開かれた処女地

2013年05月16日 | DIY
詰め直して整備した 練習囲炉裏

表面は キレイななめらかな木灰だけで、この下には転圧した同じ木灰が厚さ2cmくらい、さらにその下は それと同じくらいの砂地になっていています。 ゴトク や  がささるのにはこれで充分なのかどうかはまだ分かりませんが、とりあえず焚き付けをやってみることにしました。

  枯れ枝が、かちっと 刺さります。粗末ですがミニ・キャンプファイアーの櫓組 ができました。 茶色いくてササクレているのが杉の枯れ葉です。

待ちきれません、火をつけてみましょう。
  あぁいけませんなー、MHのいつもの癖で、焦ってカメラがピンボケになってしまいました。まったく今まで何枚、ボツ・ショットを量産してきたんでしょうか、記憶におさまりきれません。 

下のこれが、それこそライターの 最初のカチッ で杉枯れ葉に点火した直後の映像です。
キレイ ですよね。  うっとり。 この後、放たれた 火 は 櫓(ヤグラ)に飛び移りつつ 灰の処女地でお祭りを始めてくれるのであります。

   メラメラと育った火 は徐々に太い薪 へと乗り移り、ヤカン のお湯を温めるまでに成長。

 
 
ここまでの段階で、 調理 や 湯沸し ができて、 さらにそのあいだ中 ほのぽのと囲炉裏周りを暖めているのです。 
囲炉裏部屋独特の 煙たさ は明治・大正・昭和 の住居環境につきものでもありました。ひとたびこの匂いの充満する生活空間に入れば 瞬間的に立ち上る懐かしい記憶 にひたる方も大勢いらっしゃるように思います。

叩き締める

2013年05月12日 | DIY
囲炉裏に 串やゴトクを立てられるようにしたい。

ごくごく間に合わせで用意した 練習囲炉裏 なのですが、まだまだ これを利用して本物の囲炉裏に近づけるように努力しなさい。誰かに そう言われている気がしまして、中身の入れ直し をしました。 基底部分です。 容積確保の くずモルタル の上に、荒い砂を載せて鉄棒で突き固めすき間をなくします。

 その上に細かな砂を敷いて同じく鉄棒で隈なく突きこみ、  平らに転圧します。ここではセメントコテを使いました。力を込めて何度も押し固め、平らにします。

そしてそのまた上に、細かなフルイ(天ぷら油を濾す金フルイ)で分けた囲炉裏灰を敷いて、  転圧 して  最後は、ふわぁーっと 灰を散らして終了。  キレイな囲炉裏のできあがり。

以上これが、使ったフルイ です。



自在カギもどき

2013年05月10日 | DIY
ケヤキの間伐材?の有効利用になりますかね、一人暮らしのおばぁちゃんちのケヤキを伐採して今 小屋の周りに立てかけて乾燥させているのですが、その枝のフタマタになっている部分をひとつ使いました。



追々ナイフで削ってもっと使いやすく仕上げたいと思っていますが、お湯のいっぱい入ったヤカンを吊り下げるには十分なようです。



ただ、針金で小屋の天井から吊り下げただけなので、本来の自在カギのように吊り下げの高さ調整ができません

練習囲炉裏も、使わない時はキャスターで移動できるように改良して、この 自在カギもどき も併せて改良していこうと思います。


常滑焼き 湯呑み茶碗3つ 使って金網で支えていた 大ヤカン がすっきりしました。

晴山雨ブロ

2013年04月21日 | DIY
 春の野山が一斉に笑い始めましたので、心ウキウキ胸ワクワクになってしまいましてブログを書いておりませんでした。

でもって久しぶりに今日は雨になり、たまの日曜日ということもありまして、晴耕雨読ならぬ 晴に山へ行き雨にブロ(グ)を打つ をやっております。少しずつ撮りためていました写真の整理がてら、まずは囲炉裏の練習からご紹介します。

 裏山を一歩きして手に抱えてきた枯れ枝を古いバケツに立てました。これがまたよく乾いておりまして、大変よく燃えます。囲炉裏で強火が欲しいときは、これを燃やすとすぐに炎が高く上がります。


 スギの枯れ葉焚き付けに最適です。マッチ一本かライターで簡単に火がついて、細い枯れ枝に火がつながり中くらいの薪から太い薪までリレーできます。 炎が上がっていないときの囲炉裏は、燻ぶって煙いのですが、火吹き竹熾火(おきび)を吹いてやるとすぐに炎が立ち上がり煙は収まります。
熾火は最後に囲炉裏を消火するときに、火消壺(ひけしつぼ)に入れてとっておきますと、囲炉裏だけでなく七輪(しちりん)火鉢(ひばち)で使い回しできますので便利です。


 タジン鍋を火消壺代わりに使いました。天然の枯れ木の炭ですので不潔感はありません。このタジン鍋は料理に使いますので、何か他のもので火消壺が間に合いましたら現役復帰してもらいます



さて、これはですが、体格が少々立派すぎますので多分養殖ものだと思われます。昨晩、奥方がガスオーブンで焼いて夕食に出してくれたのですが、一匹残りましたので、この練習囲炉裏で焼き直しているところです。




 
適当な竹串、といいますか清潔な棒が見当たらなかったので、アルミの針金を刺してみました。 そうしますと、これが結構フレキシブル。鮎の体が囲炉裏火に沿ってうまく向くように微調整できるのです。竹串のように囲炉裏灰に刺すのは無理ですが、上のやかんを乗せている金網にひっかけてうまくいきました。


鮎のお味は?

ガスオーブンでは半熟(?)焼きでした。それをこの練習囲炉裏であぶったら中までじっくりと火が通って、何か 別物 の味わい。遠赤外線効果っちゅうやつです。


汁のチカラ

2013年04月05日 | DIY
 今までは、カマや包丁などすぐ使う身近な刃物を研ぐ時、ある程度とぎ汁がドロドロになった時点で、その砥石ごと洗い水につけて、大切な砥石の細かい石粒を洗い流してしまっていました。カマとか包丁とかは比較的よく使う刃物なので、刃先がいつも鋭利な状態であり少々のサビや刃こぼれなどは気にせずいつもの砥石で手早く研いで、最後に油を少々施せばそれでOKだったからです。


 しかし、サビか゜浮いた刃物や素材か゜堅固な鋼などでできているもの、またはその両方となりますとチカラを込めて時間をかけてじっくりと研ぎあげる必要がでてきます。
例えばこんな例。昭和初期の曲面カンナです。今のホームセンターなどで売られているきちっとしたものと違って、カンナ台そのものも手作りの跡がはっきり見てとれます。当時はこれを作る専門の職人さんもいたのでしょう。あるいは当時の大工さんが直接手作りしていたのかも知れません。
  

 こんなカンナも。 
ふつうのカンナはカンナ台の根本を叩いて後ろに引っ込めてとりだしますが、この敷居カンナはそれとは反対に前にせり出させて取り出します。


 敷居カンナの外観です。      

その刃を研ぎます。   

 これらの刃に浮いてこびりついた、頑丈なサビを砥石で研ぎ落とすにあたってはやはり、日本の極意ですね、チカラまかせではいい結果は得られません、コツがあるようです。やや粗い、他の砥石であらかた研いでおきます。


研ぐうちにたまってきた研ぎ汁です。

水を少量つけて研いでいくうちに濁り水→泥水へと変化していきますが、この水を決して洗い流さずごくごくわずかずつ水を足していって研ぎ続けるのです。砥石の削られた微粒子が刃物と砥石の接点面で刃物の金属を滑らかにこそぎ取ってくれるようなのです。
これはカンナ刃専用の滑らか砥石。もちろん仕上げ近くで使いましょう。 






専用砥石で研ぐ一歩前の段階です。 
 二枚刃が多い
ようですね、昔のは一枚刃で刃の裏に紙などを挟み込ませて安定させている構造でした。  泥汁を洗い流さず使った本日の砥石さんたちです。
 

 最後に今日の仕事のお披露目。  

我流もいいとこ。

2013年03月10日 | DIY
 暖かくなってきましたね。道の駅でひな祭りにふさわしい鉢植えを、奥方が「まあかわいい」と買いまして、その後奥方が忘れてしまった花の世話をするわけです。家で一番日当たりのいい縁側で日光浴させてあげるね。


苦労してものを作ると、魂がこもるというのは本当だとおもいます。いよいよ新しいチェーンソーを使って何かを始めようと、まずは製材に挑戦します。   むうぅ、このチェーンソー、なかなか変わった切れ味でござるな、こころなしかオガクズが大きいような何かとんがっているような。オレゴンのパワーシャープ専用機とまではいかなくとも、どうもこの機械、オレゴン社が作った機械のようだ。
 墨跡にそってチェーンソーで背割れをつけてみました。 このチェーンの目立て角度では縦引きは適さないようなことを聞きましたが(通常のチェーンソーは横引き用の角度がつけてある)、背割りができましたので先端部分を使った浅い彫りは可能なようです。

でもさすがにこのような細い丸太の製材にこれを使うとなると、仮に縦引き製材ができたとしても、ほとんどオガクズになってしまうので、>電気丸ノコで縦引いてみましたところ、やっぱり失敗でした。手持ちの電気丸ノコでは正確に切れません。

 墨付け後、手ノコでやると「あ、柱っぽくなった気が」。  

大工さんのまねごとー墨付け

2013年03月09日 | DIY
ただの丸太から、どうしたらあんなきれいな柱や板ができるのだろう、調べてみると昔は機械がなかったし道具を使って手作業で製材していたそうです。それこそ何千年も。

 その頃にも線、特に直線を早く正確に木材に“乗せる”技術がありました。それは墨ツボです。
これはホームセンターで買ってきた現代風のものです。原理というか基本的な構成は昔のものと変わりません

 針がついてますのでそれを刺して墨ツボをぶらさげると垂直がでます、線がぶれないように木に糸の跡をつけたら反対側も同じようにし、刺した針はそのままにして元の針の跡まで糸を延長してきます。
 あ、これは大工さんが糸をつまんでパシィンと弾く、あれですね。墨がまがいなりにも乗りました。 で、MHはここで思ったんです、この線に沿って一丁「背割り」をいれてみたら?やってみた結果こうでした。完全にななめですね。ちなみにこれは丸ノコをつかってやりました。

小道具、じゃなくて古道具

2013年03月09日 | DIY
 父が遺したものです。


父は大工ではありませんでしたが、昔はどこの家にもカンナやノミはあったものだと思います。


 これらは、刃を研ぎなおせば十分使えそうですので、間伐丸太の下処理のコツをつかんだら加工仕上げの段階で使ってみようと思ってます。
これは、片手持ちの刈り払い鎌と木材をひっかけるトビグチだと思います。鎌の方は、間伐材の皮むき(ピーリング)に使えそうです。

バリ取り

2013年03月09日 | DIY
自然亀裂の割れ目を裂いて作った反割丸太。不格好ではありますが、「縁側」に仕立てました。
でも「ササクレ」があるので、雑巾をかけても糸くずがひっかかり奥方はじめウチの者は相変わらずここから出入りしておりません
どうせ親父の手作りはこんなもんさ。ちぇっ、ちぇっ・・・・といじけていてもしかたない。 いいもの見つけました。カップワイヤーブラシ。バリをとるやつで、値段も500円しませんでした、これしかないっ。
順調にバリ取りができています。だいぶ表面が削れてきました。
 これがバリ取り前です。 進行途中です。 長いササクレはノミではつりました。 こういう自然の起伏が後で味わいにならないかなあ。

 これで、雑巾をかけても糸がひっかかったりしなくなり、家人もここから出入りしてくれるようになるかも。

森林ボランティアの準備ー縁側づくり

2013年02月13日 | DIY
森林ジャーナリストの 田中淳夫 さんのブログによりますと、輸入外材に対して国産材が価格・品質・サービス、ほとんどあらゆる面において太刀打ちできる余地はない、とのことです。

国産材に愛着を持ってくれる人々の存在が、かろうじて国産材消費を支えている、という現状のようです。
つまり、それだけ生活のサイクルが早くなって、短期間の中に便利さ・多様さといったような「生活の質」を詰め込むのが一般化してきているのですから、多勢に無勢、いくら国産材を愛していてもほとんどの人は安くて便利な輸入外材を使う。
 MHの家も建て売り住宅でして、むちゃくちゃ高い値段だったわりには、やはり一過性(せいぜい二世代かぎりの居住期間設定)の商業主義で販売された「商品」に過ぎません。今は不景気であまり住宅が売れませんが、当時は住宅バブル時代、メーカーはイケイケドンドンで売り攻勢。子育てに無我夢中のMHは、高い商品を、金利が高くしかも長いローンでむりやり購入してしまいました。メーカーの、ほとんど言いなりで「ハイハイ。」とハンコ押してしまって、思い出すと悔しいやら悲しいやら情けないやら。
でもお陰で子供も独立し、今では、酷使し続けてきたこの、建て売り住宅をいつくしんでいこう、と思うようにもなりました。

 などと格好のいいことを書きましたが、傷んできたので修繕して、ついでに住み心地よくしようということです。もちろん、ぼったくりメーカーの「○○リフォームプラン」なんかにゃ絶対にお世話になりませんよ。だってお金がありませんから。

今まで、間伐材といえば 薪(マキ)として使うことしかイメージしてきませんでした。外国製の何十万円以上する高価なストーブを、レトロな雰囲気のレンガ囲いで飾って、電気やガスよりはちょっとばかり不便だが「心を癒す」炎とじわーっと包み込んでくれる遠赤外線の、摩訶不思議な効果にうっとり・しっとり使う。なんてのも憧れますが。でも、建売住宅の中でどうやって使うというのでしょうか。主エネルギーとして電気・ガス、せいぜいたまの楽しみとして炭火焼き程度をたしなむのが、建て売りの「正しい」使い方ですもんね
それに聞くところによりますと、単位重量あたりの熱量って、薪材は灯油などにはるかに及ばないというし。考えてみれば当たり前で、薪より石炭、石炭より灯油、できればオール電化へとエネルギー需要は流れてきていますからこれに逆らったところであまりお徳とはいえません。

 そこで今回は、コンクリ基礎の気密性住宅と国産間伐材の融合、なんてものに挑戦です。


まずは画像をご覧ください。

間伐ヒノキで縁側づくり
   直径15cmくらいのヒノキ丸太を自然乾燥させますと、しだいにひび割れてきます。そこにクサビを打ち込んでもう一本のクサビを用いて交互に裂け目を広げて割っていきます。割る、というよりも「裂く」といったほうがピッタリな感じです。で、この芯の方にあった面を使って、かなり凸凹ではありますが「平面」を作り出してみたのです。板にするのは、あまりうまくいきませんでした。製材所の電気ノコにはかないません。
できた凸凹平面は、ナタやカンナで使用に耐えるぐらいに削り上げようと思いましたが、手間がかかりすぎその結果写真の程度にとどめました。雑巾の糸がひっかかってますねー、最低これが起こらないぐらいにはあと少しがんばりたいと思います。