花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

炭焼き体験教室・祭田あったか炭クラブ・用の具(第2回)

2010年12月10日 | 炭焼きと炭工芸

2010年10月24日(日)  窯入れ

用心して寒さ対策をしていったが、天気はまずまず。
前回もお世話になった皆さんと、久しぶりに再会。
ほとんどの作業を皆さんがしてくださるので、私たちはほんのちょっと、原木を運び、あとは自分の作業に没頭。
1斗缶、スチール缶などの空き缶に、緩衝材としてのモミ殻と、焼くものを詰める。
今回は 松ぼっくり、クリ、ドングリ、山茶花の実、お茶の実、クルミ
     カボチャ、ハヤテウリ、カリン、タマネギ(切り込み入りと、1/2カット)、アケビ、キャベツ、柿など
炭にする原木を詰めながら、私たちの缶も、奥の方に入れていただいた。
原木は、ただ詰め込むのではなく、炭として残すもの、灰にしてしまうものを見極め、着火しやすい枝を入口に詰める作業なので、経験と力が必要。
入口を煉瓦と粘土でふさぎ、点火口から火をたき付ける。
チロチロ燃える赤い火と、白い煙が出ると、窯が生き物のようにも、美しい造形物のようにも見えてくる。

あとは「祭田あったか炭クラブ」の方が火の番をする。

   
    左から原木 原木を入れ終わった状態  煙突(木酢液を採取する場所)  炊きつけ時


日本は世界第2位の森林国。国土の2/3が森林。
飛行機や車窓から緑の森が見える時間は、日本の自然の豊かさを実感するひと時でもある。
だが、近年の森の状態は、必ずしも良い状態ではなく、生物の多様性が薄れた暗い森が森林の荒廃を象徴しているそうだ。
高度成長期に木材が足りなく、外国からの輸入に頼るようになり、その内外価格差が、森林業を衰退させ、森の手入れをしなくなったのが原因の一つ。
もう一つの大きな要因は、燃料としての木材が不用のものとなってしまったこと。つい50年くらい前までは、木材でご飯を炊き、暖を取る生活だったが、今ではほとんど使われない。
人工林は、竹林も里山もそうだが、日差しが入り込む明るさに保つのには、人の手で整備しなければ維持が出来ない。
少しずつでも森林・里山の再生を進めなければ、せっかくの資源がもったいないと思う。

11月13日(土)  窯出し
一番の心配だった天候も上々。期待と不安の窯出し。
前方は燃え尽きて灰になっている。
この灰も有用なそうで、袋詰めにして売られているそう。
そういえば、小さい頃、母が灰を菊の花の根元に撒いていたり、外流しで洗い物をする時、藁で編んだタワシに灰を付けていた ことを思い出した。
二度目の体験でも、ふたを開けるときは緊張する。

発色と型崩れ
「あれっ、こんな色だっけか?」と一瞬思ったが、空気に触れているうちに、本来の炭の色に発色してくる。
前回失敗した小枝は、今回はきれいに付いていたものが多い。
ドングリは落ちていたものではなく、枝についていたものを焼くと、比較的袴と枝が付いたまま焼きあがる。
椿の実は、開ききらないものなら、実が落ちずにきれいに焼ける。
クルミは、和グルミは殻がはじけないが、洋グルミは殻がはじけて開いてしまったものが多い。生の時の殻の剥き易さに比例するようだ。
キャベツは炭化しなかった。恐るべしキャベツの水分。
失敗がないのは、松ぼっくり、栗、レンコン、カボチャ、ハヤテウリ、ピーナツ……。

炭工作 

今回はツリーに挑戦。
単純で簡単そうに見えたが、最初に組む縦枠の角度が難しかった。
接着も難しく、時間内には終わらなかった。












次回へ向かって

先生がパスタをきれいに焼いて竹炭に入れていた。
竹は難しそうだけど、節を1か所にするか、孟宗竹の節を2つ残して、真ん中から縦に割ったものを焼いてみたい。
パンや、餃子などもどうだろう?
小麦粘土で作ったものは?
祭田あったか炭くらぶの皆さん。来年もよろしくお願いします!!

用の具 ≪道具はこうして使う≫

釜入れをしている時のこと。
ちょっと長めの叉木があった。
昔炭焼きをしていたというオジサンが「おっ、これは丁度いい」といって、その叉木をとりわけていた。
「何に使うんですか?」
「これはほれ、山に入った時、枝を持ち上げたり、下げたりするのに使える」
「?持ち上げるのは分かるけど、下げるのはカギ型でないと……?」
「いや、こうやって枝を挟み、ひねって引き下げればいいんだよ」




私は第一次産業に従事する人を尊敬している。
他のどんな産業が衰退しても人間は死なないが、一次産業が無くなったら、飢えてしまう。

学生のころから、農業にあこがれ、、突拍子もないことを考えた。
「こんな狭い日本で就職活動をするより、アメリカに行って農業をしたい」
家は農家ではなく、農業の知識などまるでない。でも、なぜか其処には夢があるような気がして調べたら、独身者は受け付けないということが分かり、断念。

農業と漁業にあこがれ、農夫か漁夫の連れ合いになれたらと思った時期もあったが、自分の生活との接点がなく、家族にも大反対され、サラリーマンの妻。
今でも、田舎暮らしと自給自足にあこがれはあるが、実際には難しい選択だと思う。

やはり憧れだけでは、農業も漁業も出来ないと思う。


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