花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ホオズキ・クロホオズキ・センナリホオズキ・オオセンナリ

2010年12月02日 | 草花・植物

当初「センナリ」と「クロホズキ」は同じものだと思っていた。が、両者には名前に「黒」を冠するはっきりとした違いがあった。

ホオズキ(酸漿・鬼灯)の名前の由来
       ◆頬突き(ほおずき)」。中の果肉を取り出し、口の中で音を鳴らす時、頬をつくことからという説。
       ◆熟した時の赤い実を火に見立てたという説。「鬼灯」「鬼燈」と書くのはこのことから。
        「鬼灯」は中国では小さな提燈をさし「燈篭花(トウロウバナ)」の異名もある。
       ◆赤い実が人の頬の色に似ている「頬つき(顔つき)」という説。
       ◆ホウ(カメムシのこと)が、この草の葉をすきでよく食べる。ホウが好きな草から「ホウズキ」の説。
       ◆ホウズキの実が、盆死者の霊を導く提灯に見立てて飾られる。
       ◆「文月提燈」に似ていることから、「フミヅキ→ホヅキ→ホオズキ」になった説。

酸漿(さんしょう:)酸漿根(サンショウコン)という生薬名である。地下茎と根。解熱、咳止めなどに用いる。
◆クロホオズキ(黒):実はホオズキ型であるが、葉に黒い点があることと、実が黒いこと。
◆センナリホオズキ(千成ほおずき):実がホオズキ型で、たくさんの実をつける。
◆オオセンナリ(大千成):「センナリホオズキ」より大きい実をつける。

  科・属 実の毒性 熟した時の実の色 花の基部
ホオズキ ナス科ホオズキ属   ※薬草  
センナリホオズキ

オオセンナリ
ナス科オオセンナリ属 黒点がない 有毒・民間薬 薄茶色
クロセンナリ オオセンナリの園芸種 小さい黒点がる   紫模様がある

※妊娠中の女性が服用すると流産の恐れがある。
※食用ホウズキは「ストロバリートマト」として売られている品種。

浅草浅草寺「ホオズキ市」
現在は「ホオズキ」であるが、もともとは民間薬として解熱に使われていた「センナリホオズキ」を売ったのが、始まりとされているようです。


私が栽培したのは「オオセンナリ」
室内であれば、寒い時期でも出芽し、開花する。花の少ない時期に鉢植えしとくのも可愛い。

虫ホウズキ  :古くなって 袋が網目状になると、虫籠の中に虫が入っているように見えるので、「虫ホウズキ」という。
かがち(輝血)・あがち(赤血)・あかがち(赤がち)・ぬかづき(額づき)はホオズキの古名。ぬかは「ひたい」の事
  
私が栽培したのは「オオセンナリ」
室内であれば、寒い時期でも出芽し、開花する。
花の少ない時期に鉢植えしておくのも可愛い。
2009.7.25
2009.8.19
葉は枯れて鬼灯もゆる垣根かな   正岡子規

                 
   フリー素材から



最新の画像もっと見る