四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

2010-11-10 10:31:35 | 
20代の頃は、あちこちから結婚式に呼ばれ
(中には2度出すヤツも居て)
なんせ「お祝い事」が主流やったのが
この40後半になって、長年お付き合いしてきた
人生の先輩達との「お別れ事」のほうが
多くなってきた。

昨夜も大事な人と別れました
悲しいより淋しい。

親父をなくした時には悲しみよりも
話す対象が消えた、という空虚に包まれた。
おなかの子供がいなくなった時には
どうすることも出来ない、どこに当たったら
いいのか分からない、発狂寸前に見舞われた。

幼子と高齢、両極の身内との別れを経験すると
死ぬことは案外、背中合わせなんやなと思う。
明日がわからないから今日、快楽を楽しむのか
明日がわからないから今日、隙なく過ごすのか
人によって1日の過ごし方は様々。

ただ、先輩方で鬼籍に入られた方は総じて
ギリギリまで働き、生への執着を持ち続けて
私に沢山、話をしてくれた。
生きてるということは、1人でも多くの人と
出会い、話すということかも知れない。

自分が見えないから人類は鏡というものを
作った、という話を聞いたことがある。
文盲の世界でも鏡はある。
人はいつの世も他人からどう見られてるか
気になって仕方がない生き物なんでしょう。
子供でも友達から全く相手にされないと
自殺してしまう。見られて、見ては言葉なくても
コミュニケーションの第一歩なんやろう。

帰りの車、ふとルームミラー見たら
異様に白髪の私が居た。
考えてみたら、自分を見る時間が多いのは
本人ではなく家族の方が多いのだから
「おとうさん、白髪増えてんでぇ」ぐらい
誰か言ってくれたらいいのに。

おかげで今日は、鏡や窓が気になって仕方ない。
時間は平等に老化も連れてくる
秋の空は心が寒い
フトコロも寒いケド。