本日の晩酌 - あて

受難の時代は続くものの、捲土重来の足音が次第に聞こえ始めています。長きにわたり休業していた「あて」が復活を遂げました。
昼に限って営業を始めただけのことに過ぎず、元の姿には程遠いのが現状です。いけしゃあしゃあと朝令暮改が繰り返された経緯からして、全く当てにはならないものの、卑劣極まりない「要請」がいずれは緩和されるという前提の下、その後を見据えて徐々に再開していこうという方針でしょうか。道端の立看板を久々に見て再開を知り、即飛び込むという顛末でした。
そのようなわけで、今のところは試運転に近く、品書きは煮魚、焼魚、揚物の中から選べる定食三種に限られます。客足がどこまで戻るか、「要請」がどこまで緩和されるかも流動的な情勢の中、品数を無闇に増やせないのは止むなしです。冷凍物は扱えないという理由から休業した、当店らしい対応ということもできます。店内にはからすみ持ち帰り可の張り紙がありました。四ヶ月以上にわたって休業を余儀なくされ、冬に備えて仕込んだ分が在庫となってしまったのでしょう。一本譲り受けたため、今夜はこれで晩酌します。