四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

包み隠さずは幻想

2011-08-25 12:39:07 | TV
島田紳助が引退した。
彼の記者会見での言葉で引っかかったのは
「全て正直に話す」という部分。
これは、記者会見の時間許す限りであっての
言葉であって、引退した今となっては聞けない部分も多い。
もし10時間記者会見を続けたら、吉本興業がブッ潰れる
ネタ満載やったかもしれない。

今回は横山やすしの時と違って「解雇」ではなく
「引退」であったのは、逮捕沙汰ではなく
ヤクザとの繋がりを指摘されてのものだった。
では何故今そういう話が、誰から流れたのか?
そんな説明は一切ない記者会見やった
引退としたのは、紳助の面子を立ててのことだろう。

島田紳助を責めるつもりは毛頭ない。
元々役者芸人とヤクザは繋がり深いというのは
マスコミ書かないけど、皆知ってるわけで
美空ひばりも田岡組長と付き合い深かったが
今では全く誰も書かない。
そりゃそうや、国民栄誉賞受賞者を傷つけることは書けんやろう。

この国民栄誉賞自体、偏りはあるけどね。
国民(一般大衆)に夢や希望や感動をもたらした、そんな方々を
表彰してきてるが、思想が作品に入ってしまうせいからか
スポーツ選手や芸能人に偏ってる。
大衆文学作家や漫画家は居ない。
手塚治虫は「火の鳥」で天皇に抵触した部分があって
そこらで受賞出来なかったという説があるし。
芸人は表彰されるのに、その芸の原作者は表彰されない訳だ。
新野新に国民栄誉賞をやれ、と言ってる訳ではないけれど(笑)。

芸人とヤクザの話に戻そう。
出雲阿国が四条河原で踊って・・・という芸の始まりは
よく聞く話、いわゆる「河原乞食」という芸人の蔑称は
ここから来る。
全国の見世物小屋を回って興行を成功するには、安全に
過ごすための「手形」(ミカジメ)が必要であった、地元のヤクザを
敵にすることは出来なかったのは容易に判る。
全国回る興行とは、芸能・相撲・野球・プロレス等つまり
日本人の大好きな娯楽産業にヤクザはセットだったのだ。
吉本興業自体、黒い噂が消えんやないか。

昭和45年前後にプロ野球界で起きた「黒い霧事件」は
本当の所が判らず終いで選手達は消えていった。
つまり、本当の奥は判らずで関与した人間がその世界から
消えて話を解決しようとするスタンスは、何十年経っても
全く一緒なのである。

それを昔も今も浄化しましょうとか言ってるが、ではなぜ
突然ヤクザ絡みの話が出てくるのか。答えは今も沢山付き合ってる
人間が多いからだ、本当に仰る通り「暴力団撲滅」出来るのなら
昭和の代で消えてるはずである、それが今も高級外車乗り付けてるのは
「ヤクザのおかげ」になってるお客さんが沢山居るからではないか。
そのヤクザ顧客名簿?見たらニッポン壊れかねんような
挙げるに挙げれない人間、おるんちゃいまっか
大阪府警さん。

政治家もヤバい事件になりそうなったら、本人や側近が自殺して
揉み消すのを何度見たことか、闇の底が何なのか見えないまま。
奇麗事や正義を書いているつもりの朝日新聞より、週刊実話の記者の方が
誠実で人間味ありそうだ。

包み隠さず正直に、なんてどだい無理な話である。
ヤクザ自体も私は否定も肯定もしない
ただ、「ヤクザと知り合い」と言う人間は大嫌いである。
知り合い。それは別に構わない、義理堅く人格者も居るだろう
でも言うてどないすんねん、仮に友人でそういう人間が居ても
黙っておけ。

脅しで使う奴も知っているが
そういう人間は最低である、知り合いのヤクザも迷惑な話だ。
若い時暴走族やったとか、悪いことやったとか
本当に更正してる人間なら黙ってる話だ、格好悪い
言ってる方は、話が面白いやろうと思って言ってるのかも知れないが
私は過去の貴方を知らないので、興味のない話なんである。
そんな人間ほど、こっちがキレたら意外と小心者だ。

紳助は敬愛する上岡龍太郎みたいに、完全リタイアするのか
それとも復帰するのか、それは判らないけれど
開き直って渡辺二郎との仲を深くはして欲しくないなぁ
彼が言った通り、遠くで会ったら頭は下げはするけど
それ以上は近づかないというスタンスは貫いて欲しい。