四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

言の葉の怪

2009-09-20 11:30:15 | 京都
シルバーでもゴールドでも連休関係なく仕事。
電話を取ると、ネットを見たというお客さんから。

「わだすぃ、たかづと申します」
「え?たかつさんですか?たかづさんですか?」
「だがらぁ、た・か・づ!」
「たかづさんですか」
「うんにゃあ、たかづだぁ」
「たかつさんの(つ)は、たちつてとの(つ)ですか?
だぢづでど、濁音入りますか?」

「たちづでとの、づ!!」

お客さん、このテの会話に慣れてるのか、怒らずに答えてくれた。
たかつさんを確認するのに一分半。
関西ではなかなか聞けない東北弁を久々に聞きました。
東北の人は気が長い、関西人なら「人の名前、一発で聞け!ボケ!」ガチャンである。

上野のガード下で酒飲んでると、結構東北弁が飛び交って楽しい
その昔、東北方面始発の名残が上野にはまだあります。
啄木の「ふるさとの そを聞きに行く」世界。


東北弁は外が寒いために口をなるべく開かないように、簡略化されたという
話もある。「どさ?」「ゆさ。」解かりますか?
「どこへ行くねん」「風呂行くんや」である。
もちろん、福島、宮城、岩手、山形、秋田、青森言葉は全然違うが
関西でそれに気付く人は少ないやろう。
他地域から見て、大阪と京都、神戸の言葉の微妙な違いがわからない様に。

「なにしてんねん!」「なにしとるんえー!」「なにしとん!」
子供叱り付けるオカン、こんなもんか?
京都で「すい」は「粋」でイキな感じを指す。
「いやぁ~、すいな格好して、よろしことでもあったん?」
河内で「すい」は酸い、すえた感じをさす。
「オカン、このめしあかんで!すい臭いしよる!」
隣近所の府県でも全然違う。

旅して面白いのは、地の人と話すことである。
プライベートなら居酒屋や、タクシーの運転手と
仕事なら取引先と喋るのは楽しい。
(向こうも関西人と喋るのは楽しいらしいし)

外出や旅行しない分、電話で久々の東北を感じました。
あー、ホヤ食べたい、ずんだ餅食べたい・・・