カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

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「岩隈・楽天決定」は東北に最高のクリスマスプレゼント(追記あり)

2004年12月22日 19時29分36秒 | ☆提言・苦言・球界再編
岩隈の楽天入りが決定だそうです。

 合併球団オリックスと楽天の間で11月に行われた分配ドラフトで、岩隈はオリックスにプロテクト(優先保有)された。しかし、岩隈は一連の合併騒動への不信感からオリックス入り拒否を表明。小泉球団社長が九月の労使交渉で、合併後の選手分配について「選手の意向を誠意を持って聞きたい」と発言していたことを受け、楽天へのトレードを要求していた。(共同)


引用元はスポニチです。

速報を聞いた僕の第一印象は、「あ、良かったやん」という感じ。
オリックスに入団したところで、「気持ちで投げるタイプ」と自ら明言する岩隈ですから活躍は保証できなかったことでしょうしね。
今回のようなケースでは、代替人員を必要としない金銭トレードは一番望ましいかたちだったと思います。

宮内オーナー・小泉社長としては世論をこれ以上敵に回すことは危険と考えたのかもしれません。
そうか、わざと「自滅」の道を歩むことを選択したのかもしれませんし、その意図は謎のまま。


なんかモヤモヤした気持ちが残る一連の騒動でしたが、東北の野球ファンの方には最高のクリスマスプレゼントになりました。

枕元の靴下、朝起きたら中に岩隈。

そんな気分でしょうか?


■くだらない関連記事

「オリックス小泉社長が「球児」に謝罪ってこういうことだろうか。」
虎式マンガウルフより)




【追 記】

ルパート・ジョーンズ選手の「にわか日ハムファン」にて岩隈問題に関してアンケートを行っておられます。
告知もかねますが、これについて僕の見解を少し。

以下には設問のみを引用させていただきました。

Q1:あなたは岩隈投手の東北楽天への金銭トレードという決定を評価しますか?

Q2:今回岩隈投手が合併球団入りを拒否した問題で、最も責任が重いと思うのは次のうち誰、またはどの組織だと思いますか?



僕の考えとしましては、評価・責任問題ともに「なんともいえない」としか答えられません。
というのも、球界再編問題に関しては「どこまで時間をさかのぼって考えるか」によって導き出される答えが全然違ってくるからです。

例えば、「そもそも近鉄が悪い」と言い出したところで、「では身売りやネーミングライツ導入を検討していた近鉄の球団存続への努力を妨害しようとしたのは誰だったのか。ナベツネではなかったのか?」というところに行き着いてしまいます。
また、「コミッショナーが悪い」と言ったところで、コミッショナー自体を選ぶ過程に問題がある以上、根来氏に過度の責任を追及してもむなしいだけ(それでも追求しますけどね)。


よって僕は「なんとも言えんなぁ。とにかくプロ野球界って何やらせてもヘタクソやなぁ」といった感想しかありません。
しいていえば、「今回の騒動は、プロ野球界全体の責任」ですね。

ただ、「岩隈・金銭トレード」という結果に関しては評価します。
岩隈が去り、礒部が去り、大村が去り、中村もおそらくは去り…
関西には抜け殻のようになった「オリックスバファローズ」という愛されない球団が残りました。
はぁ…

ともかく、ルパートさんのアンケートに寄せられた皆さんのご意見はなかなか興味深いので、みなさんも是非そちらへどうぞ。

元ロッテ・小川博の強盗殺人と「プロ選手・引退後の厳しさ」を安易に結び付けてはならない理由

2004年12月22日 01時34分12秒 | ☆野球
大変ショッキングなニュースが飛び込んできました。

強盗殺人で元ロッテ投手を逮捕

埼玉県上尾市の会社員西内和子さん(67)が殺害され遺体で見つかった事件で、上尾署捜査本部は21日、強盗殺人の疑いで元プロ野球ロッテ投手の、さいたま市緑区の無職小川博容疑者(42)を逮捕した。


以上はとりあえず現役時代の小川投手の写真が掲載されているニッカンからの引用です。
詳細はリンク先に飛んでください。

どうやら小川容疑者の借金問題が事件にからんでいるようです。

ただ、これはあまりにも特別なケースなので、安易にこの事件を「プロ野球選手引退後の厳しさ」に結びつけるのはどうかと思います。
現状でプロ野球の引退後保障制度がいくら不充分とはいえ、これはどう考えても小川個人の問題でしょう。

小川容疑者は、前橋工で春夏合わせ甲子園出場3回。2年春のセンバツでは8強入り。青学大をへて84年ドラフト2位でロッテ入り。88年にはオールスターにも初出場。同年10月19日のロッテ-近鉄最終2連戦(川崎)では第1戦に先発。この年に204奪三振で奪三振王のタイトル獲得。92年に現役引退し、99年までコーチを務めた。

新聞記事で触れられているとおり、小川は「88年近鉄・ロッテ戦ダブルヘッダー・伝説の10.19」の第一戦先発投手でした。
近鉄バファローズが消滅する年にこういう事件が発生したのは、偶然とはいえ、何らかの因縁を感じずにはいられません。


たしかにプロ野球選手の引退後の生活というのは、必ずしも保障されていません。
指導者・解説者・球団スタッフ・タレントなどの形で引退後も野球界に関われる人間はほんのわずかです。
貯蓄を元手に商売をはじめたものの、無知がたたって失敗する人も少なくはないでしょう。

プロ野球界全体としてリタイア後問題に真剣に取り組み、考えることは大切です。
しかし最終的な人生の責任は本人が全て負うのですよ。
決して誰のせいでもないんです。

元プロ野球選手だろうが、元サラリーマンだろうが、元漫画家だろうが、それは同じことだと思います。