花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ミセバヤ(見せばや)・たまのお(玉の緒)

2010年10月28日 | 草花・植物

ミセバヤベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属 花期10月~11月
《名前の由来の通説》  高野山の僧がこの花を見つけ、和歌の師匠である冷泉為久卿に送った。この時に「君に見せばや(君に見せたい)」というの添え書きがあったから。
《玉の緒》別名と「玉の緒」についての由来は不明であるが、球形の花が、宝石の首飾りのようにも見える。
辞書によると「玉の緒」は
1.球を貫き投通した細紐、又その宝石の首飾り
2.球をつなぐ緒が短いことから、短いことのたとえ
3.魂(たま)の緒の意から、生命、命。


 

「ミセバヤ」は、園芸種として広く栽培されているが、自然分布は香川県の小豆島のみのようである。
《近縁種》
エッチュウミセバヤ(越中見せばや):花序の付き方が半球形であり、葉が卵形になる点がミセバヤと異なる
エゾミセバヤ(蝦夷見せばや)・ヒダカミセバヤ(日高見せばや):北海道に分布。「ヒメミセバヤ」の別名もあり小ぶり。
ツガルミセバヤ(津軽見せばや):白神山、津軽、秋田の一部にに自生。花色は白。葉はベンケイソウに近いように思う。
2007.11.8  2009.10.26
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする      式子内親王(89番) 『新古今集』恋一
こちらは「ベンケイソウ」2009.9.30仙台市





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