
抜粋
日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、
政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。
このとき、涿県は楼桑村の一青年劉備は、
同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。
―以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。
遂に手を出してしまった三国志。
ここからは一気読みだ。
頑張れわたし。
お客様からかりた8冊。
年賀状に一言添えた。
"三国志かして頂くの楽しみにしてます!"
この言葉が効いたのか、わたしが休みで一日中パジャマ着てる日に
わざわざそれを届けに来てくれた。
あざーす!
さてもさても。
文庫第一巻。
のっけから劉備が登場。
三国志はいろんな人が書いているけれど、
わたしが手に取ったのは吉川三国志。
誰かの話をきくと、劉備が赤ちゃんのところから始まる
なんて話をきいたことがあり、けっこう構えてたんだけど・・・
劉備は22.3歳の青年だった
先に読んだ知り合いは、登場人物が次から次へと出てきては
死んでいくし、漢字も難しいから覚えられないとかなんとか、
いっていたけれど、わたしが思うにそんなに難しくなかった。
むしろ読みやすい。
三国志はまずゲーム(コーエイ)から入ったからわかるのかな。
ゲームでは後半のストーリーが選んだキャラクターの天下で終わる
ことになってるから、嘘史実になるわけで。
これから知ることになるのがホントの史実で。
キャラはだいたい知ってるし、将兵たちの名前も見たことぐらいならある。
という点で、なんとなくわかるのかも。
あぁ、この人はこういう役割してたのね、とか。
猛将たちがこの一巻で続々登場。
劉備、関羽、張飛、曹操、夏侯淵、夏侯惇、呂布、孫堅、袁紹、董卓等々
とりあえずここら辺に挙げた武将はキャラとして選択できる。
そんな人たちがあっちでごちゃごちゃこっちでやれやれ動き回ってる。
普通におもしろい。
三国志といえば、吉川英治。
坂本竜馬といえば、司馬遼太郎。
そんな構図が日本には出来上がってるのではなかろうか。
ここでいう二つの物語は、史実に基づいてはいるものの、
自分の主観がかなり入っているのだと思う。
だから物語として読んでて面白いと感じる。
その中の人物描写が個々で違う。
例えば、同じ竜馬の物語でも、津本陽と司馬良太郎では
書き方も、事実の捉え方も、全く違う。
わたしは二つを読んだことはないが、うちの両親はそういってた。
三国志然り。
吉川三国志に登場する曹操はそんなに激しく悪役然としていない。
これは、アマゾンのレビューを読んでて知ったのだけど。
大抵曹操は悪役だそうだ。
たしかに、民を憂う劉備に比べたら曹操は悪役だろう。
映画レッドクリフでもそんな扱いだった。
実際そういうとこも沢山あるんだろう。
でも、書き方で全然違ってくるってことだ。
吉川三国志では曹操の良い面も押し出してるらしい。
ま、それはこれから読んで知っていくことなんだけど。
一巻だけ読んでみてそう思った。
かの有名な桃園の誓いはほとんど最初の方にでてくる。
あの桃園は劉備の実家の裏だったとは。
そこで義兄弟の契りを交わすわけだ。
それにしても、当時は漢王室の末裔だったとか
いいふらしてる人が沢山いたそうな。
劉備もその中の一人。
前漢の中山靖王劉勝の末裔だと母親にいわれたそうな。
百姓で生計を立てていた劉備親子。
孝行息子の劉備がせっかく生死の危機を乗り越えて持って帰って来た
お茶を母親は怒り狂って裏の川に流してしまった。
そのお茶を手に入れるため、劉備は父親の形見を
命の恩人のある人に渡してしまったのだった。
それを母は怒った。
その剣こそ漢王室縁のものだったらしい。
この話読んで、それにしてももったいないと思ったものだ。
お茶・・・。
ま、その命の恩人は実は張飛なんだけどね。
そして、黄巾の乱の詳細。
そういうことだったのね。
なんか勘違いしちゃった宗教の教祖みたいな。
人間は権力を持つとやりたい放題やっちゃうんだね。
それから曹操。
劉備と曹操は一緒に黄巾の乱に参加していた。
そこで一回、会っている。
その数年後戦うことになるなんてなぁ~。
まさに動乱の時代。
呂布を手に入れる董卓。
呂布の頭の中は単純思考だとしか思えん。
そういう人に限って猛将ってとこが性質が悪い。
誰にも抑えられん。
曹操の若い頃は調子のいい二枚目という感じ。
兄弟の中で一番かわいがられ、それを逆手にとりやりたい放題。
由緒ある出なので、ある程度の役職にもついてる。
劉備なんかとえらい違いで、兵を起こすために
親戚に泣きついて資金を出させるとこなんて上手いと思う。
しかし、やっぱり残酷な一面も垣間見える。
董卓がもはやこれまで、と洛陽から落ち延びて、それを討伐せんと
曹操が追撃するんだけど、見事に待ち伏せされてて
逃げ帰るんだけど、途中でつかまっちゃうのね。
つかまった時、陳宮が曹操の志にうたれて逃がす手はずを整えた。
逃げた先で曹操の知人の家にお邪魔して、
勘違いからその一家を惨殺してしまったという話が伝えられている。
その時の曹操のいいわけなのか、信条なのか、
凡人には理解しがたい論理でうやむやにしてしまった。
こういうとこがヒールだな。
あと、わたしが三国無双でよく使うキャラクター。
夏侯惇が曹操といとこだったことを初めて知った。
なるほどなぁ、そういうつながりだったのか~。
次は二巻だ。
あぁ、それにしても紹介文読むにつけて、
日本はまだ卑弥呼さま~~~~~の時代だったとは。
2009.01.21
日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、
政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。
このとき、涿県は楼桑村の一青年劉備は、
同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。
―以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。
遂に手を出してしまった三国志。
ここからは一気読みだ。
頑張れわたし。
お客様からかりた8冊。
年賀状に一言添えた。
"三国志かして頂くの楽しみにしてます!"
この言葉が効いたのか、わたしが休みで一日中パジャマ着てる日に
わざわざそれを届けに来てくれた。
あざーす!
さてもさても。
文庫第一巻。
のっけから劉備が登場。
三国志はいろんな人が書いているけれど、
わたしが手に取ったのは吉川三国志。
誰かの話をきくと、劉備が赤ちゃんのところから始まる
なんて話をきいたことがあり、けっこう構えてたんだけど・・・
劉備は22.3歳の青年だった
先に読んだ知り合いは、登場人物が次から次へと出てきては
死んでいくし、漢字も難しいから覚えられないとかなんとか、
いっていたけれど、わたしが思うにそんなに難しくなかった。
むしろ読みやすい。
三国志はまずゲーム(コーエイ)から入ったからわかるのかな。
ゲームでは後半のストーリーが選んだキャラクターの天下で終わる
ことになってるから、嘘史実になるわけで。
これから知ることになるのがホントの史実で。
キャラはだいたい知ってるし、将兵たちの名前も見たことぐらいならある。
という点で、なんとなくわかるのかも。
あぁ、この人はこういう役割してたのね、とか。
猛将たちがこの一巻で続々登場。
劉備、関羽、張飛、曹操、夏侯淵、夏侯惇、呂布、孫堅、袁紹、董卓等々
とりあえずここら辺に挙げた武将はキャラとして選択できる。
そんな人たちがあっちでごちゃごちゃこっちでやれやれ動き回ってる。
普通におもしろい。
三国志といえば、吉川英治。
坂本竜馬といえば、司馬遼太郎。
そんな構図が日本には出来上がってるのではなかろうか。
ここでいう二つの物語は、史実に基づいてはいるものの、
自分の主観がかなり入っているのだと思う。
だから物語として読んでて面白いと感じる。
その中の人物描写が個々で違う。
例えば、同じ竜馬の物語でも、津本陽と司馬良太郎では
書き方も、事実の捉え方も、全く違う。
わたしは二つを読んだことはないが、うちの両親はそういってた。
三国志然り。
吉川三国志に登場する曹操はそんなに激しく悪役然としていない。
これは、アマゾンのレビューを読んでて知ったのだけど。
大抵曹操は悪役だそうだ。
たしかに、民を憂う劉備に比べたら曹操は悪役だろう。
映画レッドクリフでもそんな扱いだった。
実際そういうとこも沢山あるんだろう。
でも、書き方で全然違ってくるってことだ。
吉川三国志では曹操の良い面も押し出してるらしい。
ま、それはこれから読んで知っていくことなんだけど。
一巻だけ読んでみてそう思った。
かの有名な桃園の誓いはほとんど最初の方にでてくる。
あの桃園は劉備の実家の裏だったとは。
そこで義兄弟の契りを交わすわけだ。
それにしても、当時は漢王室の末裔だったとか
いいふらしてる人が沢山いたそうな。
劉備もその中の一人。
前漢の中山靖王劉勝の末裔だと母親にいわれたそうな。
百姓で生計を立てていた劉備親子。
孝行息子の劉備がせっかく生死の危機を乗り越えて持って帰って来た
お茶を母親は怒り狂って裏の川に流してしまった。
そのお茶を手に入れるため、劉備は父親の形見を
命の恩人のある人に渡してしまったのだった。
それを母は怒った。
その剣こそ漢王室縁のものだったらしい。
この話読んで、それにしてももったいないと思ったものだ。
お茶・・・。
ま、その命の恩人は実は張飛なんだけどね。
そして、黄巾の乱の詳細。
そういうことだったのね。
なんか勘違いしちゃった宗教の教祖みたいな。
人間は権力を持つとやりたい放題やっちゃうんだね。
それから曹操。
劉備と曹操は一緒に黄巾の乱に参加していた。
そこで一回、会っている。
その数年後戦うことになるなんてなぁ~。
まさに動乱の時代。
呂布を手に入れる董卓。
呂布の頭の中は単純思考だとしか思えん。
そういう人に限って猛将ってとこが性質が悪い。
誰にも抑えられん。
曹操の若い頃は調子のいい二枚目という感じ。
兄弟の中で一番かわいがられ、それを逆手にとりやりたい放題。
由緒ある出なので、ある程度の役職にもついてる。
劉備なんかとえらい違いで、兵を起こすために
親戚に泣きついて資金を出させるとこなんて上手いと思う。
しかし、やっぱり残酷な一面も垣間見える。
董卓がもはやこれまで、と洛陽から落ち延びて、それを討伐せんと
曹操が追撃するんだけど、見事に待ち伏せされてて
逃げ帰るんだけど、途中でつかまっちゃうのね。
つかまった時、陳宮が曹操の志にうたれて逃がす手はずを整えた。
逃げた先で曹操の知人の家にお邪魔して、
勘違いからその一家を惨殺してしまったという話が伝えられている。
その時の曹操のいいわけなのか、信条なのか、
凡人には理解しがたい論理でうやむやにしてしまった。
こういうとこがヒールだな。
あと、わたしが三国無双でよく使うキャラクター。
夏侯惇が曹操といとこだったことを初めて知った。
なるほどなぁ、そういうつながりだったのか~。
次は二巻だ。
あぁ、それにしても紹介文読むにつけて、
日本はまだ卑弥呼さま~~~~~の時代だったとは。
2009.01.21