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物流王の物流徒然

物流に関するブログです

コンテナの「台切」について

2008-02-01 20:37:59 | Weblog
実務紹介のコンテナの記事にも書きましたが、コンテナを運搬する車は、牽引車である「ヘッド」と、コンテナを載せる車輪付の台である「シャーシ」、そしてコンテナ本体からなり、「ヘッド」と「シャーシ」は切り離すことができます。

「ヘッド」と「シャーシ」を切り離すことを「台切」といい、シャーシを置き去りにしたままヘッドだけ動きまわることができます。
これによって、コンテナの前日積み置きが効率的にできたり、コンテナ卸の作業をしている間に次のコンテナをとってくる仕事をしたりできます。

倉庫の構内で台切をする分にはいいのですが、問題は路上で台切をする場合です。
運送効率だけを考えれば路上の台切はかなり効率的な手段ですが、置き去りにされたシャーシのサイズが大きいため、渋滞の原因にもなり、事故の危険も高まります。更に、違法駐車と異なり、運転手の運転する車は別の仕事に行っているので取り締まりにくい点が問題です。

港湾地区ではこの路上台切が多く見られ、単に「台切」といえば「路上台切」を指すという程になっています。

台切が増える問題としては、モラルの問題もありますが、
・コンテナターミナルの引き取り可能時間が限られている。
・さらに、引き取りに、コンテナが長蛇の列をつくり、待ち時間が長い。
・シャーシを駐車できるスペースが少ない。
という点も大きな問題です。

引取可能時間を延ばす、コンテナの引き取りにかかる時間を短縮し、待たさないようにする、駐車スペースを広くとる、という対策が長期的には必要になってきます。

今考えているのが、共用駐車場である「シャーシプール」を現在の1階建から2階建にできないか、ということです。

また、シャーシを伸縮自在にしたり、折りたためたりすることも(技術的には難しいが)本気で考えた方がいいかもしれません。
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