楽しくデジカメで記録を.......

時々の季節の先取り、また過ぎ去った季節をデジカメで記録して歩く事を楽しむ!

静岡県にも油田が....

2014-06-12 00:35:17 | 石油
日本では、日本海側の新潟、秋田で原油が産出するが、
実は太平洋側でも原油が出るところがある。
場所は.......静岡県牧之原市相良である。

今はほとんど採れなくなっているが、
明治の初めから昭和にかけての80年間は一大産業だったとか。
最盛期には年間 720 KL(ドラム缶3.600本分)産出したと言う。
最初は手堀だったが、アメリカから機械を導入し、
深いところでは250米に達したと言う。
今は油田のあった周辺は「油田の里公園」になっていて油田資料館がある。

産出した原油は、世界でも稀な良質油で、
ガソリン、灯油分は三分の一を含み、(輸入原油は四分の一 ~ 五分の一)
重油分は9,5%と極めて上質油。(輸入原油は50%以上が重油分)
現在でも多少は採れるが、油田祭りを何年かに一度行い、イベントで汲むという。
その時には取り出した原油を精製しないでそのままオートバイ、発動機等の
エンジンを掛けると言う。

牧之原市はお茶所。茶色のところは刈り取ったあと





油田の里公園


油田資料館














原油採取の様子。左は桶を引き上げる。右はたたらで空気を送る。
井戸の中では2人が採油している。かなりの重労働で大変そう!


昔の井戸小屋を再現している


井戸小屋の内部


板は、たたらと言う地下に空気を送るポンプ














いまでもこの井戸からは原油が出る


相良油田で採れた原油は、色が薄くさらさら度が分かると思う。ガソリン、灯油分が多いので軽質油ということ。
輸入原油は重油分が多いので黒くて粘度が高い。


相良油田祭りのイベントで、原油のままでオートバイを走らせる。(インターネットから)
ハンドル下の白い容器に原油が入っている。通常の輸入原油では重油分が多くてエンジンが掛らない.