つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

久しぶりの南京-春の中国出張2

2015-03-20 19:56:17 | 日記

(写真は左から、以前慰安所のあった建物、南京図書館の新館、レトロな商業スポット「1912」)
 講演の合間を縫って、街中を金一虹先生の娘さんの若いフェミニスト、楊笛さん(南京師範大学講師)に案内してもらった。
 以前、古風な建物を訪れた南京図書館は、巨大な新館が建っていて驚く。冷暖房完備なので、休暇中は子供たちでにぎわっているというのは、上海図書館と同様だ。近くに江南職造博物館・六朝博物館もできている、という。近くには以前、日本軍が慰安所に使っていた建物が残っている。古い荒れた建物で、開発の中で取り壊される予定だったが、近年の日中関係の緊張の中で保存して博物館にすることになったという。もっとも今のところ、単なる荒れ屋で、説明書きも見つからなかった。
 この近くには民国期に蒋介石政権の本拠地だった総督府もあって、以前から博物館になっている。そこは前に来た時から変わらないが、今回は、その周りが、民国期の建物を修復したレトロな商業地区になっていた。名づけて「1912」-つまり、中華民国元年の年で、中華民国の首都だった南京では、この年がエポックメーキングなのだと思った。
ちなみにこれができたのは2004年だというから、以前に南京に来たのはそれより前だということが確認できて、変わっているはずだと実感した。