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ねこやま

徒然備忘録

安達ヶ原の鬼密室 / 歌野晶午

2011-01-21 23:19:53 | 歌野晶午
抜粋

鬼に出くわしたら、もう逃げられない!

太平洋戦争中、疎開先で家出した梶原兵吾(かじわらへいご)少年は
疲れ果て倒れたところをある屋敷に運び込まれる。
その夜、少年は窓から忍び入る”鬼”に遭遇してしまう。
翌日から、虎の像の口にくわえられた死体をはじめ、
屋敷内には7人もの死体が残された。
50年の時を経て、「直観」探偵・八神一彦が真相を解明する!



























なるほど。

読後の一言感想はこれ。
実はこの中にはお話が全部でよっつ含まれている。

・こうへいくんとナノレンジャー-きゅうしゅつだいさくせん
・The Ripper with Edouard‐メキシコ湾岸の切り裂き魔
・黒塚鬼殺し
・直観探偵・八神一彦

最初はなんと挿絵付!
ほとんどひらがなでお話は進み、事件が発生したところで次→
メキシコ湾の切り裂き魔に急に話が移る。
この切り替えがあまりにも突然で、いったい何の話がはじまるのだ?
と思いながらも、歌野氏のことだからなんかあるんだろう
とおもいつつ読み進めていった。
が、これまた事件が発生したところで次→
タイトルである鬼が登場するのがこのお話だ。
やっとタイトルに関係のあるお話が始まるのか、と思っていたが
最初の二つの結末が気になって後ろのページを見る誘惑に駆られた。

このメキシコ湾のお話が意外と長くて、いいところで終わった。
むしろ、あれで終わりっていうパターンもあるなぁと思ったので
これは短編が何個かはいっているのか?!と疑ったりもした。
いやいや、歌野氏だもん、絶対なんか仕掛けがあるんだ。
そう思ってお次は表題でもある鬼が登場。

このお話も途中で終わるわけだ。
そして、現代に話がうつる。
その途中で終わってしまった鬼の事件の解決を図るのが探偵社。
この直観探偵が事件の謎をとく鍵として、
依然扱った事例を挙げるのでここでよっつめのお話が挟まれる。

勘のいい読者なら多分、最初のこうへいくんのお話で
なんとなくトリックがわかるんだろうけど
わたしは全然思いつかなかった。

最初の方のページに鬼屋敷の図が載ってたんだけど
そこに中庭に排水口が二つもあり、なんで?
と少し違和感はあったものの・・・これもヒントのうちだね。
それにしてもなぁー。
ホントにそんなことってアリ?
なんて思うのはいつものことかぁ。

たぶん最後に全部繋がるんだろうと思っていたけど、そういうことか。
これがミッシング・リンクってやつなのね。
なんか共通点があるんだろうと思ってたけどーーーーー。
わかんないよーーー。
しかも、メキシコ湾の話は、日本人の女の子の性格が怖くて
まったく入り込めなかったんだよね。
だからこれは、感情移入はしなくてよくて、ただ
トリックを考えればよかったって話なのねー。

なんか久しぶりにやられた感がある。
前回、前々回と、ゆるミスだっただけに、
これぞ歌野晶午だ、と改めて思った。











ところで

ひげのおにいさんが使ったまほうってなんだー

もう考えるのめんどくせー

誰かまほうのかけかたわかったひといるなら教えてください


2011.01.21


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