第4回目はユーザンス(支払い猶予)です。
輸入において、1回の取引量(仕入れ量)が数十万円~数百万円(場合によっては数千万円)となるため、仕入れ代金を猶予してもらうことは非常に重要です。
①一番身近な融資としては邦銀ユーザンス(本邦ローン)があります。
名前の通り日本の銀行による支払い猶予です。
「信用状あり(L/C)」「信用状なし(D/P)」の2つのパターンがあります。
どちらも、日本の銀行が先に貨物代金を立替決済し、銀行が輸入者へ期限付きの支払い猶予を与えます。
輸入者は、銀行への「外貨建約束手形」を差し入れ、貨物を(譲渡)担保として「輸入担保貨物保管証(Trust Receit: T/R)」を差し入れて融資を受けます。
信用状なしの場合は特にB/Cユーザンスと呼ばれ、「特甲号T/R」を差し入れます。
本邦ローンには海上運賃の立替(フレートユーザンス)や保険料の立替(保険料ユーザンス)などもあります。
貨物売却が現金ではなく手形で回収した場合は、ユーザンスの満期日から手形の満期日までの間に、手形(売り掛け債権)買取の形でつなぎ融資を受けることができます(跳ね返り金融)。
外貨建てではなくはじめから円資金で融資を受けることを「直(じき)ハネ」といいます。
②輸入地の銀行、輸出地の銀行の他に、第三者として融資の引き受けを受ける銀行を絡ませるのが「外銀ユーザンス(外銀アクセプタンス)」です。
この引き受け銀行はニューヨークやロンドンの一流銀行が担当する場合が多いようです。
引き受け銀行が輸入地の信用状発行銀行へ支払い猶予を与えることにより、間接的に輸入者へと支払い猶予を与えます。
金利面では本邦ローンの方が有利だといわれているようです。
③輸出者が輸入者に対して直接支払い猶予を与えるものを「シッパーズユーザンス」といいます。
銀行に取り立てを依頼するD/A手形と、直接やり取りをする「後払い送金(振込み)」に分けられます。
ここら辺の分野は聞きなれない用語が多くて慣れるのに時間がかかると思います。
次回(以降)はその他の貿易に関する金融、関税の支払いなどを解説した上で貿易・輸入物流のあるべき今後の姿などを話します。
輸入において、1回の取引量(仕入れ量)が数十万円~数百万円(場合によっては数千万円)となるため、仕入れ代金を猶予してもらうことは非常に重要です。
①一番身近な融資としては邦銀ユーザンス(本邦ローン)があります。
名前の通り日本の銀行による支払い猶予です。
「信用状あり(L/C)」「信用状なし(D/P)」の2つのパターンがあります。
どちらも、日本の銀行が先に貨物代金を立替決済し、銀行が輸入者へ期限付きの支払い猶予を与えます。
輸入者は、銀行への「外貨建約束手形」を差し入れ、貨物を(譲渡)担保として「輸入担保貨物保管証(Trust Receit: T/R)」を差し入れて融資を受けます。
信用状なしの場合は特にB/Cユーザンスと呼ばれ、「特甲号T/R」を差し入れます。
本邦ローンには海上運賃の立替(フレートユーザンス)や保険料の立替(保険料ユーザンス)などもあります。
貨物売却が現金ではなく手形で回収した場合は、ユーザンスの満期日から手形の満期日までの間に、手形(売り掛け債権)買取の形でつなぎ融資を受けることができます(跳ね返り金融)。
外貨建てではなくはじめから円資金で融資を受けることを「直(じき)ハネ」といいます。
②輸入地の銀行、輸出地の銀行の他に、第三者として融資の引き受けを受ける銀行を絡ませるのが「外銀ユーザンス(外銀アクセプタンス)」です。
この引き受け銀行はニューヨークやロンドンの一流銀行が担当する場合が多いようです。
引き受け銀行が輸入地の信用状発行銀行へ支払い猶予を与えることにより、間接的に輸入者へと支払い猶予を与えます。
金利面では本邦ローンの方が有利だといわれているようです。
③輸出者が輸入者に対して直接支払い猶予を与えるものを「シッパーズユーザンス」といいます。
銀行に取り立てを依頼するD/A手形と、直接やり取りをする「後払い送金(振込み)」に分けられます。
ここら辺の分野は聞きなれない用語が多くて慣れるのに時間がかかると思います。
次回(以降)はその他の貿易に関する金融、関税の支払いなどを解説した上で貿易・輸入物流のあるべき今後の姿などを話します。
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