ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

猫の病気覚書

2008-11-04 02:40:04 | 猫里親
猫の病気覚書
2008年11月04日01:52
去年の今頃は、実家の老衰のゴールデン、猫の口内炎の抜歯手術、腎臓病の猫三匹におわれて、同時多発介護と出費の日々でした。
更に12月からfipドライタイプのレモン改めホープも加わり、そのコロナウィルスで、さらに腎臓が侵され、自宅での輸液が許可されていたので毎日、治らない壁にぶちあたり、素人が皮下輸液におわれで大変でした。
しかし、猫には通院ストレスが少なかったとは思います。
この2,3日は新たな仔猫情報で忙しいのですが、お世話になっている大先輩の長寿猫さんが現在、腎臓病がかなり進んでいるようですので、自分が苦労した体験をメモろうと思います。

さて、自宅での皮下輸液許可組の政宗、銀、猫吉、レモン改めホープ、母ちゃんと、全員お★様になってしまった中で、輸液継続後、低カリウムで苦しんだのは、銀とレモン改めホープの2匹でした。
低カリウムに全員がなるわけではないのですが、なってしまった猫については、とにかく首が常に前傾気味で上がらない、足がふらつく、惰眠傾向でした。
fipドライタイプのホープにいたっては、コロナウィルスによる四肢の麻痺が病気で進行した上に、腎臓が特に侵され、食事、水分が取れず、リンゲルだけのケアで、貧血、低カリウムを招きました。
私は初め猫のふらつきを、貧血だと思い慌てて通院し、政宗、銀についてはエリスロポイエチン+鉄剤も試みました。
血液検査や、先生の診断では、政宗は貧血でしたが、ふらついて、自宅で伸びている、いきなりうつ伏せ寝などしだした銀は、特にカリウム不足だとの事でした。
猫の運動のふらつき、特に首の上がらなくなる前傾姿勢は決定打であることも教えていただきました。
輸液療法とともに用いる、腎臓サポートなどの専門の治療食には、そういった事態の不足分が無い様に、あらかじめちゃんと配慮されているとの事でしたが、銀には数タイプ試しても、とうとう食べさせることが出来ませんでした。
また、銀には、フォルテコールもとても小さな薬ですが、飲ませる事は難しかったです。
さて、エリスロポイエチンは注射なので何回か試み、その後通院をやめ、時間とともに延命を諦めましたが、最後の試みとして、銀に自宅での輸液とともに、ベビー用品のイオン飲料を口にシリンジで嫌がっても数滴入れて(約半日で普通に歩けるようになり、)その後、毎日その繰り返しで2ヶ月間普通に動いて暮らして、大晦日家族と紅白を見て?スッと元旦の日に亡くなったわけです。お世話になった先生にも赤ちゃんイオン飲料の件はご報告しています。

追記なのですが、このベビーイオン飲料は、ブドウ糖、塩化カリウム、塩化ナトリウム、ビタミンCのみしか入っていないので、(果汁、香料、アステルパーム、キシリトール等が無く)とても安価です。
栄養成分100ml当たり
エネルギー25kcal、炭水化物6.2g、ナトリウム31mg、カリウム79mgでした。
猫にナトリウムはさほど必要ないのですが、猫に打つリンゲル自体が人間の代用のように、全てのミネラルバランスが、動物病院用意のカリウムのようにポンと揃うわけではなく、クロスマッチ後、輸血が一番なのですが、私側が決断に至りませんでした。

レモン改めホープは、もうfipで絶望的でしたが、最後の数日は、リンゲルに病院でいただいたカリウム剤を注入後、皮下輸液でした。
用心のため、計算より少なめに入れたのですが、
ビタミン、カリウム等がリンゲルに入ると猫は違和感があるらしく、(沁みるらしくて)動いて嫌がった記憶があります。
しかし、正直、高カリウムも恐ろしいですが、低カリウムで、あそこまで猫のQOLが下がるとは思いもしませんでした。
とても頼りになったホームページの
http://<wbr></wbr>www.pe<wbr></wbr>t-hosp<wbr></wbr>ital.o<wbr></wbr>rg/cat<wbr></wbr>-011.h<wbr></wbr>tm
の中の
>できれば自宅でも治療(在宅療法を含む)を継続すると良いでしょう。ストレスのない、飼い主の自宅での積極的な治療、看護が生涯の予後に重要となります。●印は特に重要項目です。 1) 水和状態を維持するため脱水を防ぐ。●
2) カリウムを維持して低カリウム血症を防ぐ。●(高カリウム血症にも注意)
の低カリウムに陥った猫2匹のほかは、最後の貧血が悪化するまで、何とか普通に段々に弱っていきました。
猫にとって一番良いのは、輸血だとは思うのですが、延命を望まなくなったこと、金額的に、多頭同時に、回数的に、なかなか実現することは難しかったです。
※※※※※
最後に図書館で 何回も借りてしまう本をついに昨日購入しました。
著者はニューヨークの動物病院の腫瘍科に所属、癌を病む猫達の面倒を見ています。
書評の一部ですが、
患者に対する思いやり、患者の生活のクオリティーを高める事の関心、死との優雅な折り合いのつけ方  このような点で、人間の癌患者に接する人たちは、彼女からひとつの教訓を学べるかもしれない。
(ニューヨーク・タイムズ・ブック・レビュー)
これは猫を愛する人たちだけのための本ではない。
生きることを愛する人たち全てのための本である。
(ワシントン・ポスト)
病気の猫達の心あたたまる物語だ。
動物愛好家を魅了せずにはおかないだろう。
(パブリッシャーズ・ウィークリー)

一言でいうと、猫と生き方について考えさせられる大好きな本です。
2460
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする