長野県知事選：猪瀬直樹氏出馬せず？

猪瀬直樹氏を擁立していた有志の会に、本人から不出馬の意向が告げられたという。

猪瀬氏の知事選擁立断念「本人から不出馬の意向」（信濃毎日新聞）

一方、「考える会」が羽田雄一郎氏とともに知事候補として想定していた村井仁氏を擁立する動きが明らかになった。

新県政連絡協に村井氏擁立の動き（読売新聞）
＝＝＝＝　引用　＝＝＝＝
　田中知事に代わる候補の擁立を目指す「新長野県政連絡協議会」に加わる一部の市民団体に、前自民党衆院議員・村井仁・元国家公安委員長（６９）の擁立を目指す動きがあることが１８日、わかった。連絡協議会は１９日にも緊急の会合を開いて協議する。連絡協議会は、総務省課長の務台俊介氏（４９）擁立を目指していたが、務台氏は出馬を断念。代わって、「輝く明日の長野県を考える会」で、統一候補に推す声が出ている村井氏の擁立を検討することになったと見られる。

（2006年6月19日 読売新聞）
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「考える会」としては自民党県連が推す若林健太氏では民主党県連との協議の場は作れないと告げられたことも、村井氏擁立の動きに繋がっているのだろう。

これに対して、民主党県連サイドでは羽田雄一郎参議院議員擁立の可能性を模索し続けているが、羽田氏擁立に否定的な信濃毎日新聞の朝刊での論調とは違い、出馬に向けて前向きに検討している様が各紙で報じられている。

「候補選出早く」考える会に要請　県会７会派支援へ（信濃毎日新聞）

羽田雄氏に要請検討／県議ら（asahi.com）
＝＝＝＝　引用　＝＝＝＝
　８月の知事選で、県議会の議員有志らが、民主党の羽田雄一郎参院議員（３８）に対して出馬要請を検討していることが１８日、わかった。自民党の県議を含む有志らは、県議会７会派の幹部らで開く会合で理解を求めた上で、近く羽田氏本人に出馬要請したい考えだ。


　田中康夫知事に対抗する候補者の選定を巡っては、自民、民主両党が「候補者の一本化」を前提に政党間協議の道を模索してきた。


　だが、両党の思惑もあり調整は難航。告示まで約１カ月となる中、県議の間には「我々が主体的に候補を擁立すべきだ」という意見が出ていた。ただ、７会派の中には「出馬する意思のない人にお願いしても意味がない」という見方もあり、県議がどこまでまとまれるかは未知数だ。


　県議らのこうした動きについて、羽田氏は１８日、朝日新聞の取材に対し「（自分を支持する）県民の声が熟していない。要請が来れば、後援会や民主党のみなさんと検討して考えたい」と話している。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

選挙：知事選　独自候補に前向き－－羽田・民主県連会長　／長野（毎日新聞）
＝＝＝＝　引用　＝＝＝＝
　民主党の羽田孜県連会長は１８日、丸子町で開かれた後援会主催のゴルフ大会で、「若手国会議員に責任をもって対応してもらう」などと語り、県連として知事選の独自候補擁立に前向きな意向を示した。

　一方、超党派の県議会議員有志は１９日にも会合を持ち、今後の知事選への対応を協議するという。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

出馬「覚悟ある」　羽田雄一郎氏　混戦模様８・６知事選（読売新聞）
＝＝＝＝　引用　＝＝＝＝
　知事選候補に推す声が一部に出ている、羽田雄一郎・民主党参院議員（３８）が１８日、上田市内で読売新聞などの取材に応じ、自身の出馬について「覚悟はある」と述べ、立候補する可能性があることを自ら認めた。同時に「リスクを取って出馬はできない」と述べ、各団体、他党の支援・協力が得られることが出馬の前提になるとの考えを示した。

　雄一郎氏は、同市内で開かれた、父・羽田孜元首相の支持者のゴルフ大会に参加。記者団に対し、「田中県政が（国、市町村との）話し合いの場すらつくれないのは県民にとって不幸だ。民主党は、政党として責任をとらなければいけない」と述べ、同党が知事選に積極的に関与するべきだとの考えを示した。

　孜氏は、雄一郎氏の出馬について「長野県が本当に困っているならば、やぶさかではない」と語った。

（2006年6月19日 読売新聞）
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

小坂新聞とも揶揄される信濃毎日新聞の、羽田雄一郎氏擁立に後ろ向きな論調は何を意味しているのか。２０日まで「考える会」の結論を待つとしていた協議会の中に起きた村井氏擁立
の動きと何か関連はあるのだろうか。
民主党県連は、はたして明日「考える会」へ何かしらの回答を示すのか。その下地作りは進んでいるようだが、後は羽田雄一郎氏の決断次第だ。



↓いろんな意見を知るのに助かってます