日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い信濃路へ 2011二日目

2011-03-14 01:46:46 | 甲信越
中央道を順調に走って帰宅しました。600km弱という、一泊二日にしてはかなり少なめの走行距離でした。満タンで出発した燃料をほぼ使い切り、最後はいつものように環七沿いで給油、と思ったら、24時間営業のはずのスタンドが閉まっていました。なんでもこの騒動のあおりでガソリンも品切れになってしまったようで、沿道のガソリンスタンドが目を疑うほどの混みようだった理由が今になってようやく理解できました。それなら現地で給油してから帰ればよかったものを、そんな騒ぎになっているとはつゆ知らず、呑気に旅をしていたわけですから、考えようによっては幸せな人間ともいえます。しかし、都会の混乱ぶりなど嘘のようにのどかだった信州にさえ、この震災が影を落としているのですから、ただならぬ事態であることを否応なしに思い知らされます。
ともかく、二日間快晴に恵まれ、甲州と信州を味わいつくして、完全燃焼した週末ではありました。問題は翌週以降です。帰ってから取り急ぎ断片的に眺めた限りでは、ガソリンもなければ場合によっては列車も止まり、最悪の場合停電もあり得るとのことなので、三連休の活動も流動的になってきました。兎にも角にも給油ができなければどこへも行けないわけで、首尾よく給油ができたとしても、旅先で給油ができなければ立往生してしまいます。どれだけ品薄なのかがまず気になるところです。こちらは完全な道楽ですから、あまりに深刻な状態なら、道義上活動自粛という苦渋の選択を強いられる可能性もあるでしょう。
旅の間は全てのことを忘れられるとはいえ、明日からは再び現実に引き戻されます。今までは震災といえども他人事だったのに対して、この三日間の出来事はあまりに強烈すぎて、今も何か悪い夢を見ているような気分です。明日になれば、好むと好まざるとにかかわらず、訪ね歩いた先々の惨状が目に飛び込むのでしょう。そう思うといつも以上に憂鬱な月曜日になりそうですが、せめて今夜は青空に映えるアルプスの山々を思い返しながら眠りにつきます。おやすみなさい…
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