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校長自殺の愛媛の高校が履修漏れ認める

2006年11月07日 15時05分03秒 | 政治・社会
履修漏れはないとしていた愛媛県の高校の校長が自殺したことで、いったい何故? という疑問があったが、どうやらこの高校は未履修問題が各地で発覚した後に行われた文部科学省の調査に対して虚偽の報告をしていたということのようだ。

<愛媛校長自殺>高校が説明修正 「未履修あった」と認める(yahoo!ニュース 毎日新聞)
==== 引用 ====
 愛媛県立新居浜西高校の政岡博校長(60)が自殺した問題で、同校は7日午前、前日の記者会見の内容を修正し、未履修があったことを認めた。6日の会見では「3年生は受験に必要な科目を前期に集中して学習し、必要な単位は取得できる計画で、未履修はない」としていたが、「4月時点では、1教科だけ教える予定だった」と虚偽の説明をしていたことを明らかにした。
 県は先月25日から未履修問題を調査、同27日には全校から回答があったが、新居浜西高は「問題なし」だった。政岡校長らが今月2、3日に県に相談していた。校長は、遺書で、県教委への報告、生徒の救済措置や進路への影響を気にかけていた。
 学校によると、文系生徒は2年生で世界史を必修、地理と日本史から1科目を選択する。3年生で受験の選択1科目だけを学習するため154人全員に単位不足が生じるおそれがあった。
 同校は「学習している科目の授業の中で選択していない科目の内容に触れるので問題はないと考えていた」というが、県教委から「それでは単位は認められない」と指摘されたという。
 同校は「認識が甘く、問題があるとは思わなかった」としている。
 同校は7日朝、全校集会を開き、檜垣美博教頭が「皆さんに負担がかからないよう精いっぱいやる。校長先生の気持ちをくんで頑張って下さい」と話した。
(毎日新聞) - 11月7日12時33分更新
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いじめによる自殺をゼロとして報告してきた教育現場の体質そのものの対応だと言わざるを得ない今回の未履修隠しだが、自己保身に走る教師や学校側の姿を見る学生への影響を考えると、こうした不誠実な対応は許されることではない。

学習指導要領をさも法律であるかのごとく運用しようとする文部科学省と政府の姿勢もどうかとおもうが、そうした運用を今回の未履修問題が助長する可能性があるだけに、政府の圧力に屈せず弾力的な運用を続けられるような空気を教育の現場で守り続けてもらいたいものだ。


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