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信州松本からの投稿

未だ見る事叶わぬ、鉢伏山の「アカテンオトギリ」

2005-08-16 | 高ボッチ高原・鉢伏山
アカテンオトギリの基準標本は1928/7/13百瀬静男氏(1906-1968)によって鉢伏山で採取されたものです。
ここ2年、鉢伏山で何とかアカテンオトギリをと思っていましたが、未だに観察する事ができていません。
原因はアカテンオトギリについての情報が少なく、アカテンオトギリの特徴である「赤点」がどのようなものなのか分らずにいる事も原因と考えました。
鉢伏山のお隣、美ヶ原高原関連のホームページにはアカテンオトギリの記載がありましたので、美ヶ原自然保護センターへ『何とか見てみたいのですが』との無理なメールを入れてみましたところ、驚いたことにセンター職員の方は何日もかけて、歩いてアカテンオトギリを探してくださり、念願叶って現物を2005/8/9に観察することができました。

2005/8/12記


驚きました。
美ヶ原高原でアカテンオトギリの現物を見る事が出来た顛末は、上に記載してありますが、2005/8/15に鉢伏山でアカテンオトギリを確認することができました。
夢にまで見た鉢伏山のアカテンオトギリを目の前にして感激しました。
画像は以下をクリックして下さい。

2005/8/16記

鉢伏山のアカテンオトギリ



美ヶ原高原のアカテンオトギリ  観察地(1)








美ヶ原高原のアカテンオトギリ  観察地(2)




アカテンオトギリに関するデータ
 長野県植物誌
   葉の赤天が特徴。岩地など乾燥する場所に生育するためか葉が極めて硬い。
   葉の長さは幅の2.5倍ほど。
   草地にはえると葉質は柔らかくなる。
   花柱は子房より短く長さ2.1mm。
 信州高山高原の花 今井建樹著 信濃毎日新聞社
   低山~亜高山の草地に生える。
   高さ30Cm。
   葉の明点は赤色を帯びる。
   美ヶ原・鉢伏山・霧が峰等に特産。
 信州の野草 奥原弘人著 信濃毎日新聞社
   高原の日の当たる草地に生える。
   高さ20Cm。
   茎は株立ちし下部は紅色を帯びる。
   葉は黄緑色で卵形、長さ 2Cmくらい。
   赤点が多い。
   花期は7~8月。
   花は黄色で径1.5Cmくらい。
   果実は長さ6~8mm。
   美ヶ原・鉢伏山に分布。
 長野県植物誌CDROM版
   武石村、波田町、大町市、白馬村、戸隠村、木祖村、楢川村、
   望月町、安曇村、臼田町、山ノ内町、下諏訪町、松本市で標本が採取されています。



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