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認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


私たちもがんばって

2007年02月08日 | クリスティーンさんの本から
《ケアパートナーの方たち・・・家族、友人、専門職員、政府は、 本人のの要求を理解し、本人がその時点で持っている すべての能力を考慮し、友人の要求にもとづいた 介護のレベルを調整するように、積極的に努力しなければならない。 そのような要求と能力を表現しようとしている私たちに、 耳を傾けてほしい。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P203私たちは . . . 本文を読む

思い出せるか

2007年02月06日 | クリスティーンさんの本から
《私たちの現実は、 ごちゃまぜの感情とわずかな認知から作られていて、 私たちの真の自己である魂によってつなぎとめられている。 私たちの現実は、私たちの感情を反映していることもあるだろうし、 私たちの心配や喜びを教えているのかもしれないので、 あなたは私たちが居心地の悪い空間から出て 前向き進めるよう助けたり、楽しかった時を 振り返ることができるように助けてくれればいい。》とクリスティーンさんは . . . 本文を読む

夢を見る

2007年02月03日 | クリスティーンさんの本から
《私たちの現実は、 日常生活と夢のはざまで板ばさみになりかねない。 というのは、寝ている時と、起きている時の間に もうひとつ別の世界が存在するからだ・・・ 幻想がうずまく恐怖の地に黒い物体が棲んでいる。 本当にリアルな感じがするのだが、 動くことも、話すことも、逃げることもできない。 いったい何が本当で、何が真実だろう?》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイ . . . 本文を読む

環境が非常に重要

2007年02月01日 | クリスティーンさんの本から
《痴呆症の症状がどう現れるかについては、 環境が非常に重要なので、 私たちを助けるためにあなたにできることはたくさんある。 自分を取りまく世界がおかしくなり、自分の能力が混乱していく時、 それをどのように対処できるかによって、 現れる症状は大いに違ってくる。 脳の損傷の度合いを考えれば、私たちの行動は、 それぞれの環境に対するしごく当然の反応である。》とクリスティーンさんは書いておられます。『 . . . 本文を読む

キットウッドに学ぶ

2007年01月31日 | クリスティーンさんの本から
《キットウッドは、痴呆症の経験に対処する上で、 その人の環境がいかに重要かをテーマに研究している。 施設の介護環境が 痴呆症の症状の発現にどのように影響するかを、 彼は詳細に研究した。 痴呆症はその人固有のさまざまな要因が 複雑に相互作用して生じるものだ。 どの型の痴呆症であれ、 現れてくる症状と障害の進行速度には 人によって大きな差があるのではないか、と彼は言う。》とクリスティーンさんは書いてお . . . 本文を読む

能力に注目して

2007年01月29日 | クリスティーンさんの本から
《病気の進行段階によって私たちを分類しないでほしい。 それは個人のレベルではまったく無意味なことだ。 私たちの大脳皮質はその人自身の学習と 経験によって決定されるので、 脳のどの部分が破壊された場合でも、 人によって反応が違うのだ。 私たちはそれぞれに異なる能力を持った、 ひとりの人間として扱われる必要がある。 私たちの欠陥ではなく、能力に注目してほしい。》とクリスティーンさんは書いておられま . . . 本文を読む

新しいことは学べないか?

2007年01月27日 | クリスティーンさんの本から
《自分には新しいことは学べない、 何もきちんと覚えていられない、 道が全然わからない、という 痴呆症のウソを信じてしまったら、 私たちは自分自身の持つ可能性に目をつぶることになる。 そうすると、もうひとりでは何もやれなくなって、 家族にまかせきりになってしまうのだ。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P192「やがて・・・車に乗れなくなります・ . . . 本文を読む

スティグマからの開放

2007年01月25日 | クリスティーンさんの本から
《スティグマによって作りだされたこの壁が とり払われないうちは、人は助けを求めようとはしないだろうし、 診断さえ受けようとしないだろう。 そして得られるはずの治療や支援も与えられないだろう。 痴呆とともに生きる私たちは、スティグマから解き放たれ、 尊重され励まされていると感じたいのだ。 高速道路をゆっくり車線の側に移るように、 新しい人生を送ることができるのだということを知らなければならない》 . . . 本文を読む

観察することで

2007年01月23日 | クリスティーンさんの本から
《私たちが何かを言おうとしているのかを知るカギは、 私たちをじっとよく観察することだ。 私たちのコミュニュケーション方法は、 その大部分が非言語的なものだ。 私たちの顔の表情、手のしぐさ、 伝えようとしている時の状況はすべてが重要なことだ。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P189-190今朝(平成19年1月23日)のNHKで・・放映されたこ . . . 本文を読む

言葉の速さ

2007年01月20日 | クリスティーンさんの本から
《一番大事なことだが、 私たちに無理やり何かをやらせようとしないでほしい。 私たちはあまり速く考えたり話したりできないので、 自分でそうしたいと思っているのかどうかを、 すぐにあなたに伝えられないのだ。 私たちに答える時間を・・・ 本当にそれをしたいかどうかを伝える時間を・・・ 与えてほしい。 無理やり何かをやらされると、 私たちは動揺したり、攻撃てになったり、 怯えたりすることもある。》とク . . . 本文を読む

話すことには勇気が

2007年01月18日 | クリスティーンさんの本から
《ジョージが、今日はとても楽しかった、と言ったというのだ。それ以来、彼は何度かお茶会に顔を出すようになり、その後は以前には行きたがらなかったデイケアにも行くようになった。おそらく私たちのことで、彼は自分はひとりでなく、みんなに受け入れられていると感じ、言葉がなかなか出なくて混乱していても別にかまわないのだとわかったのかもしれない。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』 . . . 本文を読む

茶話会から

2007年01月16日 | クリスティーンさんの本から
《最近私たちは、ディケア・センターに代わるものとして、痴呆症の人たちのために小さなお茶会を始めた。友達のジョージ(仮名)が意を決してその部屋に入ってきたと時のことを覚えている。彼はもう人と意思疎通できなくなっているようだったので、「茶話会」でちゃんとやっていけるかどうか、動揺して取り乱しのではないかと彼女の妻はとても心配した。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(ク . . . 本文を読む

言いたいことは

2007年01月13日 | クリスティーンさんの本から
《うまく言えないからといって、私たちには言いたいことが何もないというわけではない。私たちの考えや言葉がもつれ、こんがらがっているので、あなたは言語以外のヒントに注意して、聞き手上手にならなくてはいけない。言葉や語順が正確ではないので、私たちの言いたいことを前後の状況から判断してほしい。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P186私たち「この病」 . . . 本文を読む

ゆっくりと

2007年01月10日 | クリスティーンさんの本から
《私たちの生き方はあなたの生き方とは違うので、別の接し方・・・・もっとゆっくりした、もっと意味のある接し方が必要だ。人びとはせわしく、早口でしゃべって、すぐに返答をほしがるが、私はそれには応じられない。じっくりとあなたの話に耳を傾け、話をするためには、気を散らされる光景や音のない、ゆったりした静かな環境が必要だ。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもが . . . 本文を読む

適合させる生き方を

2007年01月08日 | クリスティーンさんの本から
《私たちは同じことを繰り返して言うことができないから、注意深く聞いてほしい。私たちは必死で話そうとしているけれど、文法も語法もめちゃめちゃな、支離滅裂な話になることが多い。どうか私たちがつたえようとしているその思いを汲み取ってほしい》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P185そうなんです。頭の中の言葉と・・・喉から出た言葉とが・・・交錯していて . . . 本文を読む