水の丘交通公園

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函館市交通局 710形電車

2008-07-30 17:31:49 | 電車図鑑・路面電車
昭和34年~36年に14両が登場した車両である。

都電8000形を範にとり、昇華した軽快なデザインとなった。
ドアは前が2枚引き戸、中ドアが引き戸である。
側面窓は上段Hゴム固定、下段上昇のバス窓で、中ドア後部よりある窓は
引き違い窓で車掌用スペースとなっている。
この窓の上には行き先表示幕があった。

性能面は間接自動制御、釣り掛け駆動でブレーキは発電ブレーキ併用空気ブレーキと
なっている。

標準塗装は上半分がアイボリー、下半分が抹茶グリーンであった。
現在、全車が広告電車になっているので、もし塗られるとすれば、
アイボリーにライトグリーンの帯になるはずである。

昭和42年にワンマン化、昭和45年に灯油式暖房の取り付けなどの改造を行っている。

昭和60年に711号の車体を国鉄五稜郭工場で新造して、
当時流行の「軽快電車」風に更新したが、正面をしぼりすぎ左右の視界がきかないのと、
運転席とドアの位置が合わないなど乗務環境に難があり、以降は増備されていない。
また、冷房化も車体強度の面などで実施されていない。

現在は路線廃止や部品確保などのため4両が廃車になっているが、
残りは今尚、函館市電の主力の一端を担っている。


車内。


車体更新車。国鉄五稜郭工場で改造された。


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1 コメント

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Unknown (ノラ)
2011-01-22 19:01:55
710形唯一の車体更新車711号。残念ながら去年3月31日に、1000形1006号と一緒に9600形9602号の導入により引退してしまいましたね。
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