一日くらい オヤ~ッ??って思う様な温かい日があったくらいでは 軽井沢の凍結は無くならないね・・
手を入れた場所や 陽当りのいい所は雪も消えたけれど 人が踏み入れない野山や農地はまだまだ真っ白だもんね
昔、 まだ冷蔵庫や冷凍庫が普及していなかった頃、 特に大正時代から昭和の初め頃をピークに
軽井沢では 「天然氷」を作って 出荷する事業が盛んだったんだよ
湧水が豊富な 水源地 と呼ばれる良水の池を直射日光や風が当たらない様に囲って 氷を張らせ
一定の厚さに結氷した所で のこぎりで切りだして 貨車で東京方面などへ出荷していたんだよ
軽井沢の氷は 一定の酷寒期が続く事で氷の 透明度が高く 融け難いことで評判がよく
夏まで「氷室(こおりむろ)」と呼ばれる 保管場所で保存が利き かき氷や食用氷としても珍重されて
軽井沢が 発展するひとつの産業でもあったんだよ
昭和40年代半ばからは この透明度の高い切り出し氷を利用して大小様々な「氷像」を作って展示開催する
「軽井沢氷祭り」 が毎年開催されていたんだよ 軽井沢や北軽井沢の氷池で造られた
ひとつ 20~30kgのきちんと揃った大きさの きれいな 氷ブロックが沢山使われていたよ
現在 食用としては 冷凍技術の進化や衛生基準などから 相当なレアものとしてしか残っていないようだけれど
真夏に 天然氷のかき氷・・ ちょっと ワクワクするね !