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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

内モンゴル出張2日目~黄河と市場とモンゴル料理

2010年03月15日 | 日記


 烏海の日の出は7時ぐらいでした。私が住んでいる蘇州市よりも1時間ぐらい遅い日の出です。北京よりも内モンゴルはかなり西側にあるため、同じ中国国内であっても時差のような状態になっているのです。同じ一つの国でかなり大きな時間の差があることに、不思議な感じです。



 朝、ホテルの近くの川を見に行きました。川の名前は黄河です。黄河の近くに来るのは2回目です。前回は5年前ぐらいだったのですが、車の中で寝ていたため気がつきませんでした。よって、肉眼で黄河を観るのは初めてです。内モンゴルは黄河のかなり上流になるので河幅はそれほど広くないのですが、それでも「これが黄河か~」という気分になりました。写真の下や右の方に見える白っぽい塊は氷です。内モンゴルはかなり寒く、最低気温が-10℃ぐらいで最高気温が2℃ぐらいでした。そのため川が凍っているのです。黄河が凍るとは考えたこともなかったため少し驚きました。



 これが黄河の氷のアップです。砂が混ざった茶色っぽい氷が、何層にもなっているのが分かります。こんな風景を観るのは初めてです。圧巻でした。



 朝は黄河を見た以外に、市場へも行きました。ホテルの回りは砂漠ばかりですが、車でさらに20分ほど進むと町があり、そこで人は生活しているようでした。そんな町の中では朝に市場が行われています。昨日食べたミニトマトに感動した出張の同行者の人が「ミニトマトを買いに行きたい」ということで市場に訪れました。おかげでホテルで朝ごはんを食べる時間がなくなったのですが、地元の人の生活を覗き見するのは楽しいものです。





 2枚の写真が続きました。市場にあった看板の写真です。中国の簡体字という漢字の上に、クチュクチュっとした「L」や「I」のような記号が見えると思います。これはモンゴルの言語だそうです。内モンゴルでは簡体字とモンゴルの文字の両方を眼にすることが度々ありました。お店の看板だけでなく、営業許可証のような正式な書類にもモンゴルの文字が併記されていました。内モンゴルの事情のようなものを感じました。





 こういうローカル色が豊かな光景を観るのは本当に楽しいです。仕事でなければ、もっと長い時間いろいろと観て回ったのに……。同行者がミニトマトを大量に買い込み、すぐに移動しました。
 取引先での工場を訪問を終え、すぐにまた移動です。目的地は……



 呼和浩特(フフホト)です。呼和浩特は内モンゴルの省都です。砂漠の烏海と比べると、かなり都会です。こんな内陸に大きな街があるのだと驚きました。空港も立派です。
 今日の夕食は本格的なモンゴル料理を食べました。仕事でなければ食べ物の写真も撮りたかったのですが、同行者や取引先の人がいますので、あまりみっともないこともできません。ちょっと残念です。食べ物は牛肉、羊肉などの肉料理が多かったです。野菜が少ないのが特徴的でした。初めて、ロバの肉を食べました。ものすごく柔らかい肉でした。調理法にもよるのかもしれませんがクセがなく、食べやすい肉でした。中の餡に羊の肉を使った小龍包のようなモンゴル包子が印象的でした。また、羊の血液を固めて作ったソーセージも食べました。意外とまずくなかったです。肉ばかりでしたので少し胃がしんどかったのですが、色々な料理を楽しめて良かったです。