認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


自分で対処することを

2006年11月29日 | クリスティーンさんの本から

《私たちは、これはどういう病気なのかということ、
人によってみな症状は違うこと、
自分で対処する方法はたくさんあることを知る必要がある。
家のまわりのことに関する支援も・・・
特にひとり暮らしの場合・・・必要になるが、
私たちは可能な限り自立して生きていきたい。
それには交通手段へのアクセスが必要だ。
複雑な公共交通機関だと混乱してしまうので、
車、タクシイ、バスがよい。》
とクリスティーンさんは書いておられます。
『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P173



私の現状でお話しますと、
「この病」の薬「アリセプト5mg」を
毎日決まった時間にのむようにしています。

血圧の薬は朝、夜は安定剤1錠。

これらの薬を飲む場所が決めてあります。

朝、起きると同時に血圧の薬を飲みます。
布団をたたんで・・・着替えてすぐにです。

「アリセプト」は、毎朝の読経の後で・・・
ケイタイのアラームが鳴ると飲みます。
8時30分に設定してあります。
食卓で飲みます。

「安定剤」は、布団に入る前に飲み、
トイレに行き、そして寝ます。

ですから、朝、晩の薬は寝室、
アリセプトは食卓を決めています。

こだわりすぎかもしれませんが・・・・そういうように、
生活のリズムを作っておきますと安心感があります。

今は・・・普通に近い・・・だと思っていますが・・・
自分の家の外にでた時には・・・・
怪しげな行動もあります。

なんでここにいるのかとか、
さっき挨拶して人は誰だっけ・・・などなど。

私はちょっと特殊でしょうね。
つまり・・・一人でいることが苦痛ではないからです。

小学校に入るまで・・・私は
一人ぼっちであったこが影響しているのかも知れません。
でも・・・変人ではありませんよ。

都会の交通手段で、私が・・・困るのは、地下鉄です。
下りた駅がどちらを向いているのか・・・・わからないのです。

昨年、名古屋での講演会の時、
地下鉄をおりて外に出た時、
方角がわかりませんでした。

又、ビルだらけで・・・
会場らしい建物を探すことができませんでした。

その点、
バスは風景の中を走りますから・・・安心できます。

でも、満員ですと・・・パニックになります。
小銭で支払うのがとても難しいからです。
でも・・・がんばりますね。

くじけたって、くじけなくたっても、
私の病は私の病ですものね・・・


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4 コメント

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ご立派です。 (マッキ-)
2006-11-29 20:52:00
水木様は本当にすごいです。尊敬してます。
うちの父は「わしはまだ呆けてない」が口癖です。アリセプトのお陰で一人暮らしが出来ているのに・・・でも認知症の症状、対処の仕方は一人一人違いますよね。父なりに私達に迷惑かけたらあかんと頑張ってくれているのは手に取るようにわかりますので、兄と協力しながら出来る限りの介助をしてあげたいと思っています。
カレンダーも残すこと後1枚になりました。本格的な冬の到来そして忙しい師走です。どうかお体にお気をつけてくださいませね。
追伸:先日水木様のブログでご紹介があった「痴呆を生きるということ」ネットで購入し、仕事と家事の合間に読んでいます。
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お父様にも (水木)
2006-11-30 10:36:12
マッキー様へ

コメントありがとうございます。
お父上様が「わたしは呆けてない」といわれる言葉を大切にしてあげてください。
精一杯生きたいという表現だと思います。

お父上ができることをやってもらいましょう。
できない部分に目をやるのではなく、できる部分に目をあてて見ましょう。
きっと・・・興味を持たれるものがあると思います。
結構・・・挑戦されるのでは・・・と思います。

私も、自分の好きなことをしています。
ブログを書くこともその一つです。
毎日・・・パソコンを開くのが生活のリズムになっています。
雑巾掛けだっていいです。
週に一度、玄関と廊下を・・・・・昔のスタイルで雑巾書けします。
けっこう楽しいです。
満足感があって気持ちがいいです。
ソウジキ・・・・今、掃除機と言う言葉浮かんできませんでしたが、
掃除機置き場に行き、現物を見ていましたら
「掃除機」と浮かんできました。
そんなもんです。
私の日常は。

ご本人ができる、やれそう、やりたい・・・ものを観察の中から見つけてあげてください。
「自分にはできることがまだある!」
ということは薬以上の薬だと私は思っています。

本のこと、ありがとうございます。
私は、「この病」と宣告されてから、沢山の本を読んでいます。
でも・・・「この病」では、読んでいる時には、わかった・・・と思うのですが、
明日になればその読んだところがわかりません。

ですから・・・1冊の本は読み返しても常に新鮮です。
赤線を引いておいても、その引いたことの意味を忘れているのです。
面白い現象です。
でも・・・読みたいです。

小澤先生の本は繰り返し読まれることをお勧めします。
長くなりごめんなさい。
お父様にもよろしくお伝えください。
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目からうろこです。 (マッキ-)
2006-11-30 11:58:35
水木様ありがとうございます。
「呆けてない」⇒「精一杯生きたい」とゆうことなんですね。兄にも伝えます。苦労ばかりだった父・・・余生を幸せで穏やかに送ってもらえるように頑張ります。
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父上を中心に考えて (水木)
2006-12-01 17:50:16
マッキー様へ

「この病」は個人差がりますので・・・・
一律の思われるのは危険だと思います。

どうぞ・・・お父様の気持ちを中心にしてください。
これは私からのお願いです。

穏やかな日々が続きますよう祈ります
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