スプリング・エフェメラル

2013年03月25日 | 
もうそろそろかな、と近くの秘密の場所へ探しに行きました。今年の冬はさすがに寒かったので、やはりスプリング・エフェメラル達もやや慎重になっている様子。
 ショウジョウバカマです。これは山中で春を告げる一番花、といっていいでしょうか。花期も長持ちみたいですし。
期待しておりましたカタクリはまだこの程度。葉っぱ一枚ずつ。早く花を見せておくれ。

    






カタクリは、地中深くに球根を持って越冬し、地上に顔を出すのは雪解け直後に地上に顔を出してすぐに花を咲かせて葉のみとなるそうです。その葉も6月ころには枯れ、地中の球根のまま越冬します。
彼女たちが地上にいる期間は約2ヶ月。

スプリング・エフェメラルというのは、春先に花を咲かせ、夏までに栄養貯蔵器官や種子に栄養を蓄え、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごす、という生活史を持つ植物のこと。落葉樹の多い林床は、春先にとてもにぎやかになります。
ただ、ショウジョウバカマは、ほぼ同時期に花を咲かせるが、常緑性で、年中葉をつけているので、厳密にはスプリング・エフェメラルには入らないのでしょう。

いいも悪いもなさそうなので・・・・

2013年03月25日 | 森林ボランティア

持ち帰った枝(直径10cm位)の皮をむいてみました。以前、ナタを使ってやっていた頃にやたら腕が疲れるのでカマでやってみたところ、うまくいきましたので今は皮むきといえばカマ
 カマの刃がうまく当たるように、柄の付け根部分に角度がつけてあります。

むいていると、なにやらいい香りが。樹皮と木質の間から漂います。主に樹皮のにおいでしょうか




ケヤキの材には材質がいいと言われるとそうではないがあるとされてきましたが、現在はケヤキは1種類であり、材質の違いはケヤキの生育状況によって違うものとされています。

(平井信二さん著 木の事典より)


・・・・ただ処により、人により・・・・材の色や硬さの表現と、その評価がいろいろある・・・が、・・・・一応次のように考えるのが比較的妥当ではないかと思う。
・・・・その樹の育った条件によって材の性質が違ってできたものであろう。成長がよい状況、すなわち幅広い年輪が作られる場合は材の赤味が少なく重く硬い材ができる。それは成長の良否によって大径道管が並ぶ孔圏の幅がほとんど変らないのに、孔圏外の緻密な材部の形成される割合が著しく変化するからである。したがって成長のよいもの加工が困難であり、材に狂いが出やすい。・・・・・・本当に良いケヤキの材は老大木からのものと思われる。」



つまり 成長がいいと重い材となり、遅いと軽い材になるわけで、MHが伐ったのは持った感触からして重かったので成長がいい方のケヤキなのでは?もっとも、このケヤキが伐るのは初めてなので他と比較したわけではありませんが。 芯に近い部分があまり赤くないし・・・。


ケヤキは様々な用途に高級材として使用され、柱、建具、彫刻、家具材等に使われているのはご存知のとおりです。

めったに採れませんが、樹皮を剥ぐと玉杢と呼ばれるコブこぶ模様が出ている材は、美しい独特の木目が得られるので特に珍重されるようです。


やはり地元の人の言うように、これは高級材ではない、加工が難しい方の材になるんでしょうね