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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

田川の帰化植物

2010-06-13 | 松本の植物
今日は田川のオオキンケイギクが町内一斉清掃の後、どうなったかを見に行ってみました。
オオキンケイギク(大金鶏菊)は、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」によって「特定外来生物」に指定されていて、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった取扱いが規制されています。
違反した場合は、個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金等が科せられるようです。

オオキンケイギク(大金鶏菊)

オオキンケイギク(大金鶏菊)

この写真の地区は6月6日に一斉清掃が行われたようですが、土手のオオキンケイギクの刈り取りは去れずに終わりました。
が、今日見たところでは先週意識的に残されていたオオキンケイギクも刈り倒されていました。
このことから、この地区の方もこのオオキンケイギクが特定外来生物に指定されている事を理解されたのではないかと思います。
ただ、土手の下面のものは刈り取られずに残ったままでした。


田川の土手を歩いていて驚いたのは、やはり特定外来生物に指定されているオオカワヂシャ(大川萵苣)が咲いていたことです。
私は初めて見ました。
紫の線が濃い、果実の残存花柱の長さ約2mm、葉の鋸歯は全縁または不明瞭、という特徴がありますのでオオカワヂシャで間違いないのではと思っています。

オオカワヂシャ(大川萵苣)

オオカワヂシャ(大川萵苣)

オオカワヂシャ(大川萵苣)

オオカワヂシャ(大川萵苣)

これ程に群生しいますので、今後更に株数が増えそうです。


次はシロバナシナガワハギ(花品川萩)です。
これも田川では大分増えました。

シロバナシナガワハギ(花品川萩)

シロバナシナガワハギ(花品川萩)


次はビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花) です。
これは田川の河川敷だけでなく、住宅地などでもはびこっています。

ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)

ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
知識がありません。 (豊太郎)
2010-06-13 20:59:34
オオキンケイギク以外は知りませんでした。
見かけないように思いますけど。
知らないので気がつかないのかも。

江津湖の水草は大変な勢いで繁殖しています。
除去が追いつかないようです。
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豊太郎 様 (mt77)
2010-06-14 06:49:18
私もそれほど知識があるわけではないのですが、田川の川原に生えている植物は変わってきているような気がします。
結局、外来種が繁栄する影で、日本古来からの植物が生育環境を奪い取られ、絶滅してゆく様になります。
絶滅危惧種に指定されている動植物は多いですね。

江津湖の水草は恐らくホテイアオイだと思いますが、このホテイアオイも特定外来生物に指定されています。
返信する
江津湖の草は (豊太郎)
2010-06-14 21:13:34
ひところはホテイアオイで覆われていましたが、この数年はチシャみたいな食べられそうな水草が水面を覆っています。
こっちのほうが強いのでしょう。
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豊太郎 様 (mt77)
2010-06-15 07:42:52
調べてみましたらウォーターレタス(ボタン浮き草)というものらしいですね。
このウォーターレタスの繁茂により、スイゼンジノリも絶滅したとの記事がありました。
水面にこのウォーターレタスが繁茂すると、水中に太陽光の届く量が減り、水中の生物にも大きな影響が出るのでしょうね。
一度繁茂すると、根絶するのには大変な労力とお金が必要になってしまいます。
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オオカワジシャ (ran1005)
2010-06-15 10:49:53
色んな特定外来植物が繁茂しているんですネ
シロバナシナガワハギやオオキンケイ菊は知っていますがオオカワジシャは未だ見た事がありません(気付いていません)
高速道路のオオキンケイ菊はだいぶん除去されて今はゴールドコインらしき小さな黄色い花が代わりに繁茂しだしてきています
ビロードモーズイカは薬草だったそうですが・・・
今はちょっと厄介者扱いですネ
返信する
ran1005 様 (mt77)
2010-06-15 12:05:18
オオカワヂシャについては、長野県環境保全研究所が2009年9月に姫川での生育調査を実施しています。
この報告の中では、「長野県においては近年千曲市で確認されたほか、千曲川本流域及び奈良井川・犀川本流で広く確認され、天竜川でも2ヶ所で確認されている」とありました。

このオオカワヂシャが田川にも侵入していたとは思いもしませんでした。
諏訪湖周辺で目にする事もそう遠くない将来ではないかと思います。

長野県環境保全研究所の報告の中では、繁殖力
が強く他の水辺植物の生育場所を奪うほか、在来希少種のカワヂシャV. undulata Wall.(長野県準絶滅危惧種)と自然状態で交雑し、遺伝的攪乱が懸念されているとの事でした。
あと十年もすれば、在来種のカワヂシャは絶滅し、オオカワヂシャとの交雑種とオオカワヂシャだけになってしまうのでしょうね。
交雑種としてはホナガカワヂシャがあります。

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