食品の添加物その１：二酸化硫黄

食品に使われている添加物で輸入時の規制・基準・検査として一番メジャーなものとして二酸化硫黄(Sulfur dioxide; SO2)について紹介します。

二酸化硫黄や亜硫酸ナトリウムなどの亜硫酸塩は、食品の酸化防止剤・保存料として使用されます。

用途が多岐にわたるため、色々な食品に使われており、使用基準も定められています。

通常に規制されいる数値は30ppm（食品1キログラム中に二酸化硫黄が30ミリグラム）ですが、ワイン、乾燥ジャガイモ、ディジョンマスタードなどは特別に別個の基準が定められています。

ディジョンマスタードについては、産業界の要請で従来の30ppmから独自の500ppmに変わった経緯があるようです。

また、乾燥ジャガイモも、以前までは「乾燥マッシュポテト」と限定されていたものが、「乾燥ジャガイモ」と、特に粉状に限定されなくなりました。

二酸化硫黄の使用基準の検査は検査の結果が出た日からカウントして１年間有効ですが、先行サンプルや輸出国公的機関制度を利用することもできます。
検査すべきかどうかについては、原材料表・製造工程表をもとに判断することになりますが、使用用途が多岐にわたるため、原材料表で「使われていない」とうたわれていても初回輸入時に検査を求められることもあります。

なお、もし使用されていた場合、たとえ原材料表に「○○ppm以下しか使用していない」と明記されていても、食品衛生法上では証明の参考にならず、必ず日本もしくは輸出国の分析機関による分析結果が求められます。