驚愕の台風が真夜中に、気が付かぬうちに通り過ぎてしまって拍子抜けしてしまった。
朝、目覚めると窓いっぱいに青空が広がっていて、「ウソ!」と頭の中で叫んで、爪跡を探したけれど見つからなかった。
甚大な被害を被った方には申し訳なく思います。
でも、何事もなかったように朝日は昇ったのです。すいません!
そんなわけで僕の一日も始まって、ほんの数時間だけ仕事場で働くふりをして閑をつぶして
町のネオンが灯りはじめたかころに友人から誘われ・・・焼酎を1,2杯ひっかけて家路につく日々。
帰路の車中でメールが来ることもたまにはある。昨夜は嫌な感触でメールがやってきた。
送り主の取り乱した雰囲気が伝わってきた。
ああ、誰かが死んだんだ!直感がそう言った。
現役時代の取引先の担当者、僕と同じ歳。肺がん。もう・・・・やばい!もって、いいとこ、一週間かな・・・?
そんな内容メール。
即座に会いに行くとは返せなかった。
しかし、結局は今週の土曜日に宇都宮に行く。
でも、何を言えばいいんだろう・・・・
「ありがとう!」「まだまだ、大丈夫ですから、元気だして」・・・・・。
みんな嘘みたいだしね。
顔を見た瞬間に思ったこと感じたままを言うことに決めた。いまさらよいしょなんてする必要のない関係だもの。
正直に生きようって決めたわけだしね。あの時。
でも、それが結構、大変な生き方だとは思わなかった、この浅はかさ。
へたなゴルファーは当然のように条件の悪い場所へいつもいつもボールを打ち込むのだ。
そう僕は、生まれつきへぼなゴルファーなんだ。
しかし、身近な人間の「死」に遭遇しなくてはならぬ状況がどんどん増える。
さてさて、どう対処するか・・・そして、どう正直に生きるか・・・・。
考えても仕方ないから、その場に行ったときに考えよう。
いや、考えずに感じたままを言うか、黙り込むか、涙を流すか、叫ぶか。
自分中のもう一人の自分任せにしよう。