カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

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プロ野球の迷走 白球の行方は誰が知る?

2004年04月24日 01時52分13秒 | ☆提言・苦言・球界再編
今夜はタイガースが負けたので、日本プロ野球界に文句が言いたい!あーいつも巨人のことばかり愚痴っていますが、ここではプロ野球界全体の問題。ああ大問題ですよ。

そのテーマは「飛ぶボール」について。

まあプロ野球ファンの方なら今さらってカンジでしょうけれども一応軽く説明しますと、現在いろんな球団によって使っているボールのメーカーが違うんですよね。
パ・リーグの全球団(ロッテは使い分けてるそうですが)と、巨人・横浜・中日が主催試合で使用しているボールはミズノ社のもので、これが従来のものよりよく飛ぶのです。

使用理由は「ホームランがよく出て試合が面白くなるから」というもの。
実際このボールを使い出した球団は使用前の年に比べてホームランが倍増するケースまででるほどその効果はテキメンです。
まあ当然打たれる本数も倍増ということになるのですから、チーム成績に影響するかといえばそれは微妙です。
ちなみにメジャーでは使用球は全て統一されております。

大阪近鉄の応援歌の冒頭は、「飛ぶ雲 飛ぶ声 飛ぶボール」という歌詞なんですが、その“飛ぶボール”の恩恵をうけたローズや中村の打球は面白いようにスタンドにとびこむのです。カブレラだってそうです。

メジャー帰りの佐々木はカルチャー・ショックを受けたらしく、「このボールの飛び方はおかしい。メジャーはパワーでホームランになりますけど、日本はボールが飛ぶおかげでホームランになっている」と嘆いております。

あと、単純にピッチャー返しの打球が速すぎて危険だという説も聞いたことがあります。

でも僕が一番言いたいのは、
そない打撃戦になったら試合時間がどんどん長くなるやろ!
ということ。

東京ドームの試合なんてホント9時前に終わることなんて珍しいくらいに長い。これ、絶対飛ぶボールが原因でもあるはずなんですよ。

高校野球なんて一日4試合くらいやるのにサクサクと終わるでしょ?あれがもしも一試合に3時間も4時間もかかっててみてください。観客はダレまくりですって!

早朝野球だって3時間越えて4時間近くやってみてください。
お父さん、遅刻しますって会社に!

まあ、やってる方はともかく、見てるほうは確実にダレます。

サッカーなんて必ず90分で終わるんですよ。
長いと思われがちなマラソンだって2時間ちょっとで終わるんですよ。
観客は試合後の予定だって立てやすいし、テレビ中継だって安心して見られる。

一方の野球はといえば…

観客席を陣取っていた修学旅行生はほとんどの試合で最後まで見届けることなく宿舎に戻ります。
もっと長い試合では、終電を気にしてやむなく帰路につく人が大勢出る始末。

エンターテイメントを提供する側としてやっぱり失格ですって、それは。

ちなみに昔舞台関係者の方から聞いた話では、人間が集中して物事を見ることができるのは90分位が限度らしいです。
だからテレビのバラエティー番組も、演劇の舞台も、大学の講義も、だいたいそれを目安にして時間設定しているというのです。


さて日本プロ野球界は2002年のシーズンから試合時間短縮のためにストライク・ゾーンをボール約2個分も高めに広くしました。
投手を有利にして、試合時間の短縮をはかるためです。
ところがどっこい、いつのまにかそのルール運用も従来のものになし崩し的に戻ろうとしており、その上次々と飛ぶボールが使用されているのが今の現状…

アホらしいですよね。

野球離れの大きな原因の一つは、この中継にも納まらない試合時間の長さにあるはずなんです。
2時間半くらいで終わるんだったら、平日にももっとお客さんは入りますって。
バコバコとホームランを打ちゃー面白いだろうなんて、単純なテレビ局の人間の発想でしかないと僕は断言します。

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