田熊みうま会 尾道市因島から発信中

昭和40年度生まれで 田熊小学校・田熊中学校に通った人のブログ

因島・田熊の方言・慣用句(33)「げし」

2021年09月14日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「げし」といっても「夏至」のことではありません(笑)。
急な傾斜面や崖、土手、畑の斜面の部分などを表します。海岸の壁面に対しても使います。
岩石や土地などが切り立った所を「山ぎし(岸)」といいますので、「岸(きし)」→「ぎし」→「げし」と変化していったのではないかと想像しています。普通に「ぎし」と使う人もいます。

例1
「家の裏の"げし"が雑草で"がっそ"になってしもうて、刈らにゃあいけんのじゃが、暑いけぇ"たいぎい"んじゃ」
(家の裏の"土手"が雑草で"ボーボー"になってしまいも、刈らないといけないのですが、暑くて"面倒"なんです)

例2
「この"げし"を登って行くんか。こりゃ草履じゃ無理じゃのう」
(この"斜面"を登って行くのですか。これは草履では無理ですね)
てな感じで使います。

子供の頃、堤防の端から落ちて、堤防の「げし」をよじ登ったことがあります。今なら(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル)

島内での常用度★★☆☆☆(少なくなってきたかも)
島外での難解度★★★☆☆(中国地方なら通じるかも)
ではまた次回
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