日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 春霞

2016-03-24 22:46:48 | 晩酌
食わず嫌いをしている酒の代表格として秋田の酒があります。東北六県の中で足を運ぶ機会が目立って少なく、現地で酒を買う機会がほとんどないのに加え、都内の酒販店では物珍しい西日本の酒を選んでしまいがちで、その結果秋田の酒の出番がなかなか回ってきませんでした。そのような中、春らしさにつられて選んだのが「春霞」の花ラベルです。
瓶詰めして一回火を入れ、春に合わせて蔵出しされた品です。入荷後十日ほど経ってから酒販店を訪ねたところ、既に一升瓶は売り切れて、四合瓶も最後の一本という状況でした。「寫楽」ほどではないにしても、知る人ぞ知る人気商品なのでしょう。
四合瓶で1200円台という手頃な価格から、飲み飽きしない食中酒向けの純米酒を勝手に想像していたところ、その正体は全く異なるものでした。発泡した舌触りと若々しい香りは生酒と遜色なく、旨味と切れ味を含め「豊盃」のしぼりたてに通ずるものを感じます。これで1200円台ならお値打ち品でしょう。人気のほども宜なるかなと納得です。

★春霞 瓶囲い 花ラベル
栗林酒造店(秋田県美郷町)
原料米 秋田県産米
精米歩合 60%
アルコール分 16度
酵母 KA-4
東京都港区 鈴木三河屋にて購入
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