風まかせ

待望の青空が広がり、靖国神社の露店も勢揃いして、いよいよ今年も最盛期かと思いきや、五分咲きどころか蕾同然の桜に拍子抜けさせられました。数日来の肌寒さで開花が進まないのはある程度織り込み済みだったとはいえ、遠征から戻った時点と比べてもほとんど変わっていないのが意外です。最新の予報によれば、来週の中盤から気温が上がることになっており、おそらくそこで見頃へと突入し、週末には花吹雪といったところでしょうか。昨年末から年初にかけて季節外れの陽気が続いたときには、どれだけ早咲きになるのかと思ったところが、結果としては平年並みに落ち着きそうです。
五分咲きまで行くかに見えた桜がほぼ蕾のまま踏みとどまったことにより、今週末は花見にはやや早い状況となりました。全国的に見ても見頃に達したのは福岡だけのようです。ならば今週末は九州かという考えはありながらも、結論としては見送ることにしました。理由は偏に天候です。最新の予報では土曜の昼過ぎまでと日曜の午後が晴れるに過ぎず、実質的には土日のいずれか一方に短時間花見ができるに過ぎません。しかも、福岡の桜がそこまで見事だという評判は聞きません。花見の目的なしに訪ねた熊本と鹿児島で、たまたま桜が咲いていたことは過去にあったとはいえ、花見自体を目的にもう一度九州に行くかと考えたとき、そこまでする必要はなかろうと判断した次第です。
もっとも、福岡に行って戻るだけなら、思い立った時点で新幹線に飛び乗れば済む話です。明日気が変わればそのまま西へと下るのも悪くはないでしょう。どちらへ転ぶかは風まかせです。