TIME IS ON MY SIDE

シンガポールは今日も暑いなあ。

DIVA。

2009-06-19 | 本、映画、音楽
私が音楽の話をすると、どうも濃く
暑苦しいものばかりになりがちですが

今日はあっさりと爽やかめの作品で
まいりたいと思います。

サラ・ブライトマンの大ヒット盤
「DIVA」は、シンガポールに持参した
お気に入りCDの中の1枚でして

朝、音楽をかけないと脳が起きてこない
私の「朝CD」でもあります。

(といっても「バーン!バババババーン!」な
1曲目「オペラ座の怪人」は外しますが・笑)



このアルバムとの出会いは、彼女の
「Time to say goodbye」がきっかけ、
という結構ありがちなパターンですが(笑)

女神の歌声に、しびれます。

驚いたのは

プロコルハルムの「青い影」、ジプシー・キングスの
「トゥ キエーレ ボルベール」など

私が昔から好きでずっと聴いてきた曲が
いくつも入っていたことで

中でも特に印象的なのは「ネッラ・ファンタジア」。

これまた私の好きな映画、デ・ニーロとJ.アイアンズ
主演の「ミッション」のテーマ音楽で

→サントラで「ガブリエルのオーボエ」とだけ
記されている、巨匠モリコーネ作曲の有名な
メロディに歌詞をつけたもの。

この曲に歌詞?って最初は不思議な感じでしたが

サラさんはその深い美しい歌声で、原曲の美しさを
よりスケールアップさせ見事に歌い切っており、
感動です。

映画「ミッション」(1986年)は、18世紀の南米で
命がけの布教を行ったイエズス会宣教師の運命を
描く壮大な物語で

カンヌでパルムドールを受賞した名作、
覚えておいでの方も多いと思いますが



作品に登場する南米の自然の雄大な美しさや

J.アイアンズ扮するガブリエル神父が南米の森の中、
未開の地の人々の心を音楽で開こうと、この曲を
オーボエで演奏する場面の美しさ

デ・ニーロ扮する冷酷な奴隷商人メンドゥーサが
自分の心・肉体と戦い、神父に導かれついに改心
する過程の美しさ(激しさ)

先住民族を奴隷狩りの対象としか見ないスペイン・
ポルトガル軍が、ガブリエルら宣教師と人々が
作り上げた理想郷を攻撃し人々を虐殺する中
(「グァラニーの戦い」という史実)

彼ら先住民族を守るため、共に抵抗しついに果てて
ゆくガブリエルやメンドゥーサ達の姿、その悲しくも
感動的な最後の場面の美しさが

この「ガブリエルのオーボエ」のメロディを聴くと
いつもリアルに胸によみがえってきて

涙がこぼれます。(号泣)

観るたびに色々な事を考えさせられる、今でも
とても好きな作品なのです。

ん?DIVAの話をしていたのが、いつの間にか
ミッションの話にかわってますね。

しかも、あっさり爽やかはどこいったんや~

話を戻しまして

繊細で伸びやかで、深く美しいこの歌姫の声、
元々はクラシックでなく、ミュージカル系の
歌い手さんだというのがとても信じられないですが

前述の「ネッラ・ファンタジア」を含め、他にも
サッカーW杯のアンセム「クエスチョンオブオナー」
など聴きどころ満載のこのアルバム、

今さらですけど、オススメです。

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