日々思うこと

日々の暮らしの中で、心に留めた様々な思いを、書き込みます。

最高の功績

2015-04-17 16:21:15 | Weblog
このところ 聴覚障害者も高齢になり病院へ通う人が増えてきた

少し前までは・・・病院へ行っても 説明ができず 先生も聾者の心を引き出せず・・・

的確な診断ができないことが多かったらしい

また 服薬方法を説明されても理解ができず 正しい療法が行き届いていないことが多かったらしい

しかし 聾あ者たちの必死な思いが広がり公的機関の窓口に通訳者の設置や

派遣事業がはじまり 最近では聞こえない人たちが社会の中で普通に暮らせるようになってきた


先日のこと

高齢の聾あ者の病院の通訳依頼があり同行した

大学病院の先生から「長いこと通っているが 伝わっているのか?とても心配だった

今日は通訳さんが同行してくれて本当によかった。」と言っていただいた

以前は通訳の立場も分からない人も多く 医療現場では同行しても表で待たされて

何の役にも立てなかったこともあったが 手話ブームも手伝って

最近では人前で手話を使ってもあまり抵抗が無くなってきたし

観ている側でも変な感情を持つ人が減ってきている 嬉しいことだ


いい時代になったねーと話を切り出すと

「先輩たちが一生懸命頑張って手話を広げ 通訳者を育ててくれたおかげ」

と謙虚な答えが返ってきた


私はこの会話が嬉しくて 事務所に報告させていただいた

何十年かかったのか?ここまで来るのに・・・・

今はもう天国に逝ってしまった聾者のみなさんにも届けたいと思った



自分たちの生活を守るため 昼も夜も 講習会を開講し

役に立って欲しい!と通訳者を育ててくれた先陣の顔が思い出された

微力でも役に立っていることが誇らしく嬉しい一日だった


手話通訳 これからも気負わずに続けたいと思う