ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Billy Idol - White Wedding(1983年の洋楽 Part24)

2019-07-11 20:44:46 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24はBilly Idolの"White Wedding"。
最高位は7月2日と9日の36位。Top40には3週間の滞在、年間チャートは圏外でした。

80年代から90年代にかけて大人気ロックアーチストBilly Idol、私のブログには初登場です。

Billy Idol、デビューは1970年代、イギリスのパンクロックバンド「Generation X」のボーカリストとして注目を集めたロッカーです。
そのGeneration Xは1981年に活動を停止、Billy Idolは本格的にソロ活動を始めます。

初めてのソロレコーディングは1981年にリリースした『Don't Stop』。これは4曲が入ったミニアルバムです。ほとんどヒットしませんでしたが、その中に、のちのライブバージョンが大ヒット、全米1位を記録することになる "Mony Mony"が含まれています。

そしてその翌年の1982年、初めての本格的なソロアルバム『Billy Idol』をリリース、アメリカでのアルバムチャートで45位、シングルカットした"Hot in the City"が初めてTop40にチャートインして最高位23位を記録します。

そしてこの曲"White Wedding"が『Billy Idol』からの2枚目のシングルで、最高位36位を記録します。
この曲が初めにリリースされたのは1982年でほとんどヒットしませんでしたが、1983年になって再リリース、Top40入りするまずまずのヒットとなります。
曲の作者はBilly Idol自身。イギリスでは1985年に再リリースされて最高位6位を記録する大ヒットとなります。
アルバムには4分ほどの「Part 1」のみしか含まれていませんが、12インチシングルには8分超の「Parts 1 and 2」の大作となっているようです。

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1983年7月9日付 ビルボード 全米 Top40 Irene Cara - Flashdance ... What A Feeling

2019-07-07 22:42:13 | 1983年ビルボードTop40
1983年7月9日付ビルボード All American Top40、この週は1位の交代がありました、3位から上がって1位はThe Policeの"Every Breath You Take"。The Policeですが、この曲で6曲目のTop40ヒット、最もヒットしたのは1981年に最高位3位を記録した"Every Little Thing She Does Is Magic"、もちろん初めてのNo.1です。

2位は前週と変わらず、Eddy Grantの"Electric Avenue"。Eddy Grant、イギリスでは70年代後半からヒット曲がありますが、アメリカでは初めてのヒットが大ヒットになりました。
3位は6週間の1位からダウン、年度を代表する大ヒットになりました、Irene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"、映画『フラッシュダンス』の主題歌です。Irene Caraですが、1980年のこちらも映画『フェーム』の主題歌で最高位4位を記録して以来の2曲目のTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1獲得です。
4位は5位からアップ、Sergio Mendesの"Never Gonna Let You Go"。Sergio Mendesですが、1960年代から活躍、1968年にSérgio Mendes and Brasil '66.の名前で3曲のTop40ヒット、そのうち"The Look of Love"は最高位4位を記録しています。それ以来の16年ぶりのTop5ヒットです。
5位は7位からアップ、Kajagoogooの"Too Shy"。Kajagoogooですが、この曲がデビュー曲、デビュー曲でのTop5入りとなりました。

この週1位からダウンして3位はIrene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"。
5月28日から連続6週間の1位、年間チャートは3位の年度を代表する大ヒットでした。

この曲ですが、皆さんご存知映画『フラッシュダンス』の主題歌。
映画はダンスでの成功を夢見る青春映画です。映画見ましたが大変面白かったです。全世界的に映画は大ヒット、主題歌のこの曲もアメリカだけでなく、ヨーロッパも含めた全世界で大ヒットしました。

映画と主題歌シングルの大ヒットに伴いサウンドトラックアルバムも大ヒット、1位を続けていた『Thriller』を押しのけて2週間だけですがアルバムチャート1位を記録しました。アルバムからはもう1曲大ヒットが出ますね。この週も急上昇中です。

このアルバム、プロデューサーは数人で分担しているようですが、中心はGiorgio Moroder。
そう、Giorgio Moroderといえば、Donna Summerの数々の大ヒット曲の作者でありプロデューサーとして、さらには、Blondieの歴史的大ヒット"Call Me"の共作者兼プロデューサーとしても有名です。ドラマティックな素晴らしい曲を作りますね。

そしてこの曲"Flashdance ... What A Feeling"ですが、曲の作者はIrene CaraとKeith Forseyの共作、プロデュースはもちろんGiorgio Moroderです。
Irene Caraですが、この曲の他には、これも映画音楽の"Fame"が1980年に最高位4位、1984年の"Breakdance"が8位など、1980年から1984年にかけて6曲のTop40ヒットを持っています。残念ながら1984年以降はヒット曲はなくなってしまいました。


このブログをご覧の年代の方ならきっとご存知ですよね、この曲は日本でも大ヒットしました。
このヒットの翌年、堀ちえみ、風間杜夫、片平なぎさが出演した大ヒットテレビドラマ「スチュワーデス物語」の主題歌が麻倉未稀さんのこの曲のカヴァーです。


今週 先週 song / artist
1 3 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
2 2 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
3 1 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
4 5 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
5 7 TOO SHY / KAJAGOOGOO
6 9 WANNA BE STARTIN' SOMETHIN' / MICHAEL JACKSON
7 4 TIME (CLOCK OF THE HEART) / CULTURE CLUB
8 11 COME DANCING / KINKS
9 6 DON'T LET IT END / STYX
10 13 OUR HOUSE / MADNESS
11 8 FAMILY MAN / DARYL HALL & JOHN OATES
12 14 I'M STILL STANDING / ELTON JOHN
13 17 IS THERE SOMETHING I SHOULD KNOW / DURAN DURAN
14 19 STAND BACK / STEVIE NICKS
15 23 1999 / PRINCE
16 10 SHE'S A BEAUTY / TUBES
17 18 ALL THIS LOVE / DEBARGE
18 25 SHE WORKS HARD FOR THE MONEY / DONNA SUMMER
19 21 BABY JANE / ROD STEWART
20 26 SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) / EURYTHMICS
21 12 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
22 33 CUTS LIKE A KNIFE / BRYAN ADAMS
23 35 HOT GIRLS IN LOVE / LOVERBOY
24 16 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
25 39 MANIAC / MICHAEL SEMBELLO
26 28 WISHING / FLOCK OF SEAGULLS
27 27 ROLL ME AWAY / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
28 32 FASCINATION / HUMAN LEAGUE
29 38 TAKE ME TO HEART / QUARTERFLASH
30 41 SAVED BY ZERO / FIXX
31 15 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
32 42 IT'S A MISTAKE / MEN AT WORK
33 20 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES
34 43 ROCK OF AGES / DEF LEPPARD
35 40 STOP IN THE NAME OF LOVE / HOLLIES
36 36 WHITE WEDDING / BILLY IDOL
37 22 FAITHFULLY / JOURNEY
38 45 CHINA GIRL / DAVID BOWIE
39 44 ROCK 'N' ROLL IS KING / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
40 30 TRY AGAIN / CHAMPAIGN
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Chris De Burgh - Don't Pay The Ferryman(1983年の洋楽 Part23)

2019-07-04 23:39:04 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart23はChris De Burghの"Don't Pay The Ferryman"。
最高位は7月2日の34位。年間チャートは圏外でした。

Chris De Burgh、イギリス&アイルランドのシンガーソングライター。
デビューアルバムは1975年にリリース。出身のイギリスやアイルランドではなく、まずはブラジルとノルウェイで人気が出ました。

しばらくはイギリスやアメリカではヒットに恵まれませんでしたが、下積みを続け、1982年にリリースしたアルバム『The Getaway』、そしてアルバム収録のシングル"Don't Pay the Ferryman"の初ヒットに結びつきます。アルバムはイギリスで30位、アメリカで43位を記録、ドイツとノルウェイでは1位となりました。

"Don't Pay the Ferryman"ですが、曲の作者はChris De Burgh自身、本国アイルランドでは9位とTop10ヒットになりますが、イギリスでは48位といまいちのヒットでした。
この曲、Top40にはたった4週間の滞在でしたが、記憶に残るカッコイイ曲でした。こういう曲大好きなんです。
この曲のヒットの後、Chris De Burghは1986年に"The Lady in Red"がアメリカで3位、イギリスでは1位を記録する大ヒットになります。

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