goo blog サービス終了のお知らせ 

認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


してほしいこと

2007年01月06日 | クリスティーンさんの本から
《私たちには感情はわかるが、話の筋道はわからない。あなたの微笑み、あなたの笑い顔、私たちにふれるあなたの手が、私たちに通じるものだ。共感することが私たちを癒してくれる。ただあるがままの私たちを愛してほしい。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P185ふれあう手の暖かさに癒される・・・と、クリスティーンさんは言われます。黙って、ただそばにいてくれ . . . 本文を読む

夜明け前

2007年01月04日 | クリスティーンさんの本から
《私は講演のためにパソコンでパワーポイトというアプリケイションの使い方を覚え、それによって大きな達成感を得た。覚えるまでには長い時間がかかったし、十分に使いこなせているわけではないが、とても自信がついた。これは、痴呆を抱えて生きることについて、言語や文化の異なる状況であっても、画像を駆使して伝えることができる、すばらしいツールにもなっている》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私にな . . . 本文を読む

疲れやすいのです

2007年01月02日 | クリスティーンさんの本から
《僕の持論は“戦いを選べ”ということだ・・・・なぜかというと、僕らは非常に疲れやすくて、疲労することを用心しているからね。僕らはよく人から、脳をつかえ、と無神経にアドバイスされるけど、そう言われた僕らは、大事なことを考えたりしないで、クロスワードパヅルやつまらない会話に自分の貴重なエネルギーを無駄使いしてしまうんだよね》とクリスティーンさんは、モリスさんの言葉を書いておられます。『私は私になっ . . . 本文を読む

どう考えるかで

2006年12月29日 | クリスティーンさんの本から
《重要なことは、私たちの限られたエヌルギーを最大限に活用することだろう。あまり多くのことや、完全に能力を超えていることはさせないようにしてほしい。たとえば、今日は何日ですか?などと聞いて私たちを試すことに何の意味があるのだろう?自分ができないことに気づかされて、バツの悪い思いをするだけだ。私たちに必要のは、自分にはまだ楽しいこと、自分にとって意味があると感じられるような、選ばれた少しの仕事だ。 . . . 本文を読む

水鳥の足

2006年12月24日 | クリスティーンさんの本から
《日記とか、毎日やることだけを書き出した短いリストを持たせてくれるのもいいかもしれない。私のサポート・グループのある友人は、洋服タンスの戸にポスターを貼っておき、起きたら最初に目につくようにしている。ポスターには「起きる。 顔を洗う。 髭を剃る。 デオドランドをつける。 服を着る」と書いてある。そのポスターが、彼は今どういう状況にあって何をしなかればならないかを思い出させてくれるのだ。しなけれ . . . 本文を読む

人間らしく

2006年12月19日 | クリスティーンさんの本から
《少なくても普通の日常的な作業が続けられるように、私たちを助ける方法はないだろうか?たとえば家中に標識を貼ったり、色つきの信号灯その他のスイッチを取り付けたり、毎日の日課としてやるべき仕事の手順を書き出すのはどうだろうか。私たちに代わってすべてをやってしまわないでほしい・・・私たちにもまだできることが、役にたつことが、あるはずだ。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』 . . . 本文を読む

脳には感謝しています

2006年12月17日 | クリスティーンさんの本から
《痴呆の場合、「使わないとだめになる」というスローガンは痛いほど当っている。何かをすることをやめてしまえば、あっという間に仕事を忘れてしまうだろう。だが脳はすばらしい能力を秘めた器官だ。別のやり方を見つけてやりくりしようとする能力を、決してあなどってはいけない》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P180私は「この病」と宣告されてから・・・1年と . . . 本文を読む

希望の星は本に

2006年12月15日 | クリスティーンさんの本から
《痴呆を抱えて生きるトラウマを乗り越えるカギは、希望を与えることだと私は思う。私たちは、それぞれの内に固有の能力を秘めた、独自の人間だということを教えてほしい。みなそれぞれに生きてきた歴史があり、それを見れば、その人の過去にどのようにものごとに対処してきたかがわかる。またそれは、今、私たちがどう対処でくるかに影響する。私たちは、痴呆症とその宣告を生き延びてきたサバイバーとしてのアイデンティを見 . . . 本文を読む

1時間半で

2006年12月13日 | クリスティーンさんの本から
《痴呆症の人には休息が必要で、以前のようなレベルでものごとにかかわっていけないことがわかっていないだろうか?ある家族は「ただじっと座って、ぼんやり虚空を見つめているんです」と言った。それはうつになっているからだろうか?それともバッテリーに充電する時間が必要なだけなのであろうか。かってはとてもエネルギッシュで活動的だった人が、なぜ以前とはまったく違い、周囲のことに何ひとつ積極的にかかわろうとしな . . . 本文を読む

ネット上の空間

2006年12月09日 | クリスティーンさんの本から
《一番の問題は、痴呆症と診断されてから錯乱した感情と行動を示し始めた人に、何をしてあげられるかということだ。(中略)もし本人が望むなら、どうか専門家のカウンセリングやサポート・グループの支援を受けてほしい。DASNIのメーリングリストのような「ネット上の空間」もいいのかもしれない。そこではコンピュウターを通して、いつでも自分がやりたい時、人に知られたくない時、人と顔を合わせたくない時に、仲間た . . . 本文を読む

診断された後が

2006年12月07日 | クリスティーンさんの本から
《痴呆症と診断された人のほとんどが最初に感じるのは悲しみだ。やがて自分自身を失うことへの悲しみである。この悲しみに対する反応が、痴呆症の兆候のように誤解されるころがあるが、以下のようなことは喪失感に対するごく普通の反応だ。悲しみ、怒り、不安、疲労、無力感、衝撃、不信、混乱、病気のことしか考えられなくなる。眠れない、食欲が落ちる、ぼんやりする、社会から引きこもる、泣く、など。とりわけ強調したいの . . . 本文を読む

感情をどう扱ったらいいのか

2006年12月05日 | クリスティーンさんの本から
《アイデンティティが失われ、自分がバラバラになっていく危機にいる私たちを、あるがままに認め、私たちの思いと苦しみに耳を傾け、価値と尊厳のある尊重すべき人間として扱ってほしい。自分の機能がどんどん衰えていく恐怖を抱えて生きるのは、実に恐ろしいことだ。それはかならず実現する呪いのようなものだ。痴呆を抱える人にとって、将来は暗澹としたものに見える。そう見えるだけではない、事実そうなのだ。だから、この . . . 本文を読む

自分で対処することを

2006年11月29日 | クリスティーンさんの本から
《私たちは、これはどういう病気なのかということ、人によってみな症状は違うこと、自分で対処する方法はたくさんあることを知る必要がある。家のまわりのことに関する支援も・・・特にひとり暮らしの場合・・・必要になるが、私たちは可能な限り自立して生きていきたい。それには交通手段へのアクセスが必要だ。複雑な公共交通機関だと混乱してしまうので、車、タクシイ、バスがよい。》とクリスティーンさんは書いておられま . . . 本文を読む

情報がほしい

2006年11月27日 | クリスティーンさんの本から
《私たちはひとりひとりが皆違う人間なので、脳の損傷がどう影響するかは、その人の環境やそれまでの生き方によって違ってくる。認知能力を失うと、ストレスを感じやすくなり、心の奥深く根強くある感情に従いつつ、過去に自分がしてきたように反応するようになる。この認知機能の低下とそれに対処する能力のなさと闘っていかねばならない私たちには、大きな支援と協力が必要だ。まず初めは、情報が重要で大きな力づけになる。 . . . 本文を読む

私の場合

2006年11月22日 | クリスティーンさんの本から
《あなたを押しのけるのは、無理やりシャワーを浴びせようとするからだし、食べ物を吐き出すのはそれが嫌いだからだ。間違ったところで用を足そうとするのはトイレの場所を忘れてしまったからだし、別の人の部屋へいくのは自分の部屋がどこか忘れてしまったからだ。どうか私たちがいつもそうしている時間にシャワーを浴びせ、風呂に入れてほしい。どんな食べ物が好きか知っていてほしい。トイレの場所がはっきり見えるようにしてお . . . 本文を読む