恵那山登山ー神坂峠ルート・下山

2015年05月31日 | 
  いやはや
山頂への尾根から見えた、南側の焼山です。なんでも、恵那市の最高峰であるとか。ここ恵那山は中津川市に当たります。それはともかく、ここから見えるわずかな眺望が登山者を癒してくれる、と言ってよろしいかと。

しかし苦労して登ってきた割には眺望に恵まれずさほど深い感動もなく終わってしまうのがこの恵那山かもしれません。前回黒井沢ルートで来たので、最高地点までわざわざ行こうという気もおこらず、山頂避難小屋横の草地にべたっと座って食事です。
ここでもまた、最新のアルコール・コンロ。カップめんに注ぐお湯が沸いたら、麓のコンビニで買ってきたおにぎりセットを開きます。前回の7月の登山では、ブユの猛攻にあって懲りていましたので、黒いネットが引き出せる帽子着用で食事しました。 ブユもいましたが、山頂トイレで「培養」しているハエたちがどんどんやってきます・・・。これは必ずしも衛生的に良い環境ではありませんが、ラーメンとおにぎりを食べて人心地がつきました。

10分間のお昼寝。背筋を伸ばすとなんともいい気持に。でも早く下山しないと、遅くなってしまうので、気のりしませんが、同じ道を引き返します。




 帰りは早かった。再び景色や植物に目が向きます。

 ピンボケですが、可憐なドウダンツツジ

 足元にはイワカガミのピンクの色彩が。

 葉っぱがツヤツヤしてキレイ。
 45°の山の斜面にたくましく調和する木々。今この瞬間にしか出会えない、通りすがりといってしまうのが切ない風景です。



 富士見台パノラマコースから下りてきたときに目にした標識。午前中に恵那山から下りてきた人たちは、写真正面方向の神坂峠車道口【強清水(こわしみず?)方面】から来られたのでしょう。さすがにMHのような道草野郎とは違って、キッチリ計画的に登山をこなす方々のようであります、脱帽!

MHは、写真右手の道をまたたどって40分くらい歩く必要がありました(標識では60分とありますが、神がかり的に足が速くなったようで)。

  大きなシャクナゲの木を見納めにして、心地よい疲れをまといながら帰路につきました。




恵那山登山ー神坂峠からいよいよ急登

2015年05月29日 | 
 さすがアルプス。

一昨年、黒井沢ルートから無謀にも里山気分で登らせてもらった恵那山。ルートを変えて、きついといわれる神坂ルートに例によって「道草登山」をやってしまったわけです。全然、懲りてない。

さぁ、地獄の恵那山北壁急登ルートが展開です。

  谷から吹き上げる風が増々寒くなっていきます。時刻はもうすでに12時近く。なんてこった、道案内では「恵那山頂3時間」って。あんなの、誰の足で計ったんでしょう。コース・タイムはあてになりません。ふだん下界で暮らす人間には、もう昼時なのにちっとも目指すポイントに着かないもどかしさだけが増幅します、昼は昼でちゃんと昼飯にしたい!

  出たぁー、先ほど下山してきた山岳部系のお兄さんが言っていた通り、急登の上に雪が残って登山道を苦しくしています。

  冬場、西の方の伊吹山以西は日本海からの雪雲の通り道で、関ケ原近辺に雪をもたらします。 ここ恵那山付近では夏場、雨雲の通り道で、恵那から中津川にかけて急激な夕立が襲います。その風と同じような流れでしょう、御嶽山の噴煙の様子から察するところ、現在北西の風が吹き抜けているようです。




  ・・・・・・・、この後の急登は、中高年のMHにはハード過ぎてとても写真を撮るほどの余裕はありませんでした。
できれば山頂で食事を摂りたい。せめて午後1時くらいには・・・。ところがもうすでに午後1時5分前。たまたまなのか分かりませんがこの時間帯、せっせと急斜面を登ってくる人と急ぎ足で降りてくる人が交差して・・・。目が回ってしまったので、かまわず急登ルートの脇に腰を据え、先般購入したアルコール・コンロ
をセットしてインスタントのスティック・カフェオレを作りました。固形物は しるこサンドと海老せんべい。
アルコール・コンロの実力はすごかったです。カフェオレは3分でできるし、セッティングも片付けも3分かからないし。  これで元気が出まして、あと半分の急登を息せき切りながらこなすことができました。






  下界の里山では「軽く一汗」程度の北壁登りなのが、アルプス級の山では「しっかり張り付いてハァハァ登り」に変わります。もちろん道自体も踏み込まれていないので原始状態のガタガタ凸凹、それが当たり前。

これは頂上へ向かう尾根のなだらかな道から撮った樹木の根っこ部分です。一年の半分近くが雪に閉ざされるこの山に生きる根っこってこんな風になるのですね。










  これはその尾根から見下ろす、件の「UFO疑惑の焼山」です。たどりつくのが大変らしい山です。

恵那山登山ー大判山から雪渓の残る急登へ

2015年05月28日 | 
 ありゃあーっ、また下りかぁ。
谷に白く雪渓が見えるのが恵那山北側です。あと一息ってところなのかなあ。
 いいえ、そんな甘くありませんでした。まだ手前に越えなければならない小山が、しっかりありました。



 ↑笠を伏せたようなその山容から、笠置山という名がついたそうです、恵那市方面の山です。↓いよいよ親分(恵那山北壁)を下から見上げるようになってきます。


 今通っている道は、恵那山ー富士見台縦走路といいまして、見てまいりましたように「馬の背」を歩いています。  ↓南は恵那山。
 ↓北は大崩落。


 その崩落もだんだん迫力が増してきました。冬季の積雪や強風などによる浸食があるためか、登山道も大岩を回り込んでの急場しのぎのようなルートがあったりします。 樹木はもはや真っ直ぐ伸びて育ったものは皆無。
  谷底から吹き上がって来る風が冷たくて、写真を撮っていると寒いです。




恵那山登山ー神坂峠から大判山

2015年05月27日 | 
 高峰の「北壁」というのは、なにかしら厳しいイメージ

その北壁、といいますか、先の「パノラマ・コース」から続くアップダウンのコースを、景色を楽しみつつ歩を進めることになりました。

 本当に、このころは「景色を楽しむ余裕があった」ので写真枚数も多め。  北側、御嶽山が見えています。

  南側、新緑の恵那山北壁

  御嶽山アップ。 噴煙が確認されます。水蒸気爆発で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、未発見の犠牲者の方々が一刻も早く見つけられます様お祈りいたします。



  北側の大崩落の様子。近所の裏山のがけ崩れとはスケールがちがいますよ、一粒に見える岩一個で3メートル以上あったりしますから。 これが崩れる時は、轟音を立てて一気に沢を転げ落ちて、落ち着くところに落ち着いて止まるわけです。



  そうしますと、向こうでやってるブルドーザの微々たる工事なんぞ、可愛いものに見えてきます。

  こんなようなスリリングな景色を見ながら来たものですから、これまでのアップダウンのことなど全然気にしてませんでした。 シャクナゲが優美な花を開かせ、登山者を歓迎してくれています。

・・・、え、また登りですか? ははぁ、どうやらここらは降りては登り登っては降りるというギザギザコースみたいでした。とにかくあそこまで行きましょう、ちょっとばかし存在感もありそうだし。

  ハァハァハァ。あと少しだ。

  大判山。!!!トホホホホ。 なんだって?1696m

  こんだけ歩いて来て、さっきの1666mからたったの30mしか上がってないの????


  MHが、ここから厳しい現実を受け入れざるを得なくなった通過点でした。


恵那山登山ー神坂峠4

2015年05月26日 | 
 ここです、この林をくぐると「パノラマ・マウンド」が忽然と現れます。

  はっきり分かりませんが、ここらが神坂峠の頂上らしいです。標高は1666mくらい(グーグルマップ標高版でしらべました)。向こうに見える恵那山に向かって助走をつけるかのように一気に「下り」、黙々と歩きだします。

  歩き出す前に、この頂上からの眺望を楽しみました。まだこの頃は余裕があったのです。
ロープウェイの「ヘブンズ(天上の)」という名称はここらの景色をもとに命名されたのかもしれません。

ある意味牧歌的な、一日中でものんびりと寝そべっていたいような場所ではあります。

  今日はそれほどでもないにしろ、快晴の日には幾重にも連なる峰々のハーモニーが登山者の目には福音となって焼き付けられる。

  枯れ立木がぽつんと。

  なんとも絵になりますね。


恵那山登山ー神坂峠3

2015年05月25日 | 
戻るすぐ途中に、こんな道案内を見つけました。くねくね道のアスファルト道路脇です。行くときは気がつかなかったのですが・・・。
 どうやら「富士見台パノラマコース」という登山ルートを示しているようなのですが、目指す恵那山頂まで一体どれだけ時間がかかるのかよく分かりません。

まさかたったの一時間で行けるはずないし。

もう午前八時半だし、長丁場が予想されるのでこのコースを選ぶことにしました。

  すぐに一面クマザサに覆われた美しいマウンドに着きます。 

  恵那山はここらから見下ろす小山の峰を越えた、南の方角に少し見えています。 ネットの情報ですと、広河原ルートが巨大落石で道が塞がれ通行禁止。また、黒井沢ルートも道路工事につき、徒歩でも通れないとか。 それがここへ来た理由のひとつです。

 同じルートで引き返す形になりますので、夕方五時までには帰りつきたいものです。 




恵那山登山ー神坂峠2

2015年05月24日 | 
くねくね道をどんどん上って行くと、「この先車両では行けません」という場所に来たのですが、道は舗装してあるし行けないこともなさそうでしたので、進んでみました。

東方向の遠望がきれいです。

  どうもこちらへ進むと「ヘブンズ園原山頂駅」方面に着くようでした。

 あまりにも眺望がいいのでパノラマ写真なぞを。



 
パラグライダーかなにかで向こうまで飛んでいってみたいですね。

 
ところで、登山口は一体どこに?

先ほどのくねくね道の途中、たぶん神坂峠祭祀遺跡近くの分岐点あたりに何台か車やバイクが停まっていたのでそこらへんあたりかも・・・。やっぱりこの先は車止めがしてありまして、それ以上先に行けなかった為、いったん引き返すことにしました。




恵那山登山ー神坂峠1

2015年05月23日 | 
  やっぱりMHは恵那山が好きなんでしょうね、今度は別のルートを性懲りもなく探してアタックするわけです。 神坂峠ルート、というのがありました。美しいルートだと予感しています。しかしネットの情報によりますと、結構キツイ道程らしくもありそうで・・・・。

   アクアリゾート湯舟沢 を過ぎて富士見台方面への案内版にしたがって登っていきます。登り林道から開けたのがこの展開。「あぁ、あの山に、これから行くんだ。」そう思わせる恵那山が前面に現れました。  





  山道をくねくねと登っていくと思わず写真を撮りたくなる景色に。

  これは神坂山山系の一部になるのでしょうか。



 あきらかに下界の人工林とは違う木の様子です。