
抜粋
それは初めて、少年が一人でコンサートへ行ったときからだった。
帰り道に駅で事故を目撃してから、世界はどこか自分と違っていた。
この不思議な世界、少年は何処へ向かう……。
ちょっと読むのに苦労した。
とっかかりが面白そうだな、と思って手にとったのだけど。
終始シリアスに話が進むので、全然楽しい気持ちになれない。
そりゃあそうだ。
コンサートから帰ってくるとパラレルワールドにこんにちは。
まず異変に気づいたのは臭い。
見た目は寸分たがわないのに、硫黄臭い家族。友達。自分以外の人たち。
しかし、違うところは臭いだけではなく、しっぽが生えていることだった。
そのことに疑問を抱くのは自分だけだと気づく。
そこから孤独な戦いが始まるのだが、仲間がもう一人いることに気づく。
駅で人身事故現場を見ようとしていたら、止めてくれた男性がいた。
その男はヤマ健と名乗り、2人は同士となる。
元にいた世界に戻りたいけど、方法がわからない二人。
次第に追い詰められていき、国家機密で、天然記念物扱い。
手厚い保護といえばそうだけれど、プライバシーがほぼない。
子供は順応性が高いんだなぁと思わざるを得ない。
そうしなければ生きていけいのだから仕方がない、といってしまえばそれまでだけど。
どちらかというと、ヤマ健サイドで読んでいたかもしれない。
ヤマ健の最後はなともいえなかった。
そして少年は大人になっていく。
時間は容赦がない。
この世で平等なものって何か知ってる?
それはね、時間だよ
そんな言葉をいつだったかきいたことがある。
時間の前に修飾語をつけただけで途端に不平等になるわけだけど。
たとえば残された時間、とかね。
1分が60秒というのは万国共通なんじゃいかなぁ。
パラレルワールドで少年は青年になる。
帰れない世界。
ルート225(藤野千夜)を思い出した。
物語を読む、というのではなく
読んだ後に自分が何を感じて、どう思うのか、というための物語だったように思う。
あぁ・・・この感じは純文学に近いような・・・
いや、そんな文学的ではなかったし、ジャンル的にはファンタジー・・・。
ただ、読後、ずーん、となって考えさせられるなぁといった感じだろうか。
2013.01.15
それは初めて、少年が一人でコンサートへ行ったときからだった。
帰り道に駅で事故を目撃してから、世界はどこか自分と違っていた。
この不思議な世界、少年は何処へ向かう……。
ちょっと読むのに苦労した。
とっかかりが面白そうだな、と思って手にとったのだけど。
終始シリアスに話が進むので、全然楽しい気持ちになれない。
そりゃあそうだ。
コンサートから帰ってくるとパラレルワールドにこんにちは。
まず異変に気づいたのは臭い。
見た目は寸分たがわないのに、硫黄臭い家族。友達。自分以外の人たち。
しかし、違うところは臭いだけではなく、しっぽが生えていることだった。
そのことに疑問を抱くのは自分だけだと気づく。
そこから孤独な戦いが始まるのだが、仲間がもう一人いることに気づく。
駅で人身事故現場を見ようとしていたら、止めてくれた男性がいた。
その男はヤマ健と名乗り、2人は同士となる。
元にいた世界に戻りたいけど、方法がわからない二人。
次第に追い詰められていき、国家機密で、天然記念物扱い。
手厚い保護といえばそうだけれど、プライバシーがほぼない。
子供は順応性が高いんだなぁと思わざるを得ない。
そうしなければ生きていけいのだから仕方がない、といってしまえばそれまでだけど。
どちらかというと、ヤマ健サイドで読んでいたかもしれない。
ヤマ健の最後はなともいえなかった。
そして少年は大人になっていく。
時間は容赦がない。
この世で平等なものって何か知ってる?
それはね、時間だよ
そんな言葉をいつだったかきいたことがある。
時間の前に修飾語をつけただけで途端に不平等になるわけだけど。
たとえば残された時間、とかね。
1分が60秒というのは万国共通なんじゃいかなぁ。
パラレルワールドで少年は青年になる。
帰れない世界。
ルート225(藤野千夜)を思い出した。
物語を読む、というのではなく
読んだ後に自分が何を感じて、どう思うのか、というための物語だったように思う。
あぁ・・・この感じは純文学に近いような・・・
いや、そんな文学的ではなかったし、ジャンル的にはファンタジー・・・。
ただ、読後、ずーん、となって考えさせられるなぁといった感じだろうか。
2013.01.15
文庫の伊坂さんの解説には納得しかねる読後感でした。
インパクトが強かったですね。
伊坂さんですか、そこだけ読みたくなるのが不思議ですねぇ^^
実は、こにさんのブログを眺めていて触手が動いたのでした・・・
しかし。
読後感はというと、先にブログ拝見していたからうすうすわかっていたものの
なんだかなぁ、なのでした!