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ねこやま

徒然備忘録

ラッシュライフ / 伊坂幸太郎

2011-11-09 15:57:02 | 伊坂幸太郎
抜粋

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。
父に自殺された青年は神に憧れる。
女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。
職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。
幕間には歩くバラバラ死体登場―。
並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。
不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。
巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。























これはたしかブックオフで105円だったので買ったんだった。
珍しいな100円なんて、と思って。
暇な時に、とびとびで読んでたのであんまり印象にない。

伊坂節というか、なんというか、それはそれなりで。
相変らず憎めないなぁと思うキャラ設定が上手すぎる。
悪人が登場するのに憎めない。
傲慢な画商だけはホントの悪人だったように思うんだけど
彼は彼でなぜか完成された悪を感じた。
あまりにさっぱりしていて。

大きく分けて4つの物語が錯綜する。
全部繋がってるんだよね、っていう最後の気持ちよさも相変らず。

でもなぁ、いつもより残るものが少なかった。
ラストがあっけないというか。
泥棒の話は前にもでてきた人のことだとわかったし。
動物園へ忍び込んでいたっていう話も思い出した。
こういうところが読んでてファンの心をくすぐるところなんだと思う。
上手いなぁ。

でもな、リストラされたおっさんだけはかわいそうだと思った。
下手するとこのままホームレスになるんだよな。
仕事がみつからなくて、そのうち家おんだされて。
年も若くはないから仕事がさらに見つけにくくなって。
住所不定になっちゃったら本当にキツいよ。
と心配になった。

というか、犬。
老犬かっこよすぎる。

かかしの話はまだ読んだことがない。
次はそれをかりてこよう、といつも思うのだが
近所の図書館に伊坂作品は極端に少ない。
なぜならいつも貸し出し中だからだ。
人気のある作家さんの本は、いつだって大人気なのだ。

これだから本は買うべきなのかもしれない。
読みたいときに手元に。
でも置き場所に困るというのも狭い家の宿命なのである。
だから図書館なんて無料で貸してくれる親切な施設があってよかったと思う。
この区の施設を利用していない納税者がどれほどいることか。
みんなの税金で新しい本や雑誌、CDにDVD、それから新聞を
毎日買っているんだよ。
利用しない手はないんだよ。
実はそういうところにも税金て使われているんだよ。

ということで、本の内容とはまったく関係がないのでした。


2011.10.20


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