 条1 項)に基づくものと言えます
・ 産業医という専門性が高いこと、また文言が「できる」となっていることから、この勧告は、産業医の効果裁量といえます。しかし同法が「職場における労働者の安全と健康を確保」、「快適な職場環境の形成を促進」(同法1条)することからすると、勧告をすれば終わりではなく、勧告の理由、その後の対策を具体的に述べなければならないと考えます

・ 本件には以下の特殊事情があります。
ア、エンジニアの基礎がないのに、ほぼ全員エンジニアという部署にいくこと
イ、復職時に部署を変えるという、この会社初めての試みだということ
・これらのことを踏まえて産業医は職責を果たす必要があるが、産業医は私と復職前に10分ほど形式的な面談をしただけです。
・労働安全衛生法の趣旨は「労働者の安全と健康を確保」、「快適な職場環境の形成を促進」にあるのです。そこで産業医が主治医と連絡を取り、情報交換をして、対策をとることが望ましい行動と考えました。

以上のことを人事に伝えたところ、以下のような返事です。
・会社としてはかまわない。産業医への確認も含めて、自分でやってほしい。
・バカ、アホ、辞めろ等の言質についても、特にコメントなし。
・信頼関係があればそんなことはおきないよね、ということで、信頼関係という抽象的な何かに置き換えてしまっている。
そこで私はこう言った。
私 「信頼関係は大事です。しかし信頼してないからといって、罵倒して良いことにはなりませんね。信頼してないからといって、殺人してはいけないと同じですね。」
人事A「そうですね」
人事B「しかし状況にもよるし、そんな会社は息苦しくないですか?ここでもAさんに言うこともありますし」
私「そうですね、関係性によります。では人事Aさんの部下のCさんを信頼してますよね。そのCさんにバカ、アホ、辞めさせるぞと言いますか?言いませんよね。関係性によるからこそ、その判断は非常に難しく、信頼したからといっていうとも限らないと思います」
人事A「そうですね」
私「物事の本質は、信頼云々ではなく、まずそのような行動をしないようにすることではないでしょうか。Aさんはコンプライアンス委員もかねてますが、そのようなオフィシャルな手続きを取る必要ありますか?そんなオフィシャルな手続きしないと、この会社はしょっちゅう罵倒されるのですか?」
人事A「そのような行動は一般に肯定されない言動だと思います」
という感じでした。

・人事は面談をしたという手続的事実だけ積み重ね、法的な問題が起きた時の布石にしているかのようです。
・一方で、ここでも信頼という倫理に訴えかけます。
・しかし、職場環境配慮義務については何も言わない。

ここでも会社に都合がいいように二枚舌、ルールをくみ合わせている気がします。

人事面談は毎回録音。さらに面談記録を紙で作り、人事に提出して同意をもらうようにしています

会社で起きていること(その4)

2016-01-03 21:46:17 | 仕事
 さて私が復職して配転されたのが10月頃。先に書いた辞めさすぞ事件は、12月頃におきます。復職後も抗うつ薬は飲んでいましたが、この頃には寝れなくなってきたので睡眠薬。昼間には抗不安薬も飲むようになっています。
 
 前の部署含め、私が部署で感じる問題点は以下のものです。
・圧倒的コミュニケーション不足。仕事のことでさえ意思疎通に問題あり。
・部員の誰がどんな仕事をしているか、他の人が把握していない。補う体制が取られていない。

 さてどうしたものかと思った私は、部長に相談します。
そこで部長が出した答えは、課長経由で話をすること。つまりたった8畳ほどの部屋の中で、最初の指示はAさんから出る。しかし疑問があれば私が課長に質問する。課長はAさんの仕事を把握してないので、Aさんに質問するという伝言ゲームですね。
A→私→課長→A→課長→私
これが8畳ほどの部屋で行われます。

先の日記に、この部署で唯一全員と話しをする人がいると書きました。
その方をCさんとしましょう。このCさん、実は所属が別の部署になっています。このCさんは私の相談に乗ってくれており、私がエンジニア素人であることを前提にして、自分でどんな勉強をしていけばいいかというのを教えてくれたり、部署でまったく理解できない他の方の話を翻訳してくれます。
この方のおかげで、ITパスポートなる資格も見つけました。
この資格は経済産業省が定めており、IT業界に努めない人であったとしても、今後はこれくらいのことは知っておいてよねという資格です。
例えばドメインなんてもの私はわかってませんでしたが、そのことについても書いてあります。
ITパスポート試験とは
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html

しかしここからがこの部署、この会社の考えのおかしなところですね。
そのCさんを通して実質上はかろうじてコミュニケーションがとれている訳ですが、個人的にCさんと話をしてはいけないことになっています。
それはCさんが別の部署の人間になるので、私がその人に聞くということは課長、課長補佐として問題があると考えているようです。どう問題なのかさらに突っ込むと、私のいる会社は事業部制という州制度に近いものをとっている。1つの同じ会社の中で協力して物事をすすめるという観念は薄く、各々が利益を上げるし部署内部もまとめるというものです。
つまり連携、という観念はないのです。連携する時は貸し借りで考えられており、仮にDさんに私がお世話になることが公式になると、Dさん所属の部署に貸しを作ってしまうことになるのです。
おそらくこういうこともあって、従業員同士のコミュニケーションも一層なくなります。

さらに言えば、誰かに何かを教えるということは、商品に付加価値をつけるものとは考えられていません。そして付加価値がついていないのですから、売上に貢献するものとはみなされないのです。したがって、基本的に何かを教えるということは生産性の低い行為と考えられています。そのためにか、誰かに何かを聞いて教えるのは悪とされています。

以上のことを前提にして部長が出した答えは、課長を通した伝言ゲームですね。素人にもわかるように、罵声を浴びせないようにAさんを指導するでもなく、私のほかの業務を調整するでもなく、伝言ゲームです。
そこでもまた事件が起きます。

<伝言ゲーム事件>
 ある定例業務の時に、作業が止まります。
ネットワークがビジーだったり、初めての作業で私がミスしたからですね。
ネットワークがビジーなのは私の責任ではないですが、ビジーだとどんな作業ができて、どんな作業ができないのかわかりません。そこで課長に聞きます。

次に月1回しかない作業が初めてありました。
事前に作業指示は聞いていましたけども、その通りにいきなりできる訳もありません。ということで、ミスをします。

課長としてはせっかく私に時間を割いて伝言ゲームをしたのに、思うように成果物が完成しなかった。そこでこういったんですね。
課長「ぴっぐふざけんなよ!!!」と怒鳴る
私「いつ私がふざけましたか?ずっと作業しているでしょう?」
ここでもう私はカチンと来ていました。
課長「そもそも怒鳴っているのは、いつも指示役のAさんでしょう。アホだのバカだの辞めさせるぞだの、そして訳のわからない専門用語で説明する。それに対して今まで私がやり返したことがありますか?そもそも何もしないのはあなたでしょう。あなたも指揮命令権があるのですから、もし私がパワハラで訴えたら使用者責任生まれますよ。」
課長補佐「待て。ぴっぐはここでは叫んではいけない。課長が叫ぶのはよくてもぴっぐはダメだ。」
私「私がダメで課長は叫んでいい合理的理由があるんですか?なんですか、それは?」
課長補佐「ぴっぐは作業が終わらなかった。だから叫んじゃダメなんだ」
私「作業は終わらなかったですよ。それはその通りです。だからといって罵倒したり、怒鳴っていい理由になりませんよね?」
課長補佐「それはそうだ。その点は私が間違っている」
私「そもそもオペレーションの意味も分からないし、指示通りやろうにもマニュアルも理解できないし、それを補うためにほかの人に聞けば文句言われるし。じゃあ仕事の優先度を変えようと相談しても何の反応もないし。なんなんですか、ここは!!!!!」

ということで、いったん引きます。

この部署には表向き上はもう味方がいないと思った私は、一番の指揮命令権者である部長に相談にいきます。そこで部長は課長を呼んで3人で話をします。
部長「なんでそうなった?」
課長「ぴっぐが作業終わらなかったんですよ。」
部長「どうして終わらなかった?」
私「何度かお話していると思いますけど、オペレーションの意味を理解してないので自分で修正ができません。もっとも理解しなくていいということだけなので指示されたことだけを自分のマニュアルに落とし込んで作成しているのですが、その指示を落とし込む作業も完璧でないのです。そこで確認しようにも、Aさんはツンツンして無理ですよね。さらに言えば、慣れないPC作業が沢山あるので、その中でミスをしてしまうこともあります。」
課長「こいつには何いっても無駄ですよ。自分で解決しようとしないし」
私「お前がなにもしないからだろう!!!あの部署でそもそも物事が上手く進んでいるのか?部員同士でマトモに話もできてないじゃないか」
私「この作業が完成するには、いくつポイントがあります。1つは経験値を増やすこと。もう1つは作業を正確に記録することです。今までは聞きながら記録すると、そんなのあとでやれと言われるので、後にする。その結果、後でみなおしてわからないという悪循環です。最後の1つは、仕事の優先順位をつけることです。今は仕事の後に3時間ほど勉強していますが、まずは法律から入りました。結局、法務的見地というのも何をやればいいのかわからないし、それに対するレスポンスもないと思います。」

そうこうして、その日は部長がおさめてくれましたが、この後にさらに大きな事件がおきます。

会社で起きていること(その3)

2016-01-03 19:12:06 | 仕事
定例業務は見よう見まねで、オペレーションだけをこなそうとしますが上手くいきません。
1回目は見本演技、2回目以降は理解できないマニュアルをみながら自分でやったと思います。しかし5回目くらいから指導役の人がキレるようになりました。
<辞めちまえ事件>
 指導役の人をAさんとしましょう。最初はこんな感じでした。
A「これはだな、コマンドを打ち込むと○○が出てだな」
私「コマンドですか?」
A「ここにかいている○◇▽をだな、打ち込むと」
私「どこに打ち込むんですか?」
A「それはだな・・・。ここの××に▽▽してだな」
私「わかりました」

私「すいません、こないだ教わったやつなんですが、自分のメモを見ても何のことかわかりません」
A「こないだ、わかりましたといっただろう」
私「わかったと思っていたのですが、そもそも何やっているのかわからないので、覚えてないんだと思います」

しばらくして
A「ここはこうしてだな、そもそもシステム会社にきたんだから、その辺のことは勉強しておいてもらわないとなあ」
私「そもそも意味を理解しなくていいといわれてますし、そういう素養を持って入社してきているわけでないので、時間がかかるのは当然のことと思います。元技術者いかいない部署でどうしたらいいのか私もわからず、困っています。もし私に問題があるというならば、配転ミスした人事の問題だと思うので、どうぞ人事におっしゃってください。」
A「チッ、このバカが」

さらにしばらくして、
A「だから、ここは××だろう」
私「はい」
A「その、ハイはなんだ?」
私「わかりましたというと次回以降に間違えた際に詰問されます。一方なにも反応しないと、どうして反応しないかと言われます。そこで、相槌のハイです」
A「そうか、それならいい」

さらにさらにしばらくして
A「こないだ教えたのに、どうして間違えるんですか?」
私「どうして間違えるか説明できるほど、私はわかっていません。そもそも、自分のしていいる作業が何だか分かりません。単にオペレーションをこなすにしても、それそのものが慣れていないものであり、自分では言われた通りにしているつもりであっても、慣れていないゆえに自覚してないミスがあるのだと思います」
A「じゃあ、いつになったらできるんだ?」
私「いつになったらできるか申し上げられるほど、自分のしていることの進捗が何%なのか理解していません。それは結局のところ、作業の意味も分かってませんし、オペレーション一つとっても慣れてないからだと思います。こういうものなんだなと感覚でつかむには経験が必要で、その経験値がどの程度いるかは、今の私で判断できません」
A「はあ?なに寝ぼけたこと言っているの?いつできるのさ?」
私「はい、今申し上げたように、いつできるのかどうか判断できる基準が私の中にないので、判断しようがないです。ほかの仕事との兼ね合いから言っても今できることがこの程度ですので、もしスピードアップのためにはAさん始め、Bさん、部長と3人で仕事の優先順位をつける話し合いをしてもらう必要があると思います。」
A「はあ?お前、辞めさせるぞ。」
私「辞めさせるぞ、バカ、アホ等いっても、何もスピードや理解に貢献する訳でないですので、何も解決しないと思います。ここでの解決策はAさんが素人にもわかるように丁寧に説明するか、作業の完成度を下げることかと思います。」
A「おまえ、ふざけんなよ!」
私「私は考えられる策を述べています。ふざけていると思うなら部長なり人事に報告してください。そこで私は思うことを述べます。その結果としてあとは向こうがどう判断するかです。もっとも素養のない部署に来て、バカ、アホ、と言われているのですから、その場合は人事の配転命令権の乱用が推認されやすくなるとは思いますが」
A「おまえ、アメリカだったらクビだよ」
私「アメリカだったら素養のない部署に来ないと思います。解雇規制する代わりに広範な人事権を会社に認め、配転先でも仕事ができないことを前提に少しづつ仕事を覚えていくのが日本の労働法の考えと理解しています。もしおかしいと思うなら、顧問弁護士の先生に確認してもらっても結構です」

という感じです。
バカ、アホ、辞めちまえと言われることも多くあります。
またそれを受けても、周囲の人は誰も止めませんね。課長も放置です。
それだけならまだしも、だんだんこの人は仕事の指示をしなくなります。○か×かだけ答えて、あとは私にやらせると。もっとも私は作業指示など理解していませんから、×だけきても直すことができません。
となると、行き詰まりですね。私もどうすることもできないので、時間をつぶしています。
A「やり直しできたか?」
私「いえできません」
A「いつできるんだ?」
私「いつまで経ってもできないと思います。」
A「なぜだ?」
私「指示された内容を理解せず、やろうとしているだけだからですね。あとはメモが間違っているかマニュアルを理解できないかです。マニュアルはグーグルで検索しましたが、特にそれらしい記載はありませんでした。聞いても教えてくれるわけでないのですので、聞いてません」
A「どうすんだ?」
私「どうしようもないと思います」
A「それですむと思うのか?」
私「すむかすまないかはわかりません。ありのままを報告するままです。それでだめだと言われれば、この体制に問題があると思います」

という感じでしょうか。
定例業務は週1回しかないのですが、だんだん苦痛になってきますね。
夜に眠れなくなったり、3時間置きに起きてしまったり、週末も夕方まで寝ています。
だんだん、また「生きてても楽しくないし、死んでもいっか」と再度思うようになり、電車に飛び込んでもいいかなあと思うようになります。
そこで、次の行動にでますが、これがまた揉めます。

会社でおきていること(その2)

2016-01-03 18:15:59 | 仕事
前回は私のいる部署のヘンテコぶりをかいたので、今回は仕事のことを書きたいと思います。
 経営企画部にいた時は、仕事が一切なくて半年ほどコピー取りしかありませんでした。たまに来る仕事も「これ簡単にしといて」みたいなものでした。そういう意味でどういう方向で努力すればいいかもわからなかったし、今まで苦労して法律を勉強してきた意味もなかった訳です。入社した数日でこの会社は何かおかしいとおもった私は、早くスキルを身に着けて転職したいとおもっていました。もちろん、こちらから仕事の提案をしましたが、それに対する反応もゼロでしたね。そんな折にうつ病になり、休職に至ります。
 復職後に配転される訳ですが、それは産業医が配転を指示したからかなのか、社長がそのような指示をだしたからなのかわかりません。いずれにしても、ナゾの多い会社であり部署です。

 さて以上のような経緯があったからか、復職後は3つの仕事が与えられました。
1、 毎週発表される売上等の集計をすること(定例)
2、 訴訟担当をすること
3、 一定規模の取引案件の会議に参加して、法務的観点から意見すること です。

さて仕事が来たのはいいですが、ここからがさらに問題です。
1、 毎週発表される売上等の集計をすること(定例)
 指示書があるのですが、これがエンジニアの用語満載で端的に書かれ過ぎてわかりません。Linux の pu saisan 云々カンヌンに始まります。また、見たことないエクセルの技術も盛りだくさんです。最初の数回はエンジニアの指導役がいたのですが、そのエンジニアは何もなかったかのようにテクニカルタームを満載で使います。そもそも何を言っているのかわかりません。そのことを部長に相談したのですが、「オペレーションだけできればいいから、意味など分からなくていい」ということでした。
 そもそもエンジニアのことが初めてですから、指示されたことがなんのことかわかりません。オペレーションのメモ自体も理解できないですし、自分でとったメモも後で見てわかる訳がありません。
 それにもまして後で述べますが、他の仕事との兼ね合いもあります。そこでこの指導役とも揉めることになります。

2、 訴訟担当をすること
 最初、部長から指示がされたのは「訴訟戦略を立ててくれ」でした。これは大きなテーマが来たなと思いました。というか、それって弁護士に仕事だろうと思いました。
大きくわけると訴訟担当には2つの役割があります。
・1つは、弁護士がいったことを部長に通訳すること。
・もう1つは、訴訟戦略を立てることですね。
前者の方はちょろっとやれば何とかできるので、何とかなりそうです。もっとも、後者の戦略はとても大変です。司法試験では勉強していない証拠の価値、事実認定を補わないといけない。
後者の戦略については、システム開発のことについてよくわかる必要がある。しかし誰に聞いていいかもわからないし、後に書きますが、聞いても怒られる。
結局、この仕事についてはナアナアで進んでいるので、特に今のところ問題ありません。

3、一定規模の取引案件の会議に参加して、法務的観点から意見すること
 これも結構問題が大きいです。まず法務的観点の意味が分かりませんでした。
法務的観点とは分析すると3つに分かれる。
1つは、幅広く法律を確認すること
1つは、契約書作成できること
1つは、契約書通りに進んでいるか判断すること

まずここまで細分化するのにすごく時間かかりました。
・まず幅広く法律を確認するためには、著作権法なども勉強する必要があります。これはインプットするのにとても時間かかります。
・契約書作成に関しては、それようの技術の習得がいりますね。これもインプットに時間かかります。たしかにネットにひな形は落ちてますし、弊社もありますが、それが正しいが自分で判断できるレベルになるには、時間がかかります。
・契約書通りに進んでいるか判断するためには、業界の知識がいります。契約書なんて殆ど書いてないに等しいことが沢山あり、それまでの交渉経緯、交渉書類が重要だったり、その業界独自の書面が沢山あります。システム開発だったらRFP、要件定義書等ありますね。これらを全部読めることまでは要求されないでしょうが、どんな意味があるか、記載内容をおおよそ理解できないと判断できないと思います。

で、これらのことに細分化するまでにすごく時間かかりました。
どれもこれもすぐにアウトプットできるものでないですから、どう考えてもインプットする時間がいります。誰も教えてくれないですからね。その上で物事の優先順位をつけることを部長に相談しますが、前の部長よろしくレスポンスがありません。
そこで私としては、まずは法律面ぐらいを答えられるようにと、仕事後に法律面の準備から入りました。もっとも、そんな折に定例業務の指示者がキレ出すというのが今の状態です。次に書きます。

会社で起きていること(その1)

2016-01-03 17:18:48 | 仕事
最近は書評が多かったですが、ここ最近の会社のことを書きたいと思います。
このブログの趣旨自体が、もともとはカウンセラーに「ぴっぐさんは視点が鋭いと同時に、同じように悩んでいる方が沢山います。その方たちの励みにもなるように、書いていってほしい。できれば多くの人から書き込みコメントがあると、他の人の参考にもなります。」だからです。もっとも、書き込みが増えるような書き方に、まだできてませんが。

まず私が配転されたのは2015年10月頃です。それから約2か月経過しました。
生産品質管理部はこんなところです。
全部で15畳ほどの部屋に、私のいる部署と別の部署があります。2つの部署の間に部屋の衝立はありません。生産品質管理部自体は全部で私をいれて、10人弱いるようです。もっとも、数名はほかの部署にいっていたり、取引先にいるので部屋にいるのは5名程度ですね。業務内容としては全社、全部署の売上等のデータを作成するシステムをエクセルで組んだり、一定の取引額が大きい案件の進捗状況を管理しているようです。
 「ようです」と書いているのは、ここでも前の部署同様にコミュニケーションが殆どないからですね。この部署も御多分にもれずに、配転された際にどんな部署かの説明がありませんでした。また「おはようございます」と挨拶して返事をする人は1名いるかいないかと思います。さらに仕事に関する説明も殆どなく、困った時に誰に聞けばいいのかも確定しない(形式上は確定しているけども)、私以外は元全員エンジニアですので、何もなかったかのようにテクニカルタームで話をされるので理解できないところです。

 この部署でもコミュニケーション不足が問題だなと思うのは、仕事の話でさえ成立しない人が複数いるということです。
 部屋には私含めて6人ほどいるのですが、全員と話す人は1名しかいません。仮にAからFさんまでいるとしましょう。AさんはBからFさんの誰とでも話をしますが、それ以外の人は特定の誰かとしか話をしないのです。例えばBさんとCさんが仕事の話をしなければいけないとしましょう。その場合もBさんとCさんは直接話をせずに、BさんがAさんに話しかけ、AさんがCさんに話しかけます。そうやってたった数畳、距離にして3m以下の距離感なのに、仕事の会話すら成立しないということです。
 さらに言えば、全員が半径3m以内にいますが、指示は必ずメールできます。
「ちょっと、ここについてお伺いしていいですか?」という許可を取るのにメールがあり、それから話しかけるという感じです。

 そんな時にこんなことがありました。
<香水等事件>
 ちょっと匂いの強い香水かハンドクリームを使う女性がいます。他の方は気にならないというか、許容の範囲内のようです。まあ若干1名きになっていて、匂うと手で仰いでますけどね(笑)
 私は鼻がつーんとして気持ち悪くなるので、課長に相談しました。
課長は本人に打診して使用している商品名を確認してくれた上で、私のアレルギー検査をすることを勧めました。つまりアレルギー反応がでれば疾患として対応できるけども、反応がなければ難しいということですね。私としては複数の人がいるところで香水等に気を付けるのは当然だろうと思っていたので、アレルギー検査をして来いというのは意外でした。
 次にでもまあそれはしょうがいないとして、その指摘をされた女性が気分を害しているというところですね。今回の部署では日本的なところが多いので、お互いに譲り合って物事を進めるのかと思っていましたが、全然そんなことはなくて傷つけられたと相手が思っていることですね。それ以来、その女性は私からの呼びかけにも無反応にもなりました。
 課長としては商品名まで聞いたので、もう自分のすべきことは終わったと思ったのでしょう。それ以降は何もしなくなりました。
 結局、アレルギー検査そのものでは特に何もなかったです。ただ私は精神科医師によると、私は感覚が過敏なのでそういうこともあるそうです。そういうことで今は毎日マスクをしています。
 今回の香水等での私の行動が悪いかもしれないことはおいといて、異なる意見を持つ人同士のコミュニケーションがこの部署では取れないなーというのが感想です。