日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

所感

2011-03-15 21:44:11 | 旅日記
旅から帰って一夜が明けて、世間の動きにようやく追いついた感のある一日でした。時候の挨拶のごとくに見舞いの言葉が飛び交う今、あえて陳腐な言葉を申し述べることはいたしません。しかし、このblogに残された記事の数から分かるように、全国各地を旅した中で、圧倒的に多いのは地元の関東でもなければ近場の甲信越でもなく、今回最大の被災地である東北です。三年少々で積み重なった3000以上の記事の中で、「東北」のカテゴリに属するものが400あまり、その他に東北で飲み食いしたり温泉に入ったりといった記録があることを考えると、実際の数はゆうに500を超えるでしょう。一割五分から二割に迫る記録が東北に関するものだということは、東北という土地が我が人生において同じ比重を占めているということでもあります。東北への思い入れに関しては、少なくとも一圏外人としてはそれなりのものがあると自負しています。なにしろ、壊滅してしまった浜通りと三陸を旅してから一月も経っていません。穏やかな小春日和だった海岸が、今は変わり果てた姿になってしまったかと思うと、他人事ならぬ感情があるのは事実です。それ以外にも、先週訪ねた会津や今年に入って四度も訪ねた仙台など、東北には思い入れの深い場所が無数に散らばっており、それらの土地がどうなっているかが気にかかるところではあります。
ただ、これは一介の旅人のblogです。しおらしい話は一夜限りにして、明日からは旅から旅へと渡り歩く日常の記録に戻ります。この状況で旅のことなど不謹慎だといわれても、東日本はともかく西日本の人々は普通に生活しているわけで、「自粛ムード」に束縛されてどこへも行けないという事態に陥っては、日本中が沈滞してしまいます。今後の活動予定を含めて、あくまで前向きに考えたいと思います。
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