ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1981年8月8日付 ビルボード 全米 Top40 Rick Springfield - Jessie's Girl

2017-08-13 21:34:05 | 1981年ビルボードTop40
1981年8月8日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はRick Springfieldの"Jessie's Girl"。Rick Springfield、1972年に14位まで上がった"Speak to the Sky"という曲がこれまでの唯一のTop40ヒットで久しぶりのヒット、もちろん初めてのNo.1です。

2位は14位からジャンプアップ、Diana Ross & Lionel Richieの"Endless Love"。同名映画『エンドレス・ラブ』の主題歌です。Diana RossとLionel Richie、両者ともこの時すでに1位を含む大ヒットを無数に持っているスーパースター同士のデュエット。ヒットしないわけありません。
3位は前週と変わらず、Joey Scarburyの"The Theme From Greatest American Hero(Believe It Or Not)"、アメリカABCテレビ放送のドラマ「グレイテスト・アメリカン・ヒーロー」の主題歌です。Joey Scarburyとしては初めてにして唯一のTop40ヒットです。
4位も前週と変わらず、Kenny Rogersの"I Don't Need You"。大ヒットメーカーのKenny Rogers、この頃が最も人気のあった時期で数多くのTop40ヒットを持っています。カントリータッチのバラードでTop5入りです。
5位も前週と変わらず、The Oak Ridge Boysの"Elvira"。The Oak Ridge Boys、カントリー界では数々のヒットを持っていますが、Top40では初めてのエントリーでTop5入りです。

この週2週目の1位、Rick Springfieldの"Jessie's Girl"。
結局2週間の1位、Hot100に通算32週間滞在する超ロングセラーで、年間チャートは5位の初めての大ヒットとなりました。

リック・スプリングフィールド、オーストラリア出身ですので、この曲の前の1位がAir Supplyの"The One That You Love"ですから、オーストラリア出身者が2曲連続の1位と珍しい連続1位でした。
そのリック・スプリングフィールド、1971年にデビューアルバムを発表、オーストラリアでのヒットの後、アメリカでも火が付き、"Speak to the Sky"が14位を記録しました。
その後、しばらくヒットに恵まれませんでしたが、ABCテレビのドラマ「GENERAL HOSPITAL」に俳優として出演、人気が出て歌のヒットにもつながりました。今で言う「イケメン俳優」として人気が出たのですね。
"Jessie's Girl"、"Speak to the Sky"と比べるとだいぶロックっぽくなり、力強く、一度聴いたらすぐ覚えるインパクトのあるポップロックです。
顔がカッコいいのもヒットの要因かもしれませんが、それだけではなく、曲も良かったため大ヒットとなりました。
その後も80年代後半までヒットを出し続け、80年代を代表するポップロッカーとして人気者となります。


最初のヒット曲"Speak to the Sky"、アコースティックなポップで聴きやすい曲です。アイドルソングっぽく売り出されたのかもしれませんね。


今週 先週 song / artist
1 1 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
2 14 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
3 3 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
4 4 I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
5 5 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
6 6 SLOW HAND / POINTER SISTERS
7 8 BOY FROM NEW YORK CITY / MANHATTAN TRANSFER
8 9 HEARTS / MARTY BALIN
9 10 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
10 2 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
11 13 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
12 7 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
13 11 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
14 17 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
15 15 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
16 16 TOUCH ME WHEN WE'RE DANCING / CARPENTERS
17 20 IT'S NOW OR NEVER / JOHN SCHNEIDER
18 18 THE STROKE / BILLY SQUIER
19 19 SWEET BABY / STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE
20 22 URGENT / FOREIGNER
21 23 IN THE AIR TONIGHT / PHIL COLLINS
22 30 WHO'S CRYING NOW / JOURNEY
23 28 COOL LOVE / PABLO CRUISE
24 24 DON'T LET HIM GO / REO SPEEDWAGON
25 38 STOP DRAGGIN' MY HEART AROUND / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS/STEVIE NICKS
26 31 FIRE AND ICE / PAT BENATAR
27 27 THE BREAKUP SONG / GREG KIHN BAND
28 12 GEMINI DREAM / MOODY BLUES
29 39 REALLY WANNA KNOW YOU / GARY WRIGHT
30 35 FEELS SO RIGHT / ALABAMA
31 32 DOUBLE DUTCH BUS / FRANKIE SMITH
32 34 DON'T GIVE IT UP / ROBBIE PATTON
33 33 ROCK AND ROLL DREAMS COME THROUGH / JIM STEINMAN
34 36 LOVE ON A TWO WAY STREET / STACY LATTISAW
35 37 DON'T WANT TO WAIT ANYMORE / TUBES
36 40 YOU'RE MY GIRL / FRANKE & THE KNOCKOUTS
37 41 EVERLASTING LOVE / REX SMITH & RACHEL SWEET
38 50 STEP BY STEP / EDDIE RABBITT
39 46 HOLD ON TIGHT / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
40 49 THAT OLD SONG / RAY PARKER JR. & RAYDIO
コメント (14)
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グレン・キャンベル Glen Campbell - Southern Nights

2017-08-09 22:39:33 | 伝説の洋楽(カントリー編)
8月8日、グレン・キャンベルさんが亡くなりました。81歳でした。

グレン・キャンベルさんの"Southern Nights"、私が「カントリーっていいなぁ!」って、カントリーの良さを教えてくれた、ほんわか明るく伸び伸びとしたいい曲です。
この曲とイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」は似たようなチャートアクションをしていて、この曲が1位になった1977年5月1日の翌週、「ホテル・カリフォルニア」が1位になりました。こんなことも印象に残っているのですよね。
今でもこの曲よく聞きます。曲を聴くと明るい気持ちになれます。
コメント (6)
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ムーディー・ブルース The Moody Blues - Gemini Dream(1981年の洋楽 Part22)

2017-08-08 22:30:38 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart22はThe Moody Bluesの"Gemini Dream"。
最高位は8月1日の12位。年間チャートは残念ながら圏外でした。
ムーディー・ブルース、1978年に39位を記録した"Steppin' In A Slide Zone"以来の久しぶりのTop40ヒット、Top10ヒットとなると、1972年に2位となった大ヒット曲"Nights In White Satin"(サテンの夜)、翌1973年に12位となった"I'm Just A Singer (In A Rock And Roll Band)"以来の大ヒットとなりました。

ムーディー・ブルースですが、デビューは1964年とのことで、ロック・バンドの中でも最古参になり、プログレッシブロックバンドの中で、ピンク・フロイドやキング・クリムゾン、イエス、EL&Pと並ぶ大物グループです。
「サテンの夜」が発表されたのは1967年のことですが、1972年に突如人気に火が付き、全米2位まで上がりました。また、この曲が収録されているアルバム『デイズ・オヴ・フューチャー・パスト』が3位、そしてついにアルバム 「セヴンス・ソジャーン」が1位を記録しました。
その後しばらく、活動が停滞してアルバムを出さない時期が続きましたが、1978年には、"Steppin' In A Slide Zone"が最高位39位の小ヒットになります。

そして1981年に発表されたアルバム「Long Distance Voyager(魂の叫び)」がなんとNo.1を記録、かなりポップに変身した彼らが再ブレイクしたのでした。
このアルバムに収録された"Gemini Dream"もアルバムのヒットに続いてヒットチャートを上昇、久しぶりの大ヒットになりました。
ポップでありながら重厚な演奏に、素晴らしいコーラス、なかなかの名曲です。
コメント (8)
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1981年8月1日付 ビルボード 全米 Top40 エア・サプライ Air Supply - The One That You Love

2017-08-06 10:23:40 | 1981年ビルボードTop40
1981年8月1日付ビルボード All American Top40、3位から上がって1位はRick Springfieldの"Jessie's Girl"。Rick Springfield、1972年に14位まで上がった"Speak to the Sky"という曲がこれまでの唯一のTop40ヒットで久しぶりのヒット、もちろん初めてのNo.1です。

2位は1週のみの1位からダウン、Air Supplyの"The One That You Love"。Air Supplyですが、これでシングル4曲連続のTop5ヒット、Top3入りも3曲目ですが、初めてのNo.1獲得です。
3位は4位からアップ、Joey Scarburyの"The Theme From Greatest American Hero(Believe It Or Not)"、アメリカABCテレビ放送のドラマ「グレイテスト・アメリカン・ヒーロー」の主題歌です。Joey Scarburyとしては初めてにして唯一のTop40ヒットです。
4位は6位からアップ、Kenny Rogersの"I Don't Need You"。大ヒットメーカーのKenny Rogers、この頃が最も人気のあった時期で数多くのTop40ヒットを持っています。カントリータッチのバラードでTop5入りです。
5位は前週と変わらず、The Oak Ridge Boysの"Elvira"。The Oak Ridge Boys、カントリー界では数々のヒットを持っていますが、Top40では初めてのエントリーでTop5入りです。

この週2位は1週のみの1位からダウン、Air Supplyの"The One That You Love"。
彼ら初めてで唯一のNo.1ヒットで年間チャートは28位、最高位5位だった前シングル"Every Woman in The World"が27位でしたので、その曲に次ぐヒットでした。

Air Supplyですが洋楽ファンならだれでも知っている日本でも絶大な人気を持っていたバンド。当時ブームだったAORのバンドの中でも全世界で最も人気のあったバンドです。
オーストラリア出身の彼ら、デビューが大ヒット"Lost In Love"だと思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、デビューは1976年、アルバム「 Air Supply」を発売してから地道に活動を続け、通算5枚目のアルバム「Lost In Love」で初めての大ヒットとなりました。
このバンドの魅力はやっぱりグラハム・ラッセルの優しい声と、ラッセル・ヒッチコックの澄んだハイトーンボイスの声質の違う2人のボーカルの掛け合い、そしてもう一つ、グラハム・ラッセルのソングライターとしての才能です。
この曲"The One That You Love"ももちろんグラハム・ラッセルの作によるもので、ボーカルはほとんどラッセル・ヒッチコックがとっています。


1 3 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
2 1 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
3 4 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
4 6 I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
5 5 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
6 7 SLOW HAND / POINTER SISTERS
7 2 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
8 9 BOY FROM NEW YORK CITY / MANHATTAN TRANSFER
9 10 HEARTS / MARTY BALIN
10 14 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
11 8 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
12 13 GEMINI DREAM / MOODY BLUES
13 16 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
14 24 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
15 17 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
16 19 TOUCH ME WHEN WE'RE DANCING / CARPENTERS
17 25 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
18 20 THE STROKE / BILLY SQUIER
19 21 SWEET BABY / STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE
20 23 IT'S NOW OR NEVER / JOHN SCHNEIDER
21 11 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
22 27 URGENT / FOREIGNER
23 28 IN THE AIR TONIGHT / PHIL COLLINS
24 26 DON'T LET HIM GO / REO SPEEDWAGON
25 12 STARS ON 45 / STARS ON 45
26 18 MODERN GIRL / SHEENA EASTON
27 29 THE BREAKUP SONG / GREG KIHN BAND
28 34 COOL LOVE / PABLO CRUISE
29 15 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
30 56 WHO'S CRYING NOW / JOURNEY
31 44 FIRE AND ICE / PAT BENATAR
32 33 DOUBLE DUTCH BUS / FRANKIE SMITH
33 37 ROCK AND ROLL DREAMS COME THROUGH / JIM STEINMAN
34 45 DON'T GIVE IT UP / ROBBIE PATTON
35 39 FEELS SO RIGHT / ALABAMA
36 42 LOVE ON A TWO WAY STREET / STACY LATTISAW
37 41 DON'T WANT TO WAIT ANYMORE / TUBES
38 57 STOP DRAGGIN' MY HEART AROUND / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS/STEVIE NICKS
39 49 REALLY WANNA KNOW YOU / GARY WRIGHT
40 50 YOU'RE MY GIRL / FRANKE & THE KNOCKOUTS
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ロザンヌ・キャッシュ Rosanne Cash - Seven Year Ache(1981年の洋楽 Part21)

2017-08-03 21:09:40 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart21はRosanne Cashの"Seven Year Ache"。
最高位は7月18日と25日の22位。年間チャートは97位。最高位は低めでしたが長期間チャートインし年間チャートに滑り込みました。

久々に、ほとんど日本ではヒットせず、知っている人もあまりいないんじゃないかなという曲の登場です。
ロザンヌ・キャッシュ、レギュラーチャートでの登場はこの曲のみの、いわゆる一発屋ではあります、が、カントリーチャートには数多くのヒット曲を持つカントリー界の歌姫であります。
そして彼女、お父さんはカントリー歌手のジョニー・キャッシュなのです。ジョニー・キャッシュといっても日本ではあまり知られていませんが、1950年代から活躍するカントリー界のスーパースターです。
この曲"Seven Year Ache"、明るいポップスカントリーで、さすがお父さんの血を引いて、優しい良い声をしています。
今でも活躍していてアルバムも発売、根強いファンを持っているようです。


お父さんのジョニー・キャッシュの大ヒット"A Boy Named Sue"、1969年にレギュラーチャートで2位、カントリーチャートではもちろん1位をを記録しています。
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