愛しのエトワール

うたのおねえさん、はいだしょうこさんを全力でとことん気の済むまで応援する日々を綴るブログです。

独りで山歩き

2013-07-16 | 日記
今日は好きにさせてもらうで、ふん。オペラやミュージカルなどくだらないものにいつまでもうつつをぬかしてる私ではない。ひさしぶりに私の本来の趣味のアドベンチャーに出かけることにした。このクソ暑いのに、ただ暑いだけの夏山にわざわざ登ろうとするは、よほどの物好きだけである。だが、苦行のなかに真の価値を見出すのが冒険家というものである。

今日は「南海そう快ハイキングマップ」の岩涌山コース(滝畑ダム~岩涌山~紀見峠)を歩く。滝畑からは前に歩いてるので、今回は逆の紀見峠側から入ることにする。

南海紀見峠駅。県境の紀見峠のトンネルを抜けたところにある。ここは和歌山県橋本市になる。天気が曇りだから今日は暑くないね。気温は体感で27度もないだろう。ちっ、ぬるいわ!こんなんじゃアドベンチャーとは言えないな。気温35度、森の中はサウナ状態で、薮蚊の猛襲と闘い、汗まみれでゼエゼエ言いながらひたすら歩き、やっとのことで山頂にたどりついても、下界とそんなに気温も変わらず、そこには陽射しを遮る木陰すらなく炎天下であぶられながら昼食を食べる。これが理想的な夏山登山である。自分をギリギリまで追い込み、己の限界を知り、その極限のラインをさまようこと。これがアドベンチャーの醍醐味である。そんなプレイが好きだ。ハイヒールで踏まれてみたい。
 
歩き始めてほどなく山の入口に着く。しばらくは舗装された林道を歩くことになる。
 
根古川という渓流に沿って登っていく。ヘビだ!山ではよく見かけるやつだが、できれば遭遇したくない。苦手である。
 
このあたりは上まで杉林が続いている。歩いているうちに懸念していた雨が降り出してきた。小雨ではあるが、雨が強くなるようなら引き返したい。夏にカッパを着ての登山ほど不快なものはない。降水確率20%の雨なんてたかが知れてるが、ちょうど休憩小屋のようなのがあったので、ここでしばらく様子を見ることにする。着替え一式は背負ってるから別に濡れて歩いてもいいわけだが。

新兵器の紹介。今年からスプレー缶の虫除けをミストタイプに変えてみた。スプレーはジュース缶くらいのサイズがあるが、これならかなりコンパクトになる。こうして雨宿りしてるあいだにもやつらは群れて襲ってくるわけで、露出してる部分に丹念に塗りこむ。一度やつらに目をつけられたら、手で払いのけようが、動いていようがお構いなしにたかってくる。寄ってくるのは防ぎようがない。刺されなければよい。すっきりするためにはアースジェットを持っていくのもいいかもしれないな。一撃である。

雨は15分ほどで止み、登りはじめる。きょう一日は降ったり止んだりの状態かもしれないな。上の画像ではそうは見えないが、かなりの急勾配である。先日の足をグネったことが原因の足首の故障は完治してないため、足をかばいながらゆっくりと登る。

静かである。沢を離れると森は静寂につつまれる。聞こえるのは鳥のさえずりと私にまとわりついている蚊の羽音だけである。

縦走路への登り口。ここを登りはじめるともう引き返せないぞ。前回はここを下山に使ったが、急斜面にビビった記憶がある。距離は短いが急勾配の難所である。ゆっくりと登るが、噴き出す汗で目がしみる。暑くてたまらん。暑いだのしんどいだの何をいまさら。上記の通り、自ら望んでこうなることがわかっててやってることだからあきらめるしかない。虫除けが効いてるのか刺されはしないが、ついて来て離れない蚊がすげえうぜえ。目に見えるわ。あの縞々のやつ、絶対に刺されたくないやつだ。

岩湧山三合目、標高650メートル。金剛山系の縦走路、金剛葛城自然歩道(ダイヤモンド・トレール)に合流した(金剛=ダイヤモンドだからこの名前)。汗まみれにはなったが、ゆっくり登ったせいか、そうたいしたことなかったな。登山口の標高はたぶん200くらいだから、これで450メートルのぼったことになる。岩湧山頂まで4.5Kの表示。ここから先はアップダウンを繰り返しながらゆっくりと高度を上げていくことになる。楽勝である。

杉木立の上でウグイスが鳴いている。私でもウグイスは鳴き声でわかる。声はすれども山で実際にその姿を目にすることはない。

岩湧山への最終アプローチ。ここの標高は800くらいか。上で雨音がする。どうやら小雨が降ってるようだ。森の中にいれば少々雨が降っても濡れることはない。岩湧山頂は茅の草原になっていて、雨を遮るものがないので、森の中でしばらく様子を見る。

雨音がしなくなったので再び歩き始める。こんどは霧が出てきた。

山頂まであとちょっと。山頂下のトイレで用足し。昨今のハイキングブームで昨年だったかな新設された最新式のバイオトイレ。私がよく行く山寺のトイレと比べても臭いがない。男はどうにでもなるが、山ガールにはトイレは重大問題だからね。

散歩するキジバト。和柄がきれいである。

岩湧山を征服する。ここは三角点があるところ。気温は20度くらいで涼しい。山頂一帯は茅(ススキ)の草原になっていて、屋根材に使われる茅の産地となっている。樹木がなく視界が開けているため、ここからの眺望は素晴らしいのである。ほれ。

晴れてれば大阪平野が一望できる。

山頂一帯に群生していたオカトラノオ(丘虎尾)。山で普通によく見かける花である。ほかにはアザミやキキョウが咲いていた。

向こうに休憩できる開けたところがある。そこで昼食にしよう。

これはいかん。また雨が降ってきた。

下りてあの森に逃げ込もう。

昼食。おにぎり系の昼食でも背負ってるのは数時間だから真夏でも大丈夫。
(下山行程は省略)

滝畑ダムのバス停に下山完了。本日の踏破距離約12キロ、5時間半(休憩含む)。
下山時にどうしても足に負担がかかってしまい、足首の不調が完全に悪化した。これは病院に行ったほうがいいのかな。整形外科?整骨院?いずれにしても、病院なんか行きたくない。きれいなお姉さんがもみほぐしてくれるのならいいが、おっさんなんかに自分の体をさわられたくない。
コメント (1)
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