物流王の物流徒然

物流に関するブログです

倉庫業はどんなところ?

2009-04-24 07:08:44 | Weblog
最近、仕事について聞かれるので、倉庫業について簡単に説明します。

一言でいえば、「お客様の荷物を預かる」事ですが、倉庫業ならではの特徴として、

①一度に大量の貨物を取り扱う。

②荷役機器を使う。

③貨物を入れる。貨物を出す。

④運送を請け負う。

⑤在庫を管理する。

⑥商品の特性により、特別な作業が必要なこともある。
などの特徴があります。

①について、取り扱う量が大量となることから、倉庫のサイズも必然的に大きくなります。

規模によっても異なりますが、「営業倉庫」として営業している倉庫は、体育館よりも大きいサイズのスペースで何階建てにもなっています。工場の製品や輸入品などが一度にトラック数台分やってきて、それを一日に何回か捌いて、というようなことを行います。

②について、一度に扱う量がトラック1台分以上なので、倉庫に入れる(入庫)・倉庫から出す(出庫)という作業についても、手作業で行うのではなく、フォークリフトなどの専門の荷役機会を使用します。
保管だけではなく、この荷役行為に対しても料金が発生するのが特徴です。

③について、入庫・出庫の行為が発生することから、これらを行うにも、時間がかかってしまいます。そのため、作業計画を練らなくてはいけません。出庫が集中すると、引き取りのトラックが順番待ちで長く行列をつくって並ぶ、ということにもなります。

空きスペースがなくて入庫日程を調整したり、入庫したと思ったらすぐに出庫したり、商品の特性によって、作業の特性も変わってきます。

④について、倉庫は物流の中の「保管」を担っているわけですが、物流は「保管」で完結しているわけではなく、「生産地から保管場所である倉庫まで運ぶ」「倉庫から最終納入先まで運ぶ」という流れの中にあります。
そのため、前後の流れである、「自動車運送」についても、請け負うことがあります。勿論、運送については客先が自ら指定することもあります。

⑤について、商品の数も多種類あり、入庫・出庫が、同じアイテムに対しても、一日で何回も繰り返されるため、現在の数量の把握も、必要なものとなっています。

⑥について、例えば、外国貨物の場合、「保税」や「通関」が絡んできます。

それでは、根本的な問題として、「なぜ倉庫業が必要なのか」、とどのつまりは、「なぜ取り扱う量が大量なのか」、については、経済活動・流通の仕組みとも大きく関わってきます。
以前のブログで解説した気がしないでもないですが、詳しくは次回で解説したいと思います。
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